カルタゴはどこにある?チュニス近郊の遺跡と回り方ガイド

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チュニジアの首都チュニス近郊に広がるカルタゴ遺跡は、海と丘が織りなす景観と多層の歴史が魅力です。街歩き感覚で見学できる範囲に博物館や主要遺構がまとまり、短時間でも主要ポイントを押さえられます。ここでは地図上の位置や見どころ、移動手段や観光のコツまで、旅先で使える情報をわかりやすくまとめました。

目次

カルタゴはどこにあるか地図で確認

カルタゴ どこ

この章ではカルタゴの位置関係を地図でつかめるように、主要なランドマークや距離感を説明します。初めて訪れる人でも迷わないよう、周辺交通や目印も合わせて紹介します。

チュニジア北東部チュニスの近郊

チュニスの中心街から北東へ延びる海岸線に沿ってカルタゴが広がっています。チュニス中心部(ベルベル広場やメディナ)からは車で約15〜25分、公共交通ならメトロのTGM(トゥニス-ゴルフェ・デ・トゥニス線)で20〜30分ほどです。TGMは海沿いを走る比較的簡単な路線で、終点のラ・グレットやカルタゴ・ハンニバル方面で下車すると遺跡へのアクセスが良くなります。

周囲は住宅地や別荘地、リゾート的な雰囲気もあり、海岸沿いの道が目印になります。観光案内所やホテルで地図をもらうと主要遺構の位置関係が把握しやすく、徒歩での移動範囲も確認できます。日中は観光客も多いので、迷っても人に尋ねれば教えてもらいやすいです。

ビュルサの丘と海沿いの位置

カルタゴの中心的な見どころの多くはビュルサ(Boursa)と呼ばれる小さな丘の周辺に集中しています。丘の頂上付近からは地中海と湾を見渡せるので、まずはこの丘を目標にすると迷いにくいです。丘の東側は住宅地と緑地が入り混じり、西側は海に向かって緩やかに下る地形です。

海沿いには古代の港や船に関連する遺構が残っており、散策ルートとして海岸線を歩くのも気持ちが良いです。ビュルサの丘から海岸へ降りるルートはいくつかあり、地形がわかりやすいので地図とあわせて回ると効率的です。海が見える展望ポイントは写真スポットとしても人気があります。

地図で見る緯度と経度の目安

カルタゴ遺跡の中心付近の緯度はおよそ36.852°N、経度は10.327°Eあたりです。これをスマホの地図アプリやGPSに入力すれば主要な遺跡群へ辿り着きやすくなります。博物館やアントニヌス浴場、ビュルサの丘といったスポットはこの座標から半径数キロメートル以内に収まります。

旅行中はオフライン地図をダウンロードしておくと便利です。電波が弱い場所やスマホのバッテリーが心配なときに役立ちます。遺跡内は広めなので、移動距離を想定して歩きやすい靴で行くことをおすすめします。

チュニスからの距離と所要時間

チュニス中心部からカルタゴまでは距離にして約10キロ前後です。交通手段によって所要時間は変わりますが、TGMで20〜30分、路線バスで混雑時は30〜45分、タクシーや配車サービスだと15〜25分程度が目安です。朝夕のラッシュ時間帯は道路が混むことがあるので時間に余裕を見て移動しましょう。

チュニス空港からは車で20〜30分ほどです。空港からのアクセスはタクシーが便利で、料金はメーターや定額の組み合わせになります。空港からTGMを利用する場合は中心部で乗り換えが必要になることが多いので、荷物が多い場合はタクシーのほうが楽です。

世界遺産登録地域のおおまかな範囲

ユネスコの世界遺産に登録されている「カルタゴの遺跡と自然」は、ビュルサの丘周辺を中心に湾岸沿いの遺構や墓地、博物館を含む約数十平方キロメートルの範囲です。登録地域は点在する遺跡群をまとめた形で指定されており、主要な観光スポットは歩いて回れるエリアにまとまっています。

