防災グッズを用意する際、リュックとキャリーのどっちを選ぶべきか悩む方は多いでしょう。移動のしやすさや体力の消耗を左右するこの選択は、避難の成否に関わる重要なポイントです。今回はそれぞれのメリットを比較し、避難環境に合わせた最適な選び方をプロの視点で詳しく解説します。
防災グッズのリュックとキャリーはどっちが良いか解説
避難経路の路面状況を確認
避難時に最も重要となるのが、自宅から指定避難所までの「道の状態」です。リュックとキャリーのどちらが適しているかは、この路面状況に大きく依存します。例えば、整備されたアスファルトの道が続く都市部であれば、重量のある荷物を転がして運べるキャリーバッグは非常に有効な手段となります。
しかし、地震によって路面がひび割れていたり、家屋の倒壊による瓦礫が散乱していたりする場合、キャリーの車輪は機能しなくなる可能性が高いです。また、冠水が発生している状況ではキャリーを引くことは困難であり、無理に運ぼうとすると体力を著しく消耗します。
一方で、リュックは両手が自由になり、段差や不安定な足場でもバランスを取りやすいという最大のメリットがあります。山間部や坂道が多い地域、あるいは古い町並みで道が狭い場所を通る必要があるなら、機動力の高いリュック一択と言えるでしょう。まずはハザードマップを確認し、自分が通るべきルートに歩道橋の階段や未舗装路がないかをシミュレーションすることが、失敗しない選択への第一歩となります。
持ち運ぶ荷物の総重量
防災セットの中身を充実させればさせるほど、直面するのが「重さ」の問題です。一般的に、成人男性が背負って無理なく歩ける限界は15kg、女性は10kg程度と言われています。飲料水は1人1日3リットルが推奨されており、3日分をリュックに詰め込むだけで約9kgに達してしまいます。
これに食料や簡易トイレ、着替えなどを加えると、リュックでは背負いきれない重量になることが珍しくありません。体力を過信して重すぎるリュックを用意すると、避難途中で動けなくなるリスクがあります。
この重量問題を解決するのがキャリーバッグです。平坦な道であれば20kg以上の荷物でも比較的楽に運搬できるため、水や缶詰などの重量物を多く運びたい場合には非常に心強い味方となります。
しかし、キャリーは「転がせない場所では単なる重荷」になるという諸刃の剣でもあります。そのため、重い荷物を運びたいけれど機動力も確保したいという場合は、後述するリュックとしても使える2WAYタイプを検討するか、リュックには最低限の必需品を入れ、余裕があればキャリーで追加物資を運ぶといった分散避難の考え方が重要になります。
家族構成と個々の身体能力
誰が荷物を持つのかという「家族構成」も、選択を左右する決定的な要素です。高齢者や小さなお子様がいる家庭では、避難時に子供を抱っこしたり、高齢者の手を引いたりする必要があります。この場合、両手が自由に使えるリュック型でなければ、安全な避難は困難です。また、体力に自信がない方にとって、重いリュックを長時間背負い続けることは、それ自体が二次被害のリスクになり得ます。筋力が低下している高齢者の方であれば、リュックよりもキャリーの方が体の負担を軽減できるケースもありますが、前述の通り路面状況に左右されるため注意が必要です。さらに、乳幼児がいる家庭では、オムツやミルクなどかさばる荷物が増えるため、大容量のキャリーが重宝する一方で、ベビーカーとキャリーを同時に押すことは不可能です。このように、家族全員がどのような状態で移動するのかを具体的にイメージしてください。お父さんが重いキャリーを引き、お母さんが子供を抱っこしながらリュックを背負うといった「役割分担」を明確にすることで、家族全員にとって最適な防災スタイルの形が見えてくるはずです。
自宅待機か避難所移動か
防災グッズの構成は、最終的な避難先がどこになるかによっても変わります。耐震性の高いマンションなどで「在宅避難(自宅待機)」を想定している場合、防災グッズは移動手段というよりも「備蓄の保管庫」としての役割が強くなります。
このケースでは、省スペースで大量に収納でき、いざという時に部屋の隅から玄関まで楽に移動できるキャリー型が非常に便利です。一方で、倒壊の恐れや土砂災害のリスクがあり、確実に避難所へ移動しなければならない場合は、移動の確実性が高いリュック型が推奨されます。
特に広域避難場所への長距離移動が予想されるなら、体力の消耗を抑えつつ、どんな悪路にも対応できるリュックが命を守る鍵となります。最近では、一次避難(命を守るための避難)には軽量なリュック、二次避難(避難所生活の質を上げるための物資運搬)にはキャリーというように、用途を分けて準備するスタイルもトレンドとなっています。
