スペインには城が点在し、それぞれに異なる歴史や風景があります。時間や移動手段、入場ルールを押さえておくと、現地での楽しみがぐっと増えます。この記事では城めぐりをスムーズにする実用的な情報を、旅のガイドのようにわかりやすくまとめました。出発前の準備から写真のコツ、宿泊情報まで順を追って読んでください。
スペインのお城を旅行前に押さえるポイント

スペインの城を訪れる際に最初に確認しておきたい基本ポイントを、予約・時間帯・服装・持ち物といった観点からまとめます。旅程に合わせてチェックリストにしておくと便利です。
訪れるならここ 人気城ベスト3
スペインで特に人気の高い城を3つ紹介します。観光客が多いので時間帯と移動を計画的に。
- アルハンブラ(グラナダ)
アルハンブラはムデハルやイスラム建築の逸品で、ナスル朝時代の宮殿群と庭園が見所です。チケットは入場時間が厳格に管理されているため、公式での早めの購入がおすすめです。見学は英語・スペイン語の音声ガイドや日本語パンフレットがある場所もあります。
- トレドのアルカサル(カスティーリャ=ラ・マンチャ)
トレド旧市街の象徴的な要塞で、城内は軍事博物館として展示が充実しています。旧市街の高台にあるため、周辺の景色も楽しめます。歩きやすい靴で坂道を上る準備を。
- セゴビアのアルカサル(カスティーリャとレオン)
童話のような外観で人気の城です。城内のアンティークな部屋や塔からの眺望が魅力。周囲に公共交通機関のアクセスが良く、日帰り観光にも向いています。
各城とも観光シーズンは混雑します。朝イチや夕方の回を狙うと人が少なく、写真も撮りやすくなります。また、城によっては一部修復中で見学エリアが制限されることがあるので、訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。
チケットは公式サイトで早めに購入する
人気の城は当日券が売り切れることがあるため、事前購入が安心です。公式サイトで購入すると入場時間やキャンセル規約が明記されています。
購入時は入場時間の指定に注意してください。多くの城は入場時刻が厳密に運用され、遅れると入れない場合があります。紙のチケットを印刷するか、スマホで表示できるよう準備しましょう。
割引や無料の日程が設定されている城もありますが、条件(年齢、学生証、EU居住者かどうかなど)を確認して証明書類を持参してください。ツアー会社や現地販売サイトでも買えますが、手数料やキャンセル規定が異なるため、信頼できる販売元を選ぶことが大切です。
観光のベストシーズンと時間帯
スペインは地域によって気候差が大きく、訪問の最適時期が異なります。アンダルシアは夏に非常に暑くなるため春や秋が過ごしやすいです。北部は夏でも涼しく、夏季は観光に向いています。
時間帯は早朝から午前中か夕方が狙い目です。日中は観光客が集中し、館内が混雑しやすくなります。屋外の庭園や展望台は朝の柔らかい光や夕方の黄金色の光が美しく、写真にも向いています。
日没時間や開館・閉館時間は季節で変わるので、訪問前に最新のスケジュールを確認しておきましょう。祭日や連休は混雑が増えるため、可能なら避けるのが無難です。
移動方法と現地での目安時間
城へのアクセスは都市部の公共交通、レンタカー、ツアーバスなどがあります。主要都市からの日帰り観光なら列車やバスが便利です。地方の小さな城は車があると自由度が高まります。
見学にかかる時間は城によって大きく異なり、短いところで30〜45分、広い宮殿や博物館併設の城は2〜3時間を見ておくと安心です。塔に上る場合や各展示を丁寧に見る場合はさらに時間がかかります。
移動時間も含めて旅程を組むと、無理のないスケジュールになります。駐車場の有無や最寄り駅からの徒歩時間も調べておくと余裕を持って行動できます。
入場ルールと写真撮影の注意
城ごとに撮影の可否やフラッシュ・三脚の使用制限が設けられています。展示品や礼拝室などで撮影が禁止されていることがあるため、入口の案内に従ってください。
服装は寺院や礼拝所を含む施設では適度な露出控えめの服装が望まれます。また、大きなバッグは持ち込み制限がある場合があるので、事前に規定を確認しておきましょう。
ガイドやスタッフの指示に従うことで、トラブルなく見学できます。撮影可の場所でも周囲の人の邪魔にならないよう配慮して撮影してください。
安全対策と現地での気をつけること
多くの城は舗装されていない道や階段、急な傾斜があります。歩きやすい靴を選び、暑い時期はこまめに水分補給を行ってください。特に夏のアンダルシアでは日差しが強く、帽子や日焼け止めを用意しましょう。
混雑する観光地ではスリや置き引きに注意が必要です。貴重品はチャック付きのバッグやインナーポケットに入れ、バッグは前に抱えるか目の届く位置に置くと安心です。
夜間に周辺を歩く際は明るい通りを選び、公共交通の時間を確認しておきます。緊急時の連絡先(現地の警察や大使館)をメモしておくと安心です。
\憧れのあの高級ホテルも、今予約しようとしている航空券も!/
なんと、最大79%OFFで泊まれちゃう!