訪れる際は博物館や主要遺構が集中するゾーンを基点に計画すると回りやすいです。地図上で世界遺産エリアを確認しておくと、どのスポットが保護対象かすぐに把握できます。

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カルタゴがあった土地の今と遺跡の見どころ

カルタゴ どこ

現在のカルタゴ遺跡は古代の都市が残した遺構と近代以降の街並みが混在しています。保存状態や見学ルートが分かれているので、効率よく回る方法を紹介します。

遺跡に残る時代ごとの層

カルタゴの地下や地面にはフェニキア、古代カルタゴ、ローマ、ビザンチン、イスラム期といった複数の時代の遺構が重なっています。遺跡を歩くと、土台の石材や舗装跡、建物の基礎などに時代差が覗きます。これがカルタゴの魅力で、ひとつの場所で長い時間の変遷が感じられます。

博物館や遺跡の解説板は層ごとの特徴を示しているので、見学時に読むとどの時代の遺構か判断しやすくなります。ガイドツアーに参加すると時系列で説明してくれるので、初めてでも理解しやすいです。

発掘で見つかった主な建物

遺跡からは神殿跡、公共建築、浴場、港湾施設、住居の基礎、墓地などが見つかっています。中でも大規模な遺構として残る浴場や港の遺構は保存状態が良く、石組みや構造を間近で見ることができます。多くの出土品はカルタゴ博物館に収蔵され、現場では基礎だけが残る建物も展示と合わせて理解できます。

発掘調査は現在も行われており、新たな発見が時折ニュースになります。現地の案内表示や博物館で最新情報を確認すると良いでしょう。

カルタゴ博物館の主な展示

カルタゴ博物館には出土した陶器、装飾品、彫像、モザイク、宗教用品などが並びます。展示は年代別や用途別に分かれており、写真や模型で遺構の復元イメージを見られるコーナーもあります。特にモザイクや墓に伴う副葬品は保存状態が良く、当時の生活や信仰が伝わってきます。

展示説明はフランス語や英語で表記されていることが多く、要点を押さえた解説が並んでいます。博物館は遺跡見学の前後に立ち寄ると、遺構の理解が深まります。

遺跡と周辺の街並み

遺跡周辺は住宅地やカフェ、観光向けの小さなショップが点在しています。散歩がてら海沿いを歩くと、地中海の風景と古代遺構の対比が楽しめます。街中には現地の食堂やパン屋もあるので、小休止しながら観光するのがおすすめです。

また近隣には保存された公園や緑地もあり、ピクニックをする旅行者の姿も見かけます。夕暮れ時は海と遺跡のシルエットが美しいので、時間を合わせて訪れると印象的な風景が楽しめます。

なぜ世界遺産に選ばれたか

カルタゴは古代地中海世界における重要な都市であり、海上交易や文化交流の中心地でした。その歴史的価値と、長い年代にわたる遺構の保存が評価され、世界遺産に登録されています。遺跡は単なる遺構の集積だけでなく、文明の興亡と交流の痕跡が残る場所として重要です。

保存・保護の対象となることで、発掘や保存活動が継続され、訪れる人が歴史を感じられる環境が保たれています。展示や管理も整備されているので、歴史を辿る旅として満足度の高い場所です。

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カルタゴ遺跡の主な見どころ

カルタゴ どこ

ここでは見逃せない主要スポットを紹介します。どの場所も歩いて回れる範囲にあり、時間配分によっては1日でゆっくり回ることも可能です。

ビュルサの丘で見られる遺構

ビュルサの丘はカルタゴの展望スポットで、丘上からは湾と遺跡群が一望できます。丘の周辺には神殿跡や住居の基礎、墓地の遺構などが点在しており、年代の異なる遺物が混在しています。案内板や説明表示があり、歩きながら歴史の流れを感じられます。

丘の頂上付近には展望台やベンチがあり、写真撮影にも良い場所です。周辺路は舗装されているところも多く、ゆっくり散策しながら各遺構を見て回ると雰囲気を十分に味わえます。

アントニヌス浴場の見所

アントニヌス浴場はローマ時代の大規模な公共浴場で、カルタゴ遺跡の中でも規模と保存状態が良いスポットです。大きな石造りの構造や浴槽の跡、複雑な配管・暖房施設の基礎が見学できます。広い敷地を歩きながら当時の建築技術や都市のにぎわいを想像できます。

