海外旅行で現地の食文化を楽しみたいと考えている方は多いですが、言葉の壁や注文の仕方が分からず不安になってしまうこともあります。特にマレーシア・ペナン発祥の「ナシカンダール」は、日本ではあまり馴染みがない料理のため、気になるけれど挑戦しづらいと感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、ナシカンダールの基本から現地や日本での楽しみ方、注文時に便利なフレーズや文化的な背景まで、初めてでも安心して体験できる情報を分かりやすくまとめています。これを読めば、次の旅でナシカンダールを自信を持って注文し、新しい味や文化に触れるきっかけになるでしょう。
ナシカンダールとは歴史と特徴を知ってペナン発祥の魅力を体験しよう

ナシカンダールは、マレーシアのペナン島で生まれた人気のワンプレートスタイルの食事です。独自の歴史や多様な味わいが現地でも愛され、日本でも注目されています。
ナシカンダールの名前の由来と意味
ナシカンダールという名前は、「ナシ(ご飯)」と「カンダール(肩に担ぐ)」を組み合わせたものです。これは、かつてインド系移民の商人が大きな棒を肩に担ぎ、片方にご飯を、もう片方におかずを入れた桶を吊るして販売していたことに由来しています。
この呼び名からも分かる通り、ナシカンダールは庶民の間で親しまれてきた食事です。もともとは労働者向けの手軽な食事として始まりましたが、今では多くの人が手軽にボリュームたっぷりの料理を楽しむことができる存在となっています。
ペナン発祥インド系マレーシア料理としての広がり
ペナン島は多民族都市として知られており、ナシカンダールもその歴史的背景を色濃く反映しています。19世紀後半、インド系ムスリムの移民がペナンに多く移り住み、彼らが生み出した料理がナシカンダールの原型です。
時代を経て、地元のマレー系や中華系の食文化とも融合を果たし、今ではマレーシア全土やシンガポールなどにも広がっています。現地では家族連れからビジネスマンまで幅広い層に親しまれ、マレーシアを代表する国民食のひとつとして定着しています。
ワンプレートに盛られる独自のスタイル
ナシカンダールの特徴は、白ご飯の上に数種類のおかずやカレーソースを豪快に盛り付けたワンプレートスタイルにあります。おかずは自分で選ぶことができ、好きな組み合わせを楽しめる自由さが魅力です。
また、色とりどりの野菜や肉、魚、スパイスが一皿に集まり、見た目にも食欲をそそります。複数のカレーソースをミックスしてかけることで、複雑で奥深い味わいを楽しめるのもナシカンダールならではの体験です。
ナシカンダールの本場人気店と24時間営業文化
ペナンやクアラルンプールには、地元で長年愛されているナシカンダールの老舗店が数多くあります。特に「リニアス」、「カピタン」などは行列ができるほどの人気を誇っています。
さらに、ナシカンダールの多くの店舗が24時間営業という点も大きな特徴です。いつでも好きなときに立ち寄れるため、深夜の食事や早朝の朝食にも重宝されています。旅行中の食事スケジュールが立てやすいのも、旅行者にとって嬉しいポイントです。
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ナシカンダールの定番メニューと味わい方のポイント

ナシカンダールには様々なおかずやカレーソースが揃っており、組み合わせ次第で毎回違った味わいを楽しめます。注文時の選び方にもポイントがあります。
基本になるご飯とカレーの組み合わせ
ナシカンダールの主役は、ふっくらとした白ご飯です。このご飯に、数種類のカレーやソースをたっぷりかけるのが基本のスタイルとなっています。カレーにはチキン、ビーフ、魚、野菜など、さまざまな種類が用意されており、複数種類をミックスする「カンポー」も一般的です。
カレーはスパイスが効いた濃厚な味付けですが、ご飯との相性が抜群です。ソースの量や種類は好みに合わせて注文できるため、初めての方はスタッフにおすすめを聞いてみるのもよいでしょう。自分流の組み合わせを見つける楽しみも、ナシカンダールの魅力のひとつです。
定番の肉料理魚介類野菜のおかず
おかずの種類が豊富なことも、ナシカンダールの大きな特徴です。主な定番おかずには以下のようなものがあります。
- フライドチキン(Ayam Goreng)
- マトンカレー(Kari Kambing)
- イカやエビのカレー
- フライドフィッシュ(Ikan Goreng)
- ゆで卵や揚げ豆腐
- サヤインゲンなどの炒め野菜
