AffinityがついにCanvaで無料開放!プロ仕様デザインが誰でも使える時代へ

Canva Conference 2025で衝撃的なアップデートを発表
2025年10月末、オーストラリアで開催されたCanva Create 2025(旧 Canva Conference)で、世界中のクリエイターが息をのむニュースが飛び出しました。
 Canvaは9つの大型アップデートを発表しましたが、なかでも会場をざわつかせたのが――
 プロ向けデザインソフト「Affinity」を永久無料で提供するという驚きの発表です。
 このニュースは瞬く間にSNSでも拡散し、
 「え、あのAffinityが無料!?」「Adobeいらなくなるのでは?」と話題に。
今回は、そんなCanva × Affinityの無料連携アップデートについて、背景や使い方、そして実際に何ができるのかを詳しく解説していきます。
CanvaがAffinityを無料で提供する理由
まず気になるのは、「なぜAffinityを無料で開放するのか?」という点ですよね。
 2024年、CanvaはイギリスのSerif社(Affinityの開発元)を買収しました。
 そして1年後の2025年、CanvaユーザーであればAffinityを無料で利用できるようにすると正式に発表したのです。
これにより、これまで別々の世界にあった「Canva(初心者・テンプレ中心)」と「Affinity(プロ・細部まで作り込む)」の垣根がなくなります。
 Canvaでベースデザインを作り、Affinityで精密に仕上げる。
 あるいは、Affinityで作ったロゴをCanvaに読み込んでテンプレ化する。
 そんな“クラウドとプロ環境を行き来する”新しい制作スタイルが可能になるのです。
この流れは、デザイン業界にとって大きな転換点といえます。
Affinityとは?Canvaが買収した“プロ用デザイン3部作”
Affinityシリーズの3つのソフトを紹介
 「Affinityって聞いたことはあるけど、どんなことができるの?」という方も多いでしょう。
 Affinityは、イギリスのSerif社が開発したプロ仕様のデザインソフト群で、以下の3種類に分かれています。
- Affinity Designer:Illustratorのようなベクターデザインツール。ロゴや図形制作に強い。
- Affinity Photo:Photoshopのような画像編集ツール。レタッチや合成、光の調整が可能。
- Affinity Publisher:InDesignのようなレイアウトソフト。パンフレットや雑誌などの組版ができる。
 3つのアプリが「StudioLink」という独自技術で連携し、1つの画面上で切り替えて作業できるのが大きな特徴です。
 つまり、ロゴ(Designer)を配置したまま写真(Photo)を調整し、同じ画面で誌面(Publisher)を組むことができます。
これは、従来のAdobe系ソフトのようにアプリを何度も開き直す必要がなく、「1つのツールで全部完結する」――そんな制作体験を可能にしています。
買い切り型・高速動作という強み
 Affinityが支持されてきた理由のひとつが、買い切り型モデルと動作の軽さです。
 Adobe製品のように毎月のサブスク料金は必要なく、一度購入すればずっと使い続けられるのが魅力でした。
 しかも、動作が驚くほど軽快です。
 高解像度の画像やレイヤーのデータを扱ってもサクサク動くため、「重くて落ちる」というストレスがほとんどありません。
 それを今回、Canvaが無料で提供する――。
 つまり、これまで有料だったプロの制作環境が、誰でも気軽に使えるようになるということです。
Canva × Affinityの無料連携で何が変わる?
