パリの電車は最初はちょっと複雑に見えますが、作法を押さえればスムーズに移動できます。ここでは駅での流れ、チケット選び、改札の通り方、治安対策まで旅の役に立つ実用的な知識をわかりやすく案内します。荷物が多い日や空港との往復でも安心して使えるコツを紹介しますので、スマートに街歩きを楽しんでください。
パリでの電車の乗り方が初めてでも迷わない短い案内
ここでは乗車前から電車を降りるまでの大まかな流れをまとめます。駅に入ってから改札を通り、乗車、乗り換え、降車までの一連の動きを順に見ていきましょう。落ち着いて動けば問題ありません。
旅行者がまず知るべき全体の流れ
駅に着いたらまず駅名と目的地を確認します。地図アプリでルートを調べ、何番線に乗るかを把握してください。入口には「Métro」「RER」「Gare」などの標識があり、目的の路線に合わせて入る場所を選びます。券売機や窓口でチケットを用意したら、改札(自動改札が多い)を通ってプラットフォームに入ります。プラットフォームでは行き先と列車種別(各駅停車や快速)を確認し、電車の行き先表示を見て乗車します。到着駅の出口はCHAUSSEE、SORTIE、出口番号で表示されることが多いので、周辺の出口番号を地図で確認しておくと便利です。降車後は改札を使わない場合もありますが、券の保管は忘れないでください。
改札やプラットフォームは混雑する時間帯があります。ラッシュ時は朝7:30〜9:30、夕方17:00〜19:30を避けると楽です。荷物が多い場合は先頭車両や最後尾を使うと出入りがスムーズです。駅構内の表示はフランス語中心ですが、英語表記も増えていますので案内に従って移動してください。
どのチケットを選べば良いかの目安
短時間・短距離移動なら1回券のTicket t+が最も手軽です。観光で数回しか乗らない場合はこれで十分です。滞在が数日で複数回乗るならパリビジット(日数券)を検討してください。ゾーン分けがあり、中心部のみならゾーン1-2、空港往復が入るならゾーン4以上を選びます。1週間滞在で市内を頻繁に移動するならNavigo(週パス)がお得ですが、購入には写真が必要で渡航初日から有効にできます。
グループや家族なら回数券(Carnet=10枚セット)が便利で、1回券をバラで買うより割安になります。夜遅くに移動する場合は地下鉄の最終時間を確認し、深夜バスやタクシーの代替プランを用意しておくと安心です。チケットは乗車前に必ず購入し、改札で必要に応じてタッチまたは投入するのを忘れないでください。
改札の通り方とチケットの扱い方
自動改札にはタッチ式と紙の投入式があります。Ticket t+やNavigo Easyのカードはリーダーにタッチし、読み取り音や緑ランプを確認して通り抜けてください。紙チケットの場合は表示された挿入口に向かって端を入れると機械が吸い込みます。取り出し口はないのでチケットを無くさないよう注意してください。
RERや郊外線の一部では有人改札や駅員のチェックがあることもあります。改札を通ったらチケットは終着まで持っておく必要がある場合があるため、降車時に求められることも想定してください。改札でエラー音が出たら無理に通らず駅員に見せて対応を仰いでください。混雑時は背面リュックは前に抱えるなど、周囲の迷惑にならない動きを心がけると安全です。
治安面で気をつけるポイント
観光地や駅周辺ではスリが出やすいです。券売機前や改札周辺でスマホや財布を出す際は人混みに注意して、貴重品は前ポケットや内ポケットに入れてください。駅や車内で差し出される署名用紙や署名を求める行為は詐欺の可能性があるので断ってください。
夜間は無人の出口や暗い通路を避け、人通りの多いルートを選ぶと安心です。トラブルに遭ったら警備員(SNCFやRATPのユニフォーム)や駅のインフォメーションカウンターに相談してください。英語が通じる場合が多いですが、簡単なフランス語(Bonjour, J’ai un problème)を準備しておくとコミュニケーションが楽になります。
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乗車前に押さえるチケットと料金の基本
チケット種類と購入方法、料金感をまとめます。中心部だけか空港往復を含むかで適切な券種が変わりますので、滞在の動きに合わせて選びましょう。現金とカードの両方で支払える場所が多いです。
Ticket t+ の用途と使い方
Ticket t+は地下鉄・バス・トラム・一部のRERで使える共通チケットです。単券または10枚セット(carnet)で買えます。紙のチケットは改札の挿入口に入れるか、バスでは運転手に渡します。メトロでは1回の改札通過で有効で、途中下車は原則できません。
有効時間内にバスとメトロを乗り継ぐ場合、最初の刻印から90分以内であれば乗換が可能ですが、RERに乗るときはZoneの判定に注意してください。観光で2〜3日で数回しか乗らないなら単券かcarnetで十分ですが、1日で頻繁に移動する場合は日券や他のパスを検討してください。券売機での購入や窓口での購入が可能で、カード決済にも対応する機械が多くあります。
