Canvaで迷わないフォント選びガイド|用途別に合うフォントだけを厳選

Canvaではフォントの選び方でデザインの印象が大きく変わります。用途や媒体、見せたい雰囲気を意識すると、読み手に伝わりやすくなります。ここでは見出し・本文・英数字など場面ごとに合うフォントを紹介し、確認や管理の手順までわかりやすくまとめました。どれを選べばよいか迷ったときの参考にしてください。
Canvaのフォントのおすすめを用途別に今すぐ選べるガイド

Canvaには多くのフォントが揃っていて、用途によって適したものが変わります。見出しで目を引きたいのか、本文で読みやすさを重視するのか、雰囲気づくりを優先するのかを決めてから選ぶと失敗が減ります。ここでは場面別に使いやすい候補を挙げますので、まずは用途をイメージしてみてください。
見出しを目立たせたいときの候補フォント
見出しは目を引くことが大切なので、太さや形がはっきりしたフォントが向いています。太めのゴシック系や重めのサンセリフは、遠くから見ても読み取りやすく、強い印象を与えます。読みやすさを落とさない範囲で字間をやや狭めにするとまとまりよく見えます。
見出しの候補としては、ウェイトが豊富で存在感のあるフォントを選ぶと使いやすいです。大見出しには太め、サブ見出しには中間のウェイトを使い分けると階層が出ます。さらに、色や装飾(影や縁取り)を控えめにすると読みやすさが保てます。
見出しを短めにして、余白を十分に取ることも重要です。文字が詰まりすぎると目立たなくなるので、行間や余白で調整しましょう。最終的には画面サイズごとに見え方を確認して決めるのがおすすめです。
本文を読みやすくするための候補フォント
本文は長時間読まれることを想定して選びます。線が細すぎたり装飾が強すぎると読みづらくなるので、シンプルで安定感のあるフォントが適しています。やや中〜細めのゴシックや、落ち着いたサンセリフ系が向いています。
行間は詰めすぎず広げすぎず、文字サイズに合ったバランスを取ると目が疲れにくくなります。改行や段落をこまめに入れて読みやすくすることも大切です。長文では字間を少し広めにすると視線の移動が楽になります。
また、本文に装飾を使う場合は強調したい語句だけに限定して、過度な色使いやスタイルは避けましょう。落ち着いた色と組み合わせると視認性が上がります。読み手の端末や環境に合わせて微調整することを意識してください。
カジュアルで親しみやすい雰囲気に合うフォント
親しみやすさを出したいときは、角の丸いゴシックや手書き風のフォントが合います。柔らかいラインや丸みのある字形は、人に近い印象を与え、フレンドリーなトーンのデザインにぴったりです。
ただし、カジュアル系フォントは行間や字サイズによって読みやすさが変わることがあります。見出しや短めのテキストで使うと雰囲気を出しやすく、長文にはシンプルな本文フォントと組み合わせるとバランスが良くなります。
色やアイコンと合わせて使うと雰囲気が強まります。元気に見せたいときは明るめの色、落ち着かせたいときはトーンを抑えた色でまとめると違和感が少なくなります。使う場面に応じて適度に調整してください。
上品な印象を作るフォントの選び方
上品さを出したい場合は、細めの明朝やスリムなサンセリフを検討すると良いです。文字の縦線と横線のコントラストが穏やかなものは、落ち着いた高級感を出しやすくなります。余白を十分にとることでより洗練された印象になります。
見出しに使う場合は太さのバリエーションがあるフォントを選ぶと、強弱をつけやすくなります。本文では細すぎると読みづらくなるため、中程度の太さを選びます。行間を広めに取って、余白で上品さを演出しましょう。
色はモノトーンや渋めのトーンが相性良く、装飾は最小限にとどめたほうが雰囲気が壊れません。写真や素材との組み合わせも意識して統一感を出してください。
数字や料金表示に合うフォントの簡単チェック
数字表示では桁ごとの視認性が重要です。等幅に近い数字や、数字の形がはっきりしたフォントを選ぶと読みやすくなります。特に価格や時間を示す場面では、数字の混同が起きないものを選びましょう。
チェック方法としては、同じフォントで複数桁の数字を並べて見比べることです。0とO、1とl(小文字のL)など紛らわしい文字がないか確認してください。視認性が弱いと誤解を生む可能性があるため、数字部分だけ別フォントで強めにするのも手です。
色や背景とのコントラストも確認してください。薄い色の背景に淡い数字は見えにくくなるので、コントラストを上げる調整をおすすめします。
用途や媒体で変えるCanvaフォント選びのコツ