Canvaで作り、Affinityで仕上げる「往復デザイン」が実現
 これまでのデザイン制作では、
   Canva:テンプレートを使って手軽に作る
   Affinity:細部までこだわって仕上げる
 といった明確な役割分担がありました。
しかし今回のアップデートで、この2つの世界がつながります。
たとえば、Canvaで作ったSNS投稿画像をAffinity Photoで開いて光の当たり方を調整したり、Affinity Designerで作ったロゴをCanvaのテンプレートに埋め込んでブランド展開したり。
このように、クラウドで構成 → デスクトップで仕上げ → クラウドで共有という循環がスムーズにできるようになりました。
 初心者はCanvaでスタートでき、慣れてきたらAffinityでプロ仕上げ――。
これまでプロとアマの間にあった“デザインの壁”が、完全に消える時代が来たのです。
CanvaとAffinityの融合が生む3つのメリット
- 制作スピードが圧倒的に上がる
 Canvaで構成を作りながら即プレビュー、Affinityで仕上げを調整。ファイル変換や書き出しの手間が大幅に削減。
- 仕上がりの品質がワンランク上に
 Affinityのベクター・レタッチ機能により、Canvaだけでは出せなかったプロ級の完成度が実現。
- クラウドとローカルの往復が可能に
 Canvaの共有性とAffinityのオフライン性能を両立。チーム作業と個人制作の両方で最適化された環境。
これにより、デザイナーはもちろん、マーケターやSNS担当者、個人事業主にとっても、“使えるデザイン環境”が一気に整いました。
CanvaがAffinityを無料化した本当の狙い
「デザインの民主化」から「デザインの自由化」へ
 Canvaが掲げるビジョンは、単なる「デザインを誰でもできるようにする」ではありません。
 今回のAffinity統合で踏み込んだのは――“プロツールを自由に使える世界”をつくることです。
 これまでデザインには、「ツールを使える人」と「使えない人」の間に明確な差がありました。
 しかし、CanvaとAffinityの組み合わせなら、学習コストをかけずにプロの表現を体験できるのです。
学生やフリーランスは学びながらポートフォリオを作れ、企業チームは外注コストを減らしてスピード重視の制作ができます。
 Canvaが進めているのは、まさにデザインの自由化(Creative Freedom)。
 この一歩が、今後の制作現場を大きく変えていくでしょう。
Affinityを無料で使うには?【Canva連携の手順を解説】
Canvaユーザーなら誰でもOK!
 ここまで聞いて「実際、どうすれば無料で使えるの?」と気になっている方も多いはずです。
 Affinityを無料で使う方法はとてもシンプル。Canvaのアカウントさえ持っていれば、誰でも利用できます。
公式の手順は次のとおりです。
- Canvaのアカウントを持っていること(無料プランでも可)
- Affinity公式サイトにアクセス
- Canvaのアカウント情報を使ってAffinityにログイン
- 対応端末(Mac/Windows/iPad)でダウンロードして利用開始
 これで完了です。
 Canvaのアカウントを持っているだけで、Affinityシリーズの主要機能が開放される仕組みになっています。
つまり、これまで高額だったAffinity DesignerやAffinity Photoが、Canvaユーザーであれば即日無料で使えるというわけです。

実際にできることの範囲
 現在、Canva経由で利用できるAffinityは、主要機能のほとんどが無料で解放されています。
 たとえば、
- ベクター描画(パス操作・アンカーポイント編集)
- レイヤー構造・マスク・調整レイヤー
- 写真の明るさ・色調・合成・非破壊編集
- PDF・SVG・AIなどのファイル入出力
- StudioLinkによるDesigner/Photo/Publisherの連携作業
 特に「ベクターとラスター(画像)」を同時に扱える点はCanvaにはない強みです。
 これまでテンプレート中心だったデザインが、“プロフェッショナルな制作”に変わります。
CanvaとAffinityを組み合わせてできること
① テンプレートのスピード × プロの仕上げ
CanvaとAffinityの最強の組み合わせは、「テンプレ+自由度」という構成です。
 Canvaでサムネイルや資料を作成したあと、Affinityで細部を調整。
 たとえば
- ロゴのカーブを1点ずつ滑らかに整える
- グラデーションの角度を微妙に変えて立体感を出す
- 文字をアウトライン化して、構成に合わせて変形
 これらはCanva単体では難しかった作業ですが、Affinityを使えば思い通りに実現できます。
つまり、「Canvaで速く作り、Affinityで正確に仕上げる」という理想的な制作フローが完成するのです。
② Canvaで作ったデータをAffinityで再編集
 従来のCanvaでは、作成したデザインをそのまま他のソフトで編集するのは困難でした。
 しかし、Affinityとの連携により、CanvaからエクスポートしたSVGやPDFを再編集できるようになりました。
たとえば
- Canvaで作ったアイコンをAffinity Designerでベクター調整