地域ごとに見るおすすめのお城

スペインは地域によって城の様式や保存状態が異なります。エリア別に特徴を押さえておくと訪問先を選びやすくなります。
アンダルシアの見逃せない城
アンダルシアはイスラム文化の影響を受けた宮殿や要塞が多く、装飾や庭園が見事です。代表はグラナダのアルハンブラやコルドバ周辺の城郭群です。
アルハンブラ以外にも、セビーリャ近郊のアルカサルはムデハル様式の美しい庭園と王室の居室が魅力です。白い村々の丘の上に残る小さな要塞も風景が素晴らしく、車で巡ると効率よく回れます。
夏は非常に暑くなる地域なので、朝早い時間帯に屋外を見て午後は屋内展示を回すなどの時間配分がおすすめです。現地のガイドツアーを利用すると遺構の歴史がよくわかります。
カスティーリャとレオンの歴史城
この地域は中世の王国の中心地で、大きな要塞や城塞が数多く残っています。石造りの堅牢な建築と塔からの眺望が魅力です。
トレドのアルカサルは博物館機能が充実し、セゴビアのアルカサルはその外観の美しさで人気があります。地方の小さな町にも保存状態の良い城が点在しているため、電車や車での城めぐりが楽しめます。
山岳地帯に近い場所もあるため、冬季は閉館時間やアクセスが変わる場合があります。訪問前に交通状況を確認してください。
カタルーニャの城と宮殿スポット
カタルーニャはゴシックや近代建築と融合した城が多く、バルセロナ周辺から内陸の丘陵地帯にかけて観光地が点在します。モンセラート周辺の城や古い塔の遺構が見られます。
バルセロナからの日帰りで行ける城もあり、鉄道やレンタカーでのアクセスが便利です。地元の観光案内所では英語対応が比較的整っているので、最新情報を集めやすいエリアです。
バスクと北部で訪れたい要塞
バスク地方や北部は海に面した要塞や中世の城が残るエリアです。海景色と城が一緒に楽しめるスポットが多く、風景重視の方に人気があります。
石畳の小道や急な崖沿いの要塞は足元に注意が必要です。地元の食文化も豊かなので、城めぐりと合わせて港町の料理を楽しんでください。
ガリシアと北西部の古城
ガリシアはケルトやローマ時代の遺構と中世の城が混在する地域で、雨が多めの気候が特徴です。緑豊かな風景と古城のコントラストが美しく、落ち着いた観光ができます。
アクセスは車が便利で、地方路線は本数が少なめです。長距離移動が必要な場合は時間に余裕を持って計画してください。
島で楽しむカナリアとバレアレスの城
バレアレス諸島やカナリア諸島にも歴史的な要塞や塔が残っています。島ごとに保存状態や展示内容が異なり、海景色と合わせた写真撮影が楽しめます。
島内の移動はレンタカーやタクシーが便利です。風が強い場所もあるので、帽子や小物の飛ばされ対策をしておくと安心です。
行きたいところが詰まってます!
