イギリスでの就職を目指す方にとって、最大の関門となるのが就労ビザの取得です。近年、イギリスの移民ルールは頻繁にアップデートされており、正しい情報を掴むことが成功への近道となります。夢のロンドン生活や現地でのキャリア形成を叶えるために、最新の申請条件を分かりやすく解説します。
イギリスの就労ビザの条件を通すために最初に押さえること
イギリスで働くための代表的なビザである「熟練労働者ビザ(Skilled Worker visa)」を取得するには、いくつかの厳格な条件をクリアしなければなりません。これは単に「仕事が見つかれば良い」というわけではなく、雇用主、職種、そしてあなた自身のスキルの3つが政府の基準に合致している必要があります。
仕事のオファーとスポンサーが基本になる
イギリス就労ビザの申請において、土台となるのが「スポンサー(雇用主)」の存在です。現地の企業から正式に仕事のオファーをもらう必要がありますが、どこの会社でも良いわけではありません。その企業がイギリス内務省(Home Office)から「スポンサーライセンス」を認可されていることが必須条件です。
ライセンスを持つ企業は、あなたを雇用するために「スポンサーシップ証明書(CoS: Certificate of Sponsorship)」を発行する権利を持っています。このCoSには、あなたの役職や給与、勤務地などの詳細が記録されており、ビザ申請の際に最も重要な書類となります。まずは、希望する就職先がスポンサーライセンスを保持しているかを確認することから始めましょう。
職種が対象リストに入っているかが重要
次に確認すべきなのが、担当する仕事の内容です。イギリス政府は、国内で不足しているスキルや、一定以上の専門性を持つ職種に対してのみ就労ビザを発行しています。すべての仕事がビザの対象になるわけではなく、政府が定める「適格職種リスト(Eligible occupations)」に掲載されている必要があります。
各職種には4桁の「SOCコード」という管理番号が割り振られており、仕事内容がこのコードの定義に合致しているかが審査されます。ITエンジニア、看護師、会計士などの専門職は対象になりやすいですが、事務職や一部の接客業などは対象外となる場合があるため、自分の職種がリストに含まれているかを事前に精査することが不可欠です。
年収条件と例外ルールで可否が分かれる
ビザ取得の大きな壁となるのが「最低年収」の基準です。2024年4月の大幅なルール変更により、Skilled Worker visaの基本最低年収は38,700ポンド(または職種ごとの規定額のいずれか高い方)へと引き上げられました。これは、現地の平均的な給与水準を考慮したものです。
ただし、いくつかの「割引(トレードオフ)」ルールも存在します。例えば、26歳未満の「新規入職者(New Entrant)」である場合や、博士号(PhD)を保持している場合、あるいは「不足職種リスト(Immigration Salary List)」に載っている職種であれば、最低年収基準が緩和されることがあります。自分の条件がどの基準に当てはまるのか、慎重な計算が必要です。
英語要件と渡航前の手続きが壁になりやすい
仕事が決まっても、あなた自身の能力証明が必要です。その筆頭が「英語力」です。CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のB1レベル以上(中級程度)の能力があることを、政府認定の試験(IELTS for UKVIなど)で証明しなければなりません。この試験は一般的なIELTSとは異なり、専用の会場で受験する必要があるため注意が必要です。
また、日本からの申請の場合、結核検査(TB Test)の受診が必要になることがあります。さらに、現地での当面の生活費をカバーできる資金(約1,270ポンド)を銀行口座に保持していることの証明も求められます。これらの事務的な手続きは時間がかかることが多いため、内定をもらってから慌てないよう、早めに準備を進めておくのが得策です。
\憧れのあの高級ホテルも、今予約しようとしている航空券も!/
なんと、最大79%OFFで泊まれちゃう!
申請前に見ておきたい公式情報・確認先7選
イギリスのビザルールは非常に流動的です。ブログやSNSの情報は古くなっている可能性があるため、必ず以下の公式ソースで最新の数字や規定を確認するようにしてください。
GOV.UK「Skilled Worker visa」要件ページ
最も一般的な就労ビザの総合案内です。最新の年収基準や申請方法が網羅されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | イギリス政府(GOV.UK) |
| 確認できること | 年収基準、職種リスト、ポイント制の仕組み |
| 公式リンク | Skilled Worker visa – GOV.UK |
GOV.UK「Health and Care Worker visa」要件ページ
医療・介護従事者向けの特別ビザです。通常の就労ビザよりも手数料が安く、年収基準も異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | イギリス政府(GOV.UK) |
| 確認できること | 対象となる医療職種、優先審査の条件 |
| 公式リンク | Health and Care Worker visa |
GOV.UK「Scale-up Worker visa」要件ページ
急成長中の企業(スケールアップ企業)に雇用される場合のビザです。6ヶ月後にはスポンサー縛りがなくなる柔軟な制度です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | イギリス政府(GOV.UK) |
| 確認できること | スケールアップ企業の定義、独自の年収要件 |
| 公式リンク | Scale-up Worker visa |
GOV.UK「Sponsorship guidance」スポンサー制度の全体像
雇用主向けのガイドラインですが、申請者側も制度を理解するために役立ちます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | イギリス政府(GOV.UK) |
| 確認できること | スポンサー企業の義務、CoSの発行プロセス |
| 公式リンク | Sponsorship guidance for employers |
GOV.UK「Immigration Salary List」最低年収の考え方
年収要件が緩和される特定の職種リスト(旧・不足職種リスト)を確認できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | イギリス政府(GOV.UK) |
| 確認できること | 緩和措置の対象となる職種名とSOCコード |
| 公式リンク | Immigration Salary List |
CASCOTの職種コード検索ツール
自分の仕事内容がどのSOCコード(職種コード)に該当するかを判断するための便利なツールです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | Warwick University / ONS |
| 確認できること | キーワードによる職種コードの特定と仕事内容の定義 |
| 備考 | ビザ申請時のコード選びの参考に利用されます |
UKVIの申請フローと必要書類チェック
実際の申請手続き(オンラインフォームの入力やバイオメトリクス登録)の入り口となるページです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | UK Visas and Immigration (UKVI) |
| 確認できること | 申請費用の支払い、VFS Globalでの予約手順 |
| 公式リンク | Apply for a UK visa |
行きたいところが詰まってます!