まずは自分の住んでいる地域の災害リスクを把握し、初動で「逃げる」必要があるのか、それとも「留まる」ことができるのかを判断基準に加えることで、より実用的な防災セットを揃えることができます。
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おすすめの防災リュックとキャリーバッグ厳選6選
ReliefLife|リュックとキャリーの2WAY仕様
状況に応じて背負うことも転がすこともできる、究極の柔軟性を持つモデルです。平坦な道はキャリーで楽に進み、階段や瓦礫の山ではリュックとして背負えるため、あらゆる避難シーンに対応可能です。
| 項目 | ReliefLife 防災セット 2WAY |
|---|---|
| 価格帯 | 約18,000円 |
| 特徴 | 背負えるキャリーバッグ採用の万能型 |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://relief-life.jp/) |
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アイリスオーヤマ|軽量で動きやすい1人用セット
信頼の国内メーカーが手掛ける、基本を抑えたリュックセットです。軽量設計ながら、避難生活に最低限必要なアイテムが厳選されており、初めて防災セットを購入する方や女性に最適な選択肢です。
| 項目 | アイリスオーヤマ 防災リュック 1人用 31点 |
|---|---|
| 価格帯 | 約7,000円 |
| 特徴 | コストパフォーマンスに優れた軽量リュック |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://www.irisohyama.co.jp/) |
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プロセーフ|重い荷物も楽に運べる大容量キャリー
水や食料をたっぷり詰め込める大容量が魅力のキャリータイプです。強固な大型ホイールを採用しているため、多少の段差でもスムーズに移動でき、家族分の物資を一括して運びたい世帯に向いています。
| 項目 | プロセーフ 大容量防災キャリーセット |
|---|---|
| 価格帯 | 約22,000円 |
| 特徴 | 堅牢な車輪と圧倒的な収納力を両立 |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://prosafe.jp/) |
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山善|必要なものだけを揃えた軽量コンパクトリュック
「重すぎて動けない」という事態を防ぐために、真に必要なものだけに絞り込んだミニマムなセットです。非常にコンパクトで玄関脇や棚にも収納しやすく、二次避難用のサブバッグとしても優秀です。
| 項目 | 山善 防災リュック 30点セット |
|---|---|
| 価格帯 | 約5,000円 |
| 特徴 | 場所を取らないコンパクト設計と軽さ |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://www.yamazen.co.jp/) |
| 詳細はこちら | 詳細はこちら |
杉田エース|IZANOキャリー付きで給水時も活躍
給水タンクを運ぶことを想定した、非常に機能的なキャリー付きセットです。避難後の給水活動は重労働ですが、このセットならタンクを安定して積載できるため、生活再建期まで長く役立つ実戦的な仕様です。
| 項目 | 杉田エース IZANO 防災セット |
|---|---|
| 価格帯 | 約19,000円 |
| 特徴 | 給水運搬まで考慮された実用性の高い設計 |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://www.sugita-ace.co.jp/) |
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LA・PITA|デザインと機能性を両立したSHELTER
リビングに置いても違和感のない洗練されたデザインが人気のリュックです。見た目だけでなく、撥水加工や暗闇で光る反射材など、避難時に必要な機能が高次元でパッケージングされています。
| 項目 | LA・PITA SHELTERシリーズ |
|---|---|
| 価格帯 | 約15,000円 |
| 特徴 | グッドデザイン賞受賞の高性能リュック |
| 公式サイト | [メーカー公式・販売ページはこちら](https://lapita.co.jp/) |