入口付近には案内表示と復元図があるので、見学の前に配置を確認すると見どころが把握しやすいです。夏場は日差しが強いので帽子や水分を用意して回ってください。

トフェの位置と歴史的背景

トフェ(トフェット)は古代カルタゴで小さな聖域とされる区画で、陶器や祭具、墓地的性格を持つ遺構が見つかっています。トフェットは宗教的儀礼や供犠の場として注目され、出土品から当時の信仰や習慣を窺い知ることができます。

現地では区画が明示されており、発掘で出てきた陶器片や石碑のレプリカなどを見られる場所もあります。説明板を読みながら歩くと、その特殊な役割が理解しやすくなります。

軍港と商港の遺構

カルタゴはかつて大規模な港湾都市であり、軍港と商港の遺構が残っています。防波堤や船が接岸した跡、倉庫の基礎などが確認でき、港湾機能の規模感を実感できます。港周辺は海に近く、古代の海運ネットワークをしのばせる景観が広がります。

港の遺構は保存エリアが広いため、歩いて回ると距離がありますが、海風に当たりながら見学するのは気持ちが良いです。写真スポットも多いので、カメラを忘れずに持って行きましょう。

ローマ人の住居跡の特徴

ローマ時代の住居跡からは、床のモザイクや中庭(ペリスティル)を持つ住宅の配置が見られます。石やタイルの基礎、生活用具の断片などが残っており、当時の都市生活の様子が伝わってきます。住居跡は敷地ごとに遺構の見え方が異なり、比較して歩くと面白いです。

多くの住居跡は地面に残る基礎や柱の断片だけですが、復元図と照らし合わせることで当時の空間がイメージしやすくなります。

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カルタゴの歴史と地中海での役割

カルタゴ どこ

カルタゴは地中海の重要な拠点として栄えました。この章では建国から滅亡までの流れと、その影響力をわかりやすく説明します。

フェニキア人の影響と建国伝説

カルタゴはフェニキア人(現在のレバノン周辺)が地中海西部に移住して築いた都市国家のひとつです。伝説では女王エリッサ(ディドー)が都市を創設したと伝えられ、交易や造船の技術を持ち込みました。フェニキアの文化と宗教がカルタゴの基盤となり、地中海での存在感を高めました。

文化面では文字や宗教、陶器などフェニキア由来の影響が強く残り、交易ネットワークを通じて周辺地域と深く結びついていきました。

交易と海上力で繁栄した理由

カルタゴは地理的に好位置にあり、北アフリカ・ヨーロッパ・西地中海を結ぶ交易の中継点となりました。航海術や造船技術、港湾施設を整備して海上輸送を支配することで富を蓄え、都市を拡大しました。交易品には金属、穀物、染料、香料などがあり、地中海全域との結びつきが深まりました。

商業力を背景に軍事力も発展し、遠隔地への影響力を確保したことで地域大国として台頭しました。

シケリアでの争いと地域の変化

シケリア島は食糧と戦略上の重要拠点であり、カルタゴとギリシア系都市国家との間で長期間争われました。これらの対立は地中海の勢力図を大きく揺るがし、カルタゴは海上力を背景にシケリアでの利権を巡って干渉しました。戦いの結果、時には領土が移動し、同盟関係が変わるなど地域のダイナミズムが続きました。

こうした争いは後のローマとの対立へと繋がっていきます。

ポエニ戦争の流れと結果

カルタゴとローマの間で繰り広げられたポエニ戦争は三度にわたる大規模な戦争です。第一次では地中海西部の覇権を巡る争いがあり、第二次では名将ハンニバルがアルプス越えでローマ本土へ侵攻するなど劇的な戦役が展開されました。最終的に第三次ポエニ戦争でローマがカルタゴを包囲し、都市は破壊されました。

この一連の戦いでカルタゴは都市としての力を失い、地中海の勢力図は大きく変わりました。

ローマによる破壊とその後の変化

紀元前146年、ローマ軍によってカルタゴは徹底的に破壊されました。都市は焼かれ、多くの市民が犠牲になったと伝えられます。その後、ローマは地域に再植民を進め、ローマ風の都市や浴場、道路を整備しました。こうしてカルタゴの地はローマ化され、新たな都市として再出発しました。