アルルの旅の愛読書。質の高い情報が満載♪
チケットと入場をスムーズにする方法

入場手続きや購入の流れを知っておくと、現地での待ち時間が減り、ストレスが少なくなります。各種チケットの特徴を理解しておきましょう。
公式販売と信頼できる予約サイトの選び方
公式サイトは料金や入場可能時間、特別展示の情報が正確に掲載されています。購入時には支払い方法や領収書、キャンセルポリシーを確認してください。
民間サイトを利用する場合はレビューや運営会社の情報をチェックし、手数料や変更・キャンセルの条件を比較してください。予約確認メールは保存しておき、スマホで提示できるようにしておくと便利です。
入場時間指定의意味と変更方法
多くの城は時間指定で入場数を制限しています。指定時間に遅れると入場できないことがあるため、所要時間と移動時間に余裕を持って行動してください。
時間変更は公式サイトや購入元サイトのマイページから可能な場合があります。変更手数料や受付期限があるので、予定が変わったら早めに手続きを行いましょう。
ガイドツアーと個人見学の違い
ガイドツアーは展示の背景やエピソードを聞きながら回れるので、歴史や建築に興味がある方に向いています。言語対応や所要時間を事前に確認してください。
個人見学は自由に回れる反面、見落としが出やすいので音声ガイドや説明パネルを活用すると理解が深まります。混雑状況によっては個人見学の方が速く回れることもあります。
当日券で入る場合の流れ
当日券は開館直後に並ぶか、観光オフピークの時間を狙うと入手できることがあります。窓口での支払いは現金とカードの双方が使えるかを確認してください。
人気の城では窓口に列ができるため、時間に余裕を持って並ぶことが必要です。売り切れの可能性があるので、余裕があれば事前購入をおすすめします。
割引対象と無料入場の日程
多くの施設で年齢、学生、シニア、EU居住者などの割引が設定されています。無料入場の日が月に一度ある城もあるので、公式サイトでカレンダーを確認してください。
適用条件に必要な証明書(学生証、IDなど)を忘れないようにしましょう。現地での提示が求められることが多いです。
団体や学校向けの手配ポイント
団体で訪問する場合は事前連絡が必要なケースが多いです。団体割引の適用条件や見学ルートの調整、ガイドの手配について問い合わせておくと当日の対応がスムーズです。
特に学校行事では安全面や集合場所、トイレ休憩のタイミングなどを事前に相談しておくと安心して見学できます。
\行く前にチェックしないと損!/
今だけの最大5万円OFF数量限定クーポン!
お城に泊まるならパラドールを選ぼう

スペインの城や歴史的建物に泊まれるパラドールは、滞在自体が観光のハイライトになります。宿の特徴や予約のコツを紹介します。
パラドールとはどんな宿か
パラドールは国営の高級宿泊施設で、多くは修復された歴史建築を活かした宿です。城や修道院、宮殿などを改装しており、施設そのものが観光資源になっています。
ロビーや客室から歴史的な雰囲気を楽しめるだけでなく、地元の食材を使ったレストランが併設されていることが多く、宿泊自体が旅の思い出になります。
歴史建築に泊まる魅力と設備
客室は伝統的な雰囲気と現代的な快適さが両立していることが多いです。館内には博物的な展示や、庭園・展望スペースがあり、朝夕の落ち着いた時間を過ごせます。
ただし、古い建物のためエレベーターがない場合や部屋が分散していることがあります。バリアフリー対応状況や施設内の移動距離を事前に確認しておきましょう。
人気のパラドールと地域別の特徴
人気のあるパラドールは観光地に近いものから、辺鄙な場所に立つ静かな施設まで様々です。地域によっては海が見えるパラドールや山間部の古城を改装したものなど特色があります。
予約は早めが安心で、特に週末や祝日は満室になりやすいです。滞在中の食事プランや周辺の観光情報をチェックしておくと滞在を最大限楽しめます。
予約のタイミングと費用の目安
人気施設は数か月前から埋まることがあります。ピークシーズンは料金が上がるため、訪問時期に合わせて早めに押さえておくと選択肢が増えます。
料金は施設のランクやロケーションによりますが、宿泊料金に朝食が含まれる場合が多く、夕食は別料金のことが多いです。キャンセル規定も予約前に確認してください。
宿泊で楽しむための注意事項
歴史的建物は構造上、部屋の間取りや設備が一般的なホテルと異なる場合があります。荷物搬入や移動のしやすさ、部屋の位置をリクエストすることができますので、特別な希望があれば事前に伝えておくと安心です。