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防災用リュックとキャリーを比較する際の重要ポイント
本体の重量と容量の比率
防災セットを選ぶ際、意外と見落としがちなのが「バッグ自体の重さ」です。多機能なキャリーバッグや厚手の生地を使ったリュックは、それだけで2kgから4kg近い重量があることもあります。中身を詰めた後の総重量を抑えるためには、バッグ自体が軽量かつ丈夫な素材で作られているかを確認しましょう。
特にリュックの場合、容量が大きくても本体が重すぎると、肝心の備蓄品を入れる余裕がなくなってしまいます。理想的なのは、耐久性を維持しつつも軽量化が図られたナイロンやポリエステル素材のものです。一方でキャリーの場合は、ある程度の重量は走行安定性に寄与しますが、階段で持ち上げるシーンを想定し、自分が無理なく片手で持ち上げられる範囲の重さに収まっているかをチェックしてください。
容量(L)に対して本体重量(kg)がどの程度なのか、そのバランスを数値で比較することが、賢い買い物への近道となります。数値だけでなく、実際に荷物を入れた状態をシミュレーションしたレビューなどを参考に、軽さと機能の着地点を見極めましょう。
悪路での走行性能と耐久性
キャリー型を選ぶ場合に最も重視すべきは、ホイール(車輪)の性能です。安価なキャリーバッグによく見られる小さくて硬いプラスチック製の車輪は、砂利道や段差ですぐに動かなくなったり、破損したりするリスクがあります。防災用途であれば、直径が大きく、振動を吸収するゴム製のタイヤを採用しているものを選びましょう。
また、車輪の数も重要で、2輪タイプは静止時の安定性が高く、4輪タイプは平坦な場所での移動がスムーズという特性があります。避難経路にガタガタ道が多いなら、大型2輪のオフロード仕様が適しています。
一方、リュックの場合は、ショルダーベルトの付け根や底面の耐久性がポイントです。何kgもの荷物を入れて全力で走ることもあるため、縫製がしっかりしているか、強度の高い素材が使われているかを確認してください。
一度壊れてしまうと避難の足を引っ張る大きな要因になるため、過酷な環境下での使用を想定した「タフさ」こそが、比較における最優先事項となります。長期保存を前提とするからこそ、経年劣化しにくい素材選びも意識しましょう。
防水性能と反射材の有無
災害は晴れた日にだけ起こるわけではありません。豪雨の中での避難を想定すると、バッグの防水性能は死活問題となります。リュックであれば、止水ファスナーの採用や撥水加工が施されているか、あるいは専用のレインカバーが付属しているかを確認しましょう。
中身の食料や電子機器、着替えが濡れてしまうと、避難所での生活が著しく困難になります。キャリーバッグも同様に、地面からの跳ね返りや雨から中身を守る構造になっているかが重要です。
また、夜間の避難において「自分の存在を周囲に知らせる」ための反射材(リフレクター)も必須の要素です。前方、後方、側面のどこからでも視認できる位置に反射材が配置されているかチェックしてください。特に停電時の暗闇では、車や他の避難者との接触事故を防ぐために反射材が非常に大きな役割を果たします。
デザイン性だけでなく、こうした安全機能が標準装備されているモデルを選ぶことで、悪天候や夜間という最悪のコンディション下でも、生存率を高める行動をとることができるようになります。防水と視認性、この二つは命を守るための「基本性能」です。
収納ポケットの数と配置
「いざという時に必要なものがすぐ取り出せるか」という点は、避難時のストレスを大きく左右します。大きな袋状のメインスペースしかないバッグでは、暗闇や雨の中でライトや救急用品を探し出すのに時間がかかってしまいます。
理想的なのは、使用頻度や緊急度に合わせて荷物を整理できる、複数の外部ポケットやインナーポケットを備えたバッグです。例えば、すぐに取り出したいホイッスル、スマホ、身分証などは外側の小さなポケットに、雨具やライトは上部に、重い水や食料は重心が安定する背中側や下部に配置できるような設計が望ましいです。
キャリーバッグの場合は、立てたまま開閉できるフロントオープン機能があると、狭い避難所でも場所を取らずに荷物を出し入れできます。また、リュックのサイドにあるメッシュポケットは、ペットボトルや濡れた折りたたみ傘を差し込むのに非常に便利です。
ただポケットが多いだけでなく、ファスナーの開閉がスムーズか、手袋をしたままでも操作しやすいかといった「使い勝手」の部分まで踏み込んで比較しましょう。整理整頓されたバッグは、心の余裕を生み、冷静な判断を助けてくれます。