これらのおかずはショーケースに並び、好きなだけ組み合わせて選ぶことができます。野菜系のおかずも充実しているため、バランスの良い食事を楽しみたい方にもおすすめです。
クアチャンポーなどソースアレンジの楽しみ方
「クアチャンポー(Kuah Campur)」は、数種類のカレーソースやグレービーをミックスしてご飯にかける食べ方です。これにより、深みのある複雑な味わいが生まれます。
たとえば、チキンカレーと魚カレー、豆のカレーを少しずつご飯にかけてみたり、好みの分量を調節したりすることで、自分だけの味を見つけられます。あれこれ試せるアレンジの幅広さが、ナシカンダールの醍醐味です。
つゆだくやご飯別盛りなど注文時の工夫
ナシカンダールは注文時にいくつかの工夫が可能です。たとえば、「つゆだく」を希望する場合は、「ソース多め」と伝えるとたっぷりとかけてもらえます。逆に、ソースを控えめにしたい場合はその旨を伝えましょう。
また、ご飯とおかずを別々に盛ってもらいたい場合も、注文時にお願いできます。好みに合わせて注文方法を工夫することで、さらに満足度の高い食事体験が期待できます。
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日本でナシカンダールを楽しめるおすすめのお店紹介

日本国内でも本場の味を大切にしたナシカンダール専門店が増えつつあります。東京や大阪で話題のお店を中心にご紹介します。
ゼロツーナシカンダールトーキョーの特徴
東京・日本橋にある「ゼロツーナシカンダールトーキョー」は、現地そのままのスタイルと多彩なおかずが魅力のお店です。鮮やかなワンプレートに、スパイスの効いた本格カレーやフライドチキン、野菜ソテーなどがたっぷり盛られ、自由な組み合わせを楽しめます。
特にランチタイムは、日替わりで異なるおかずを楽しむことができるため、何度訪れても新しい発見があります。初めてナシカンダールを体験する方にもおすすめのお店です。
大阪亜州食堂チョウクの魅力
大阪にある「亜州食堂チョウク」は、スパイス料理を中心としたアジアの食文化を気軽に味わえる人気店です。ナシカンダールに合うさまざまなおかずや、オリジナルのソースアレンジが楽しめるのが特徴です。
現地スタイルにこだわりながらも、素材や仕込みに工夫が凝らされており、日本人の口にも合う優しい味わいに仕上げられています。リピーターも多く、カジュアルに楽しめる雰囲気が魅力です。
各店舗の人気メニューと口コミ
日本で味わえるナシカンダールの人気メニューをまとめると、以下のようになります。
店舗名 | 人気メニュー | 口コミ例 |
---|---|---|
ゼロツーナシカンダール | フライドチキン | 「スパイスの香りが本格的でご飯が進む」 |
亜州食堂チョウク | マトンカレー | 「おかずの種類が多く何度も通いたい」 |
どちらの店舗も、おかずの組み合わせやソースのミックスが高く評価され、SNSやレビューでも「本場の味に近い」と多くの好評が寄せられています。
本格派ナシカンダールを味わうためのポイント
本格的なナシカンダールを日本で味わうには、いくつかポイントがあります。まずは、おかずを複数選んで自分だけのプレートを作る楽しさを感じてみてください。ソースの量や種類をリクエストできる店舗も多いので、気軽にスタッフに相談しましょう。
また、スパイスが苦手な方でも、辛さや味付けを調整してもらえる場合があります。臆せず自分の好みを伝えることで、より満足度の高い食体験につながります。
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初めてでも安心ナシカンダールの注文方法と便利な言葉集

ナシカンダールはセルフサービス形式が多く、初めての方には注文方法が少し分かりづらいかもしれません。ここでは、具体的な流れや役立つ言葉を紹介します。
店内飲食とテイクアウトの違い
ナシカンダール店では「店内飲食」と「テイクアウト」に対応しており、注文時に伝えるだけで希望のスタイルを選べます。店内では盛り付けたワンプレートを席で楽しめますが、テイクアウトの場合は紙箱や容器に詰めて持ち帰ることができます。
混雑時や忙しいときにはテイクアウトを利用するのも便利です。どちらの場合も、好きなおかずやご飯の量を自分で選べる点は共通しています。
メインやおかずを選ぶ際のフレーズ
カウンターで注文する際には、以下のようなフレーズを使うとスムーズです。
- 「このチキンをください」=“I’d like this chicken, please.”