ナヴィゴイージーの買い方とチャージ方法
Navigo Easyは使い捨てではないプラスチックカードで、Ticket t+をチャージして使えます。駅の券売機や窓口でカードを購入し、チケットを1枚ずつチャージするイメージです。カード自体の購入費用がかかることがありますが、複数回の乗車で紙のチケットより扱いやすくなります。
チャージは券売機でタッチ操作、現金やカードで支払えます。オンラインでのチャージは一部制限があるため、現地で操作する方が確実です。カードは折れ曲がらないようにし、改札でタッチする際はカード面をリーダーに軽く当ててください。故障や読み取り不能の場合は窓口で対応してもらえます。
1日乗り放題とパリビジットの違い
Paris Visiteは観光客向けのフリーパスで、1〜5日券が選べます。ゾーンごとの設定があり、中心部だけ回るならゾーン1-2を、空港やヴェルサイユに行くならゾーン1-5を選びます。割安感は移動回数が多いほど出ます。観光名所を数多く回る日があるなら便利で、チケット1枚で地下鉄・RER・バス・トラムが利用できます。
一方で短時間の滞在で移動回数が少ない場合はcarnetやTicket t+の方が安く済むことがあります。購入は空港や主要駅、観光案内所で可能です。チケットのタイプと旅行計画を照らし合わせて選んでください。
1週間パスはいつ買うと得か
Navigo Semaine(週パス)は月曜始まりで月曜から日曜まで有効です。滞在がその週にまるごと重なる場合、1週間で大量に移動するなら非常にお得です。パスは駅の窓口で写真入りカードを作成して購入します。購入時に写真を用意するとスムーズです。
旅行期間が短くても週の途中から到着して数日だけ使う場合は割高になることがあるため、到着日と出発日を確認してから判断してください。観光で毎日市内を回る予定があるなら費用対効果が高くなります。
空港連絡チケットの特徴と料金
シャルル・ド・ゴール(CDG)へはRER Bが主要なアクセス路線で、RERはメトロ用のTicket t+とは料金体系が分かれています。空港から市内中心部までのチケットはゾーン制で、片道料金は変動することがあります。CDG行きのチケットは空港の駅や市内の券売機で購入可能です。
オルリーからはOrlyval(シャトル)+RERまたはバスの組み合わせが一般的です。空港バス(Roissybusなど)も選択肢に入ります。特に深夜や大きな荷物がある場合はバスやシャトルの方が乗り換えが少なくて楽です。料金は路線やサービスごとに異なるので、出発前に最新の運賃を確認してください。
アプリと券売機それぞれの支払い方法
券売機はクレジットカード(ICチップ付き)と現金に対応しているものが多いです。英語表示に切り替えられるので、画面の指示に従って購入してください。紙幣やコインを入れる場所、カードの挿入口が分かれています。
スマホアプリ(RATPや各種交通系アプリ)では電子チケットやルート検索、運行情報が確認できます。アプリ決済でチケットを購入できるサービスも増えていますが、端末のバッテリー切れや通信環境の問題を考えて、予備として紙チケットを一枚持っておくと安心です。海外カードが使えるかどうかはカードの発行元により差があるので、不安な場合は現金または国際ブランド付きカードを準備してください。
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駅で迷わない乗り方の順序と改札の扱い
駅構内のサインや券売機の扱い、改札を通る流れを順に説明します。初めての駅でも落ち着いて表示に従えば移動できます。周囲の人の流れを参考にするとスムーズです。
駅入口の標識の見方と出入口の選び方
駅入口には大きく「Métro」「RER」「Sortie(出口)」の標識があります。目的の路線がRERかメトロかで入口を選んでください。大きな駅は複数の出口があり、出口ごとに番号や近隣施設名が表示されています。目的地に近い出口を地図で確認しておくと到着後の徒歩が短くなります。
路上から駅に入る際は階段、エスカレーター、エレベーターの表示を確認してください。バリアフリー対応の駅では車椅子用の入口やエレベーターの位置が明確に示されています。混雑時は看板に従い列に並んで乗車位置を待ちましょう。
自動券売機で分かりやすく買う手順
券売機に着いたら画面言語を英語に切り替えます。目的のチケット種類(1回券、carnet、ナヴィゴ等)を選び、枚数やゾーンを指定します。支払い方法を選んで現金またはカードを挿入し、チケットが出てくるのを確認してから受け取ってください。レシートやお釣りも忘れずに受け取ると安心です。
問題があれば画面の「Assistance」や窓口で駅員に声をかけてください。混雑する時間帯は列が長くなるので、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
改札でのタッチと切符投入の正しいやり方
タッチ式カードはリーダー部分に軽く当てて、緑ランプや音で読み取り完了を確認します。紙チケットは矢印の向きに沿って端を差し込み、機械が吸い込むのを確認してください。エラーが出たり戻ってきたら無理に押し込まず駅員を呼んで対応を仰いでください。