また、敷地内での見学ルールや早朝の出入り時間、レストランの営業時間を把握しておくとスムーズに滞在できます。
写真と見学で楽しむためのヒント
光の具合や撮影ルールを押さえておくと、城の魅力をより良く残せます。人混みを避ける時間帯や機材の使い方も計画に入れておきましょう。
朝と夕方の光を狙う理由
朝と夕方の光は柔らかく、建物の陰影が美しく出ます。外観や庭園、塔のシルエットを撮るならゴールデンアワーが最も映えます。
早朝は観光客がまだ少ないため、人が写り込みにくく、落ち着いた雰囲気の写真が撮れます。夕方はライトアップが始まる城もあり、昼間とは違った表情が楽しめます。
城の定番撮影スポットを見つける方法
入場前に周囲を一周して、展望ポイントや遠景が撮れる場所を確認しておくと効率よく撮影できます。高台や橋、城門の対岸が狙い目です。
ドローン撮影はルールが厳しいため許可が必要な場所が多いです。ドローンを使う場合は事前に許可申請の可否を調べてください。
混雑時に良い写真を撮る工夫
人混みを避けるためのコツは、少し待ってタイミングを見計らうことと、ズームや縦構図を活用することです。部分的なディテールを撮ると人が写り込みにくくなります。
また、広角レンズで背景の人をぼかすか、逆に人を入れてスケール感を出す撮り方もあります。混雑時は短時間で効率よく動くプランを立てると安心です。
ドローンや機材使用のルール
多くの城やその周辺地域ではドローン飛行が禁止されています。撮影機材の持ち込み制限や使用ルールは事前に確認し、必要であれば許可を取ってください。
大型三脚や照明機材の使用も制限されることがあるため、商用撮影の場合は事前申請が必要です。無断で使用すると罰則がある場合があります。
夜間やライトアップの楽しみ方
ライトアップがある城は夜の時間帯にまた違った雰囲気を楽しめます。夜景撮影は三脚があるとブレを防げますが、三脚の使用可否は事前確認が必要です。
夜は冷える場所もあるため、羽織りものを用意しておくと快適に過ごせます。ライトアップ時間や点灯スケジュールはシーズンで変わることがあるので、事前にチェックしてください。
日数別に組む城巡りモデルプラン
旅行の日程に合わせて無理なく回れるモデルプランを日数別に示します。移動時間を考慮して組むと余裕を持って楽しめます。
日帰りで行けるマドリード発プラン
マドリード発の日帰りプランなら、トレドやセゴビアが定番です。列車で1時間前後で行けるため移動時間が短く、城や旧市街を効率よく回れます。
セゴビアのアルカサルは城と水道橋の両方を見られ、トレドではアルカサルと大聖堂が中心になります。朝早い列車で出発し、夕方に戻るスケジュールが無理なく回れます。
一泊二日で巡るグラナダと周辺
グラナダ滞在ではアルハンブラ見学を中心に、旧市街やサクロモンテの丘も組み込めます。アルハンブラは入場時間指定があるため、到着初日にチェックインしてから夕方の回を狙うのがおすすめです。
二日目はヘネラリフェ庭園やアルバイシン地区を散策し、地元のタパスを楽しんでから次の目的地へ移動すると無理がありません。
二泊三日で回るアンダルシアの定番
二泊三日だとグラナダ、コルドバ、セビーリャの主要スポットを組み合わせられます。移動は列車や高速バスが使え、各都市での滞在時間を確保しやすいです。
初日は到着都市で軽く観光し、二日目にアルハンブラやメスキータをじっくり見学、最終日はセビーリャのアルカサルや旧市街を巡ると充実した行程になります。
三泊四日でじっくり北部の城巡り
北部をじっくり回るなら、バスクやカスティーリャ北部を軸にすると良いでしょう。サンセバスティアンやブルゴス、パンプローナなどを拠点に日ごとに城や要塞を訪れます。
移動距離があるのでレンタカーでの移動を検討すると効率的です。各地の食文化も楽しみながら、ゆったりと巡ってください。
家族旅行向けのゆったりプラン
家族旅行では移動を抑え、子どもが飽きない工夫を入れると安心です。1泊2日や2泊3日で1〜2か所を中心に、見学時間を短めに設定します。
城内の広場や庭園で遊べるスペースがある場所や、博物館の体験コーナーがある城を選ぶと子どもも楽しめます。休憩ポイントや食事場所を予め把握しておくとスムーズです。
さあスペインのお城へ出かけよう
城巡りは歴史や景色、食文化が一度に味わえる旅になります。計画段階でチケットや移動、宿泊の確認をして、ゆっくり楽しめるスケジュールを立ててください。安全に旅して、思い出に残る写真と時間を手に入れてください。
旅を大満喫したいなら、やっぱり
充実の内容の「まっぷる」が頼りになります♪