- 「この魚も入れてください」=“Please add this fish.”
- 「野菜も少し入れてください」=“Some vegetables, please.”
指差しでも通じますが、簡単な英語フレーズを覚えておくと安心して注文できます。
カレーソースに関する注文のコツ
カレーソースの量や種類を指定したい場合、以下のように伝えてみましょう。
- 「いろいろなソースをミックスしてください」=“Please mix the sauces.”
- 「ソース多めでお願いします」=“More sauce, please.”
- 「別盛りでお願いします」=“Sauce on the side, please.”
このように伝えることで、好みの食べ方が可能となります。スタッフも慣れているため、遠慮なくリクエストしましょう。
覚えておくと役立つ現地用語
ペナンやマレーシアのナシカンダール店では、現地語が使われることもあります。覚えておくと便利な用語をまとめました。
用語 | 意味 | 使い方例 |
---|---|---|
Nasi | ご飯 | Nasi banyak(ご飯多め) |
Kuah | カレーソース | Kuah campur(ミックスソース) |
Ayam | チキン | Ayam goreng(フライドチキン) |
このような単語を知っておくと、現地での注文もよりスムーズになります。
ナシカンダールをさらに楽しむ旅のヒントと注意点
現地でナシカンダールを最大限に楽しむためには、食事マナーや衛生面、支払い時のポイントも把握しておくと安心です。
ペナン現地で味わうおすすめモデルコース
ペナンでナシカンダールを味わうモデルコースの一例をご紹介します。
午前:ジョージタウン散策→人気店「リニアス」で朝食
昼:屋台街で他のローカルフード体験
午後:カフェや雑貨店めぐり、もう一軒ナシカンダールの老舗で遅めの昼食
異なる店舗を巡ることで、味やスタイルの違いが楽しめます。観光スポットと組み合わせて、効率よくグルメ旅を満喫できます。
円安や物価を踏まえた賢い食べ歩き術
近年は円安や物価上昇の影響もあり、旅行中の外食費が気になる方も多いでしょう。ナシカンダールは比較的リーズナブルな価格設定が多く、1食あたり約10~20リンギット(約300~600円)でお腹いっぱい食べられます。
複数人でシェアして色々なおかずを試したり、昼食はナシカンダール、夕食は屋台グルメにするなど工夫すると、予算内で充実した食べ歩きができます。
衛生面やアレルギー対策のポイント
衛生面に不安を感じた場合は、清潔な店構えや人気の高い店舗を選ぶのがおすすめです。盛り付けの際に手袋やマスクをしているかチェックするのもひとつの目安です。
また、ナッツや甲殻類などアレルギーがある方は、注文前にスタッフにしっかり確認しましょう。英語で「I have an allergy to ○○.」と伝えると安心です。
注文時や支払いで気をつけたいこと
注文時には、おかずの種類やご飯の量、ソースの内容などをしっかり確認してから伝えることが大切です。会計時は現金のみ対応の店舗も多いため、事前に小額紙幣やコインを用意しておきましょう。
また、セルフサービスの水やスプーン・フォークなどはカウンター横で自由に取るスタイルが一般的です。周囲の様子を見て戸惑わず対応できるよう心がけてください。
まとめ:ナシカンダールを通してマレーシア文化と食の多様性を味わおう
ナシカンダールは、ペナン発祥の歴史や多民族文化、自由な組み合わせの楽しさを感じられるマレーシアならではの料理です。その魅力は現地でも日本でも味わうことができ、食を通じてさまざまな文化の交わりや温かい人々との交流も生まれます。
旅行や外食の機会に、ぜひナシカンダールにチャレンジしてみてください。新しい味や食体験を通して、世界の広がりや食の多様性に出会うことができるでしょう。
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