バスでは乗車時に運転手のそばでTicket t+を見せるか渡す方式なので、乗車前に用意しておくとスムーズです。改札を通った後のチケットは降車まで保管してください。必要に応じて検札があるので提示を求められたら見せられるようにしておきましょう。
プラットホームでの並び方と乗車のコツ
プラットフォームでは表示に従って列に並びます。扉の開く位置に合わせて待つと乗車がスムーズです。列車到着時はお互いの出入りを優先し、降りる人を先に通す配慮があると流れが良くなります。
座席は先着順ですが、優先席や妊婦・高齢者向けの席があるので譲る心づかいを持つと安心です。混雑時は荷物を体の前に抱えるなどして周りの人の邪魔にならないようにしてください。窓側や扉付近など、自分の行動パターンに合わせた車両を選ぶと目的地到着後が楽です。
乗り換え表示の読み方と出口確認の仕方
駅構内の表示は路線番号と行き先(終着駅)で示されています。乗り換えの案内は矢印と出口番号で分かりやすく示されていることが多いので、表示に従って移動してください。大きな駅では乗り換え経路が長くなる場合があるので、余裕をもって行動することをおすすめします。
出口(Sortie)の番号と地上の通り名、ランドマークが結びついて表示されることが多いので、降車前に出口番号を確認しておくと迷わずに地上に出られます。駅構内にある地図や係員に尋ねれば方向を教えてくれます。
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RERとメトロの違いと空港からのスムーズな移動
RERは郊外へ伸びる高速路線、メトロは市内を細かく巡る地下鉄です。空港アクセスや長距離移動はRERが便利で、市内巡りはメトロが便利です。使い分けのポイントを押さえましょう。
メトロとRERの使い分けと運行範囲
メトロはパリ市内中心部を網羅しており、駅間が短く本数が多いのが特徴です。RERは郊外の空港やヴェルサイユ方面まで直通する系統があり、停車駅が少なく速く移動できます。RERとメトロは同じ地下鉄網の一部として接続している場所が多いので、乗り換えは比較的簡単です。
短距離の移動や観光スポット巡りはメトロで十分ですが、空港や郊外へ行くときはRERの路線図を確認して最寄りのRER駅を探すと時間短縮になります。チケットのゾーンに注意し、RERでは中心部と郊外で料金が変わることを覚えておいてください。
シャルルドゴール空港からのRERでの行き方
CDG空港からはRER B線が市内中心部へ直通しています。空港ターミナル内の案内に従って「RER B」表示を目指し、券売機でゾーンを確認して切符を購入してください。所要時間は中央駅(Gare du NordやChâtelet-les-Halles)まで約30〜40分です。列車は快速と各駅停車があるので、表示の行き先(Paris方向)を確認して乗り込んでください。
大きな荷物がある場合は車両の端やスペースのある車両を利用すると楽です。到着駅で降りる際は出口番号や乗り換え案内を確認し、必要なら駅員に尋ねてください。
オルリー空港から市内へ行く代表的ルート
オルリーから市内へはOrlyval(自動シャトル)でRERまたはメトロの乗換駅(Antonyなど)へ行く方法が一般的です。Orlyvalは有料で、そこからRER Bに乗り換えて市内に向かいます。もう一つの選択肢は空港バス(Orlybus)で直接オペラや他の中心地へ行くルートです。
荷物が多い場合や時間帯によっては直通バスの方が乗換が少なく楽です。時間と費用を比較して選んでください。到着時は案内表示に従って移動すると迷いにくいです。
空港到着後のチケット購入と改札通過の注意
空港の駅には券売機と窓口があり、RER・Orlyval・バスのチケットを買えます。券売機は混雑することがあるので時間に余裕を持って購入してください。券種を間違えると改札で止められることがあるので、目的地までのゾーンを確認して購入するのが重要です。
大型スーツケースを持っている場合は、改札の通過に時間がかかることがあるため、混雑を避けて列に余裕を持って並ぶと安心です。チケットは降車まで保管しておき、検札があれば提示してください。
荷物や子連れで電車に乗るときの工夫
荷物が多いときはできるだけ先頭や最後尾の車両を選ぶと車両連結部のスペースが使えることがあります。エレベーターやエスカレーターの位置を事前に調べて、段差の少ない出入口を選ぶと移動が楽です。
子ども連れの場合はベビーカーが折りたためるタイプだと乗車がスムーズです。優先席を利用し、他の乗客への配慮を心がけてください。混雑時は無理に乗らず次の列車を待つ判断も大切です。
パリで電車を安全に使うための短い総括
路線図と目的地の出口番号を把握し、チケットは乗車前に用意しておくのが基本です。貴重品の管理と混雑回避で安全に、荷物と子連れの動線を考えて余裕を持って行動すれば、パリの公共交通はとても便利です。必要があれば駅員や案内所で気軽に尋ねてください。
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