このような変遷があるため、遺跡にはフェニキアやカルタゴ期とローマ期の遺構が混在しています。

訪れる前に知っておきたい移動と案内

観光計画を立てる際に役立つ移動手段、開館情報、見学プランなどをお伝えします。快適に回るための実用的なコツも含めています。

電車やバスでの行き方の目安

チュニス中心部からはTGMという近郊電車が便利で、海沿いを走るため風景も楽しめます。TGMの終点付近やラ・グレット駅で下車すると遺跡へのアクセスが良くなります。運賃は安く、切符は駅で購入しますが、混雑時は列に並ぶ余裕を持ってください。

路線バスも複数走っており、停留所から徒歩で遺跡へ向かうことができます。バスは本数が多い一方で停留所名や行先を事前に確認しておくと安心です。英語表記が少ないことがあるので、地図アプリのルートをスクリーンショットしておくと便利です。

車やタクシーでの移動の注意点

タクシーはチュニス市内から手軽に使えます。料金はメーター制が基本ですが、乗る前に料金の目安を確認しておくと安心です。観光シーズンや混雑時は早めに呼ぶと良いでしょう。

自家用車やレンタカーを使う場合は駐車場の位置を確認してください。遺跡近くには観光客用の駐車スペースがある場所もありますが、満車になることがあるため時間に余裕を持って向かってください。狭い道や一方通行もあるので、運転には注意が必要です。

入場料や開館時間の目安

カルタゴ遺跡の入場料や博物館の開館時間は季節によって変わることがあります。一般的に博物館は午前9時頃から開くことが多く、夕方4〜6時に閉まる日が多いです。入場料は博物館と遺跡で別料金の場合があるので、セット券があるかをチェックするとお得になることがあります。

チケットは現地で購入できますが、観光シーズンは窓口が混むことがあるため、朝イチで訪れるか、事前に公式情報を確認しておくと安心です。学生割引や団体割引が適用される場合もあります。

短時間と半日一日での回り方

時間が限られる場合はビュルサの丘周辺とアントニヌス浴場、博物館のうち主要2〜3箇所に絞ると効率良く回れます。半日あれば博物館と浴場、丘の展望ポイントをゆっくり見て回れます。一日あるなら港周辺やローマ住居跡、散策を含めてゆったり楽しめます。

歩き疲れないように休憩ポイントをあらかじめ決め、カフェやベンチで休む時間を入れておくと一日を気持ちよく回れます。

遺跡周辺の宿や食事の選び方

遺跡周辺には小規模なホテルやB&B、チュニス市内には多様な宿泊施設があります。海沿いのホテルは景観が良く、朝夕の散歩にも便利です。予約サイトでレビューを確認し、遺跡へのアクセスや朝食の有無をチェックすると安心です。

食事は現地のレストランで地中海料理やチュニジア料理を楽しめます。軽食ならパン屋やカフェが便利で、地元のパンやサンドイッチ、ミントティーなどが味わえます。屋外で食べる際は衛生面にも注意して、信頼できる店を選ぶと良いです。

カルタゴの場所と魅力の振り返り

カルタゴは遺跡の規模と海辺の景観、長い歴史の積み重なりが一度に味わえる場所です。チュニスからのアクセスも良く、博物館や主要遺構を組み合わせれば短時間でも満足できる観光地です。旅程に合わせて回る場所を絞り、天候や移動手段に配慮して訪れてください。

見学の際は博物館で展示を確認し、丘や海沿いを散策するとカルタゴの多面的な魅力が感じられます。写真を撮りつつ、地中海の風に当たりながらのんびり歩くのがおすすめです。安全に気をつけて、良い旅をお楽しみください。

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この記事を書いた人

アルルのアバター アルル アルル制作所 取締役

世界中を旅するクリエイターのアルル。
美しい風景、素敵なショー、現地ツアーをとことん楽しむ旅行情報を発信。一人でも多くの人に親子旅や女子旅を楽しんでもらえるよう、世界の素敵な風景やスポットをご紹介。
アルル制作所 岩永奈々が運営。

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