アルルの旅の愛読書。質の高い情報が満載♪
条件を満たすための準備チェックリスト
ビザ申請は書類の不備一つで却下(リジェクト)される厳しい世界です。雇用主とのコミュニケーションを密にし、全ての数値が政府の規定通りであることをダブルチェックする必要があります。以下のリストに沿って準備を整えましょう。
Certificate of Sponsorshipと雇用条件の確認
内定後に雇用主から発行されるCoS(スポンサーシップ証明書)は、ビザ申請の「予約券」のようなものです。ここには、あなたが従事する職種コードや期間、そして年収が明記されています。CoSの有効期限は発行から3ヶ月ですので、受け取ったら速やかにビザ申請を開始しなければなりません。
また、CoSの内容が募集要項や雇用契約書と一致しているかも重要です。万が一、CoSに記載された年収が政府の最低基準を下回っていると、その時点でビザは通りません。発行前にドラフト(下書き)を確認させてもらうなど、雇用主の担当者としっかり連携を取ることが成功の鍵です。
年収・勤務時間・職種コードの整合性チェック
イギリスのビザ審査では「実質的な仕事内容」が厳しくチェックされます。高い年収を提示していても、その仕事内容が単純作業であれば、虚偽の申請とみなされるリスクがあります。職種コード(SOCコード)が、実際の業務を正確に反映しているか、政府のガイドラインと照らし合わせて確認しましょう。
また、年収は「週37.5時間勤務」をベースに計算されることが多いです。残業代を含まない「基本給」が最低基準を満たしている必要があります。短時間勤務(パートタイム)の場合は、フルタイム換算した年収ではなく、実際の支給額が基準を超えている必要があるため、契約内容の細部まで確認を怠らないでください。
英語証明と資金要件のそろえ方
英語力の証明には「有効期限」があることに注意してください。通常、IELTSなどのスコアは2年間有効です。また、日本の大学を卒業していても、それが英語で教授された学位であることを証明する「Ecctis」の認定証がない限り、試験の免除は受けられません。試験の予約が埋まりやすい時期もあるため、早めの受験をおすすめします。
資金要件については、過去28日間、銀行口座に一定額(1,270ポンド相当)が維持されていることを示す英文の残高証明書が必要です。ただし、雇用主が「メンテナンス(資金援助)」を保証してくれる場合は、この個人での証明が免除されることがあります。CoSの中に「Certified Maintenance」のチェックが入っているか確認してみましょう。
申請費用と健康関連コストの見積もり
イギリスのビザ申請には、驚くほど高い費用がかかります。ビザの申請手数料(3年以内のビザで約8万円〜15万円程度)に加えて、「Immigration Health Surcharge (IHS)」という国民保健サービス(NHS)の利用料を前払いしなければなりません。このIHS費用は年間1,035ポンド(約20万円)と高額です。
例えば5年間のビザを申請する場合、IHSだけで約100万円かかる計算になります。これらの費用を会社が負担してくれるのか、自己負担なのかは事前に交渉しておくべき重要なポイントです。また、これらとは別に航空券代や現地の家賃デポジットなども必要になるため、全体でいくらの資金が必要か、事前にしっかり見積もっておきましょう。
\行く前にチェックしないと損!/
今だけの最大5万円OFF数量限定クーポン!
イギリス就労ビザの条件は「スポンサー×職種×年収×英語」で決まる
イギリスの就労ビザ取得は、パズルのピースを一つずつ埋めていくような作業です。会社がスポンサーになり、職種がリストにあり、年収が基準を超え、英語力を証明する。この4つの柱がすべて揃って初めて、イギリスでの就労という扉が開きます。
ルールは厳格ですが、裏を返せば「条件さえ満たせば誰にでもチャンスがある」ということです。準備は大変ですが、歴史あるイギリスの街並みで働き、異文化の中でキャリアを積む経験は何物にも代えがたい財産になります。一つ一つのステップを丁寧に進めて、素晴らしいイギリス生活をスタートさせてくださいね。応援しています。
旅を大満喫したいなら、やっぱり
充実の内容の「まっぷる」が頼りになります♪