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防災リュックやキャリーを購入する際の注意点とコツ
実際に背負って重さを確認
通販で防災セットを購入した後、そのままクローゼットにしまい込んでしまうのは非常に危険です。商品が届いたら必ず一度中身を詰め、実際に背負ったり引いたりして「体感重量」を確認してください。数値上の10kgと、実際に背負って感じる10kgは驚くほど異なります。
特にリュックの場合、チェストベルトやウエストベルトの有無で肩への負担が劇的に変わるため、自分の体型に合わせてベルトを正しく調整する方法も習得しておきましょう。
もし背負ってみて「これは重すぎる」と感じたら、中身を減らすのではなく、重いものを下に、軽いものを上に配置するなど、パッキングの工夫で負担を軽減できないか試行錯誤してください。
キャリー型の場合も、持ち手の長さが自分の身長に合っているか、歩く時にかかとがバッグに当たらないかを確認することが大切です。避難時に初めてその重さを知るのでは遅すぎます。事前に自分の限界を知り、必要であれば荷物を分散させたり、より軽量なギアに買い替えたりする判断を行うことが、実戦で動ける備えを作るための最も重要なステップとなります。
避難経路を事前に歩く
防災グッズを準備したら、そのリュックを背負って(またはキャリーを引いて)、自宅から避難所まで実際に歩いてみる「リハーサル」を強くおすすめします。普段は何気なく歩いている道でも、重い荷物を持っていると、わずかな段差や坂道が大きな障害になることに気づくはずです。
特にキャリーバッグを選んだ場合、歩道の点字ブロックの振動や、道路の排水溝の隙間がいかに走行の妨げになるかを肌で感じることができます。また、リュックを背負って歩くことで、長時間移動した際の肩や腰への負担を事前に把握でき、クッション材の追加などの対策を打つことが可能になります。
この際、昼間だけでなく、夜間の視認性や街灯の少なさを確認しておくとなお良いでしょう。実際に歩くことで「ここの階段はキャリーでは無理だから、あっちの迂回路を使おう」といった具体的な避難計画の修正が可能になります。
備えとは、単にモノを揃えることではなく、そのモノを使って「無事に目的地に到達する」までのプロセスを含めたものだと心得ましょう。
中身を定期的に点検する
防災セットは一度揃えたら終わりではありません。飲料水や食料には賞味期限があり、乾電池は液漏れを起こす可能性があります。また、リュックやキャリーの素材自体も、高温多湿な場所に長期間保管しておくと劣化が進み、いざという時に持ち手が取れたり、生地が破れたりするトラブルが発生しかねません。
半年に一度、あるいは季節の変わり目など、決まった時期に点検日を設け、バッグの状態と中身をくまなくチェックする習慣をつけましょう。点検のコツは、実際に中身をすべて出し、ライトが点灯するか、ラジオが受信できるか、衛生用品が汚れていないかを確認することです。
特に子供がいる家庭では、子供の成長に合わせてオムツのサイズや必要な衣類が変わるため、中身のアップデートが不可欠です。最近では「ローリングストック」という考え方が普及していますが、非常用持ち出し袋の中身も同様に、鮮度を保つ意識を持ってください。
常に「今、この瞬間に災害が起きても100%機能するか」を問い続け、メンテナンスを怠らないことが、いざという時の安心感を最大化させます。
予備の靴や笛を完備する
バッグ選びと同じくらい重要なのが、避難時に足を保護する「靴」の備えです。地震が発生した直後は家の中にガラス片が散乱している可能性があり、裸足やスリッパでの移動は極めて危険です。防災リュックのすぐそばに、履き慣れたスニーカーや踏み抜き防止インソールを入れた靴を常に用意しておきましょう。
また、避難中に建物に閉じ込められたり、身動きが取れなくなったりした際に役立つ「ホイッスル(笛)」も必須です。大声を出して助けを呼ぶのは想像以上に体力を消耗しますが、笛なら少ない呼気で遠くまで音を届けることができます。
このホイッスルはバッグの中にしまい込むのではなく、すぐに手が届くショルダーストラップの部分に取り付けておくのが鉄則です。さらに、キャリーを使用する場合は、雨天時のために軍手だけでなく、手が滑りにくいラバー付きのグローブも用意しておくと安心です。
メインのバッグだけでなく、こうした「サブアイテム」を適切に配置し、すぐに使える状態にしておくことで、避難の確実性は格段に向上します。小さな備えの積み重ねが、最終的に命を守る大きな差となります。
防災リュックやキャリーを選んで万全の備えをしよう
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