用途や媒体でフォントを変えると、伝えたいことが伝わりやすくなります。印刷物、Web、スマホ表示では視認性やサイズ感が違うため、それぞれに合った調整をすることが大切です。ここでは選び方のポイントと確認方法を紹介します。
見出しか本文かで役割を決める
まずは文字の役割をはっきりさせましょう。見出しは注意を引くために太さやサイズを重視し、本文は長時間読めるように落ち着いた形を選びます。役割ごとにフォントを分けることで視認性とデザインの一貫性が保てます。
見出しと本文で異なるフォントを使うときは、あまり種類を増やしすぎないことが肝心です。2〜3種類までに抑えるとまとまりがつきます。フォント同士の相性を見るときは、文字の太さや特徴がぶつからないかをチェックしてください。
組み合わせ例としては、太めのゴシック見出し+落ち着いたサンセリフ本文、丸ゴシック見出し+シンプルな本文などが使いやすいです。
スマホとPCで見え方を確認する
同じデザインでもスマホとPCで見え方が変わります。特に文字サイズや行間は端末ごとに最適な値が違うため、必ず両方で確認して調整しましょう。モバイル表示では文字が小さくなりがちなので、見出しはやや大きめに、本文は行間を少し広めにすることが多いです。
また、細いフォントは高解像度の画面でないとつぶれることがあるため注意してください。重要な情報は太めにして、色のコントラストも強めにすると読みやすくなります。実際にスクロールして確認してから公開するようにしてください。
ブランドの雰囲気に合うかを比べる
ブランドの印象とフォントは密接に関係します。信頼感を出したいなら整ったサンセリフ、親しみやすさを出したいなら丸みのある書体、といった具合に目的に合わせて選びます。既存のロゴやカラーと合わせて統一感を持たせることが重要です。
フォント選びの際は、ブランドの価値観やターゲット層を考慮して合うものを数種類ピックアップし、比較してみてください。違和感がないか、逆に個性がきちんと出ているかを見ると判断しやすくなります。
可読性を簡単にチェックする方法
可読性は実際に文字を並べて読みやすさを確認するのが早いです。長めの文章や数字、見出しを用意して、異なるサイズや行間で試してみましょう。複数の端末での表示も合わせてチェックすると安心です。
チェックリストとしては、文字の判別性、行間の余裕、色のコントラスト、強調部分の分かりやすさを確認します。読みやすさに不安がある場合は、別のフォントに切り替えるか、行間やサイズを調整してください。
ライセンスと費用を事前に確認する
フォントには無料のものと有料のものがあります。商用利用が許可されているか、使用範囲に制限がないかを必ず確認してください。Canva内で利用可能と表示されている場合でも、配布や埋め込みなど追加の制約があることがあります。
費用面ではプロジェクトごとに予算を決めて、必要なら有料フォントを購入するかCanvaのプロプランで利用できるかを検討しましょう。事前確認を怠ると後で差し替えが必要になる場合があるので注意が必要です。
用途別おすすめの日本語フォント一覧

用途別に日本語フォントの候補をリスト化します。デザインの目的に合わせて選ぶと作業がスムーズになります。読みやすさや印象の違いを意識して選んでみてください。
見出しに向く太字ゴシックの候補
見出し向けには太めで存在感のあるゴシックが適しています。文字の輪郭がはっきりしているため、遠目でも読みやすく、強調したい情報に向きます。
候補としては、太さのバリエーションがあるゴシック系、角がやや立った力強い書体、視認性の高い重めのフォントなどが使いやすいです。見出しサイズでの見え方を確認して選ぶと良い結果になります。
本文向けの読みやすいゴシック
本文には中〜細めのゴシックが向きます。線が均一で視線移動がスムーズなものが読みやすさにつながります。長文でも疲れにくいフォントを選んでください。
候補は、一般的にウェブや印刷で多く使われている定番のゴシックや、字間の処理が丁寧なフォントです。行間や文字サイズと合わせて調整すると快適に読めます。
上品に見せる明朝の代表例
上品な印象を出すなら明朝系が適しています。縦線と横線の強弱があるため、落ち着いた印象になりやすいです。表現を格調高くしたいときに効果的です。
候補は線のコントラストが穏やかなものや、細部が整った明朝書体です。見出しに使う場合はウェイトに注意し、本文用には中程度の太さが無難です。
柔らかさを出す丸ゴシックのおすすめ
丸ゴシックは角が丸く、柔らかく親しみやすい印象を作れます。幼児向けやカジュアルなブランドによく合います。読みやすさも保ちながら優しい雰囲気にできます。
候補は角丸のバランスが良いものや、文字の間隔が均等に処理されているフォントです。本文に使う場合はサイズや行間で調整して読みやすく仕上げてください。
手書き風で親しみが出るフォント
手書き風フォントは温かみと個性を出すのに向いています。ポップな案内や気軽なメッセージに合いますが、長文には向かないことがあります。
見出しや短いキャッチフレーズに使い、本文は別の読みやすいフォントを併用するとバランスが良くなります。字形のばらつきを確認して、読みづらくないものを選んでください。
有料で差が出るプロ向け日本語フォント
有料フォントは字形やウェイト、カーニング処理などが整っており、クオリティの高い表現が可能です。ブランドの顔として使う場面では導入を検討すると効果的です。
購入前にライセンス範囲を確認し、使用目的に合うか考えてください。サンプルを使って表示確認を行い、投資に見合う価値があるか判断しましょう。
英字や数字で差をつけるCanvaフォントの選び方