- CanvaのチラシデータをAffinity Publisherで誌面化
- 画像の上に配置した文字や図形をレイヤー分解して再構成
これにより、「Canvaでざっくり構成 → Affinityでプロ仕上げ」という流れが実務レベルで成立します。
③ SNSや広告用デザインをプロのクオリティに
マーケティングやSNS運用担当者にとって、この連携はまさに朗報です。
Canvaでリール用画像や広告バナーを作ったあと、Affinity Photoで光や影、色彩を整えるだけで、まるで撮影スタジオで作ったような仕上がりに変わります。
- 背景をぼかして主役を強調
- 肌や被写体のトーンを自然に補正
- SNSのブランドトーンに合わせたカラーバランス調整
 特にAffinity Photoは「非破壊編集(元データを壊さずに修正)」が可能です。
 やり直しが自由なので、試行錯誤が必要な広告制作にも最適です。
④ ブランドデザインの一元管理
Canvaにはブランドテンプレート機能がありますが、Affinityとの連携でより深いレベルのブランディング管理ができるようになります。
たとえば
- Canvaでブランドカラーや書体をテンプレ化
- Affinity Designerでロゴやパターンを制作
- Affinity Publisherでパンフレットやブランドブックを作成
 これらを同じトーンで管理できることで、オンラインとオフラインのデザインを一貫させられます。
企業や店舗のブランディングを強化したい方にとって、これは大きな進化です。
⑤ ファイル形式の柔軟さが仕事を変える
 Affinityの大きな武器のひとつがファイル互換性の広さです。
AI、PDF、SVG、PSD、EPS、TIFFなど、主要フォーマットをすべて扱えます。
そのため
- Canvaで作った素材をAffinityで開く
- Illustrator形式のデータをAffinityで修正
- 完成したデザインをCanva形式に戻してクラウド共有
といった双方向のやり取りがスムーズに行えるようになります。
これにより、デザイナー・マーケター・経営者が同じデータを使いながら、それぞれの得意分野で手を加えられるのです。
Canva+Affinityが変える「デザインの働き方」
これまでのデザインフローとの違い
従来のデザイン制作は、以下のような流れでした。
- Canvaでデザイン作成
- 書き出し → PhotoshopやIllustratorで修正
- 再アップ → 再共有
しかし、Canva × Affinityの連携によって、 「Canvaで作成 → Affinityで直接編集 → Canvaで共有」が可能になりました。
クラウドとローカルの間でファイルを行き来する手間がなくなり、デザインのPDCA(企画→制作→改善)が高速化します。
ベクター・レイヤー・マスクで“自由自在”な表現
Affinityのもうひとつの魅力は、構造の自由度です。
Canvaでは「前面/背面」での単純なレイヤー管理でしたが、Affinityでは階層レイヤーやグループ、マスク、クリッピングなどを細かく制御できます。
たとえば
- 特定のパーツだけにフィルターを適用
- 写真の一部だけにグラデーションマスクを使う
- 図形を複製し、部分的に異なる光をあてる
こうした操作はすべて非破壊で実現。つまり、いくらでもやり直しながら最適な表現を探せます。
CanvaとAffinityが切り開く「デザインの新時代」
これからは“誰もがプロ級デザインを作れる時代”
 ここまで見てきたように、CanvaとAffinityの連携は単なる機能追加ではありません。
 「スピードと品質を両立できる制作環境」が誕生したのです。
以前は
- アイデア出し → Canva
- 本制作 → Illustrator
- 修正 → Photoshop
 という3ステップが必要でした。 
 でも今は、CanvaとAffinityだけで完結します。個人でも小規模チームでも、コストをかけずにハイレベルな制作が可能に。
Canvaの「無料開放」が示す未来
CanvaがAffinityを無料化したのは、単なる戦略ではなく、「すべての人がクリエイティブになれる社会をつくる」というメッセージです。
これまで“デザインは特別な人だけのもの”と思われがちでしたが、いまや誰もがプロ級のツールを手にできる時代となりました。
SNSの投稿も、企業の資料も、商品パッケージも、CanvaとAffinityがあれば、すべてがワンランク上の仕上がりになります。
まさに、「デザインの自由化時代」の幕開けです。
まとめ|Canva×Affinityが変える日常のデザイン
 CanvaがAffinityを無料開放したことは、デザイン業界における歴史的な転換点といえます。
 Adobeのような“サブスク制の壁”を超え、誰もが自由に創れる世界へ。
才能や経験よりも、「やってみたい」という気持ちが価値になる。そんな時代をCanvaは本気で実現しようとしています。
Canvaユーザーなら、もう準備は整っています。ログインして、Affinityを試してみてください。
それが、あなたのデザイン人生を変える最初の一歩になるはずです。

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