欧文や数字の扱いは印象を左右します。和文と組み合わせる際の統一感や、数字の見やすさに注意すると、全体のデザインが洗練されます。ここでは英字と数字の選び方をまとめます。
見出しで使いたいインパクトある英字
インパクトを出したい見出しには、太めのディスプレイ系や独特な個性を持つ英字フォントが向きます。装飾的な書体は短いフレーズで効果を発揮します。
ただし、長文には向かないため見出しやキャッチに限定して使うのが無難です。和文と合わせるときは、重量感や線の太さを合わせるとバランスが良くなります。
本文向け的の落ち着いたサンセリフ
本文の英字にはシンプルで読みやすいサンセリフが適しています。線が均一で視線の追随がしやすく、長文でも疲れにくい特徴があります。
和文の本文と組み合わせる際は、比率や行間を調整して統一感を出してください。小見出しや引用部分にはやや太めのウェイトを使うとアクセントになります。
数字表示を読みやすくする選び方
数字は桁ごとの判別がしやすいフォントを選ぶと安心です。プロポーショナル数字と等幅数字の違いがあり、料金や表組みでは等幅が適している場合があります。
通貨や時間を扱う場合は、数字だけ別フォントにするか、太さを変えて視認性を上げる工夫をしてください。背景とのコントラストも必ず確認しましょう。
筆記体やスクリプトの使いどころ
筆記体やスクリプトは高級感や手作り感を演出しますが、読みづらくなりがちです。短いタイトルやロゴ、装飾的な要素に限定して使うと効果的です。
本文や重要な情報には避け、視認性を崩さない範囲でアクセントとして取り入れてください。文字が重なる場合は字間を広げるなど調整が必要です。
和文と欧文の組合せで注意する点
和文と欧文を混ぜるときは高さや太さのバランスを合わせることが重要です。片方だけが強すぎると違和感が出るため、ウェイトや行間で整えると見栄えが良くなります。
英数字のサイズを和文に合わせて微調整すると統一感が出ます。最終確認は実際の画面で行い、違和感があれば微調整してください。
Canvaでフォントを追加して管理する流れと注意点
フォントの追加や管理は手順を知っておくと安心です。ここでは無料/有料の判別やアップロード方法、スマホ利用やライセンス確認、トラブル対応までを整理しました。
フォントが無料か有料かを見分ける方法
Canva内での表示やフォント配布元の情報を確認すると有料か無料かが分かります。配布元のサイトやライセンス表記をチェックして、商用利用の可否や制限を確認しましょう。
また、Canvaのプロプランで利用可能なフォントと、個別購入が必要なフォントがあるため、利用シーンに応じて確認すると安心です。見落としがちな使用条件に注意してください。
フォントをアップロードする基本手順
Canvaのデスクトップ版では外部フォントをアップロードできます。アップロード前にライセンスを確認し、対応フォーマットを用意してから行ってください。アップロード後はチームで共有する設定も可能です。
アップロード時はファイルサイズやフォントのバージョンに注意し、反映されない場合は再アップロードやブラウザのキャッシュクリアを試してみてください。
スマホアプリでフォントを使う方法
スマホアプリではCanva内のフォントを選んで使うことができますが、外部フォントのアップロードは制限がある場合があります。デスクトップでアップロードしておくとスマホでも使用できることが多いです。
アプリ上で表示崩れがある場合は、フォントのウェイトや行間を調整して見え方を整えてください。端末ごとの表示差にも注意しましょう。
ライセンス表記と商用利用の確認
フォントのライセンスは種類によって条件が異なります。商用利用、改変、配布の可否などを確認し、必要なら購入手続きを行ってください。ライセンス違反は後々問題になるので事前確認をおすすめします。
確認方法は配布元の公式ページやライセンスファイルを参照することです。Canva内の案内も合わせてチェックすると安心です。
トラブル時のよくある対処例
フォントが反映されない場合、まずはファイル形式や互換性を確認します。ブラウザやアプリのキャッシュをクリアする、別のブラウザで試す、再アップロードするなどの手順で解決することが多いです。
ライセンスに問題がある場合は使用を中止し、代替フォントに切り替えてください。チームで共有している場合は権限の設定も見直すと良いでしょう。
今日から使えるCanvaフォントの選び方
最後にすぐ実践できるチェックリストをお伝えします。まずは用途(見出しか本文か)、媒体(スマホかPCか印刷か)、ブランドの雰囲気を決めます。候補を2〜3種類に絞り、実際にテキストを当てて見え方を確認しましょう。
次に行間・字間・色のコントラストを調整し、数字や英字の見え方もチェックします。ライセンスや費用を確認して問題なければ導入し、端末ごとの表示を最終確認してから公開してください。これだけ押さえれば、読みやすく伝わるデザイン作りがしやすくなります。
