カスタマージャーニーマップの作り方!施策につながる整理と失敗しにくい進め方

カスタマージャーニーマップは、顧客の行動や気持ちを一枚に整理するための道具です。ただ、いきなりテンプレートを埋めようとすると、きれいな表はできても施策に使えないことがあります。先に確認すべきなのは、誰のどんな行動を改善したいのか、そしてどの場面で迷いや不安が起きているのかです。この記事では、初めて作る人でも実務に使える形で、作り方、必要な情報、失敗しやすい点、次に取るべき行動まで整理します。

目次

カスタマージャーニーマップの作り方は目的から決める

カスタマージャーニーマップの作り方で最初に大切なのは、テンプレートを探すことではなく、使う目的を決めることです。たとえば、Webサイトの問い合わせを増やしたいのか、資料請求後の商談化率を上げたいのか、リピート購入を増やしたいのかで、見るべき顧客行動は変わります。目的があいまいなまま作ると、「認知」「比較」「購入」などの言葉を並べただけで終わり、改善すべきページや接点が見えません。

実務では、まず「誰が」「何を検討し」「どこで止まっているのか」を決めます。たとえばBtoBサービスなら、担当者が情報収集を始め、社内で比較し、上司に相談し、問い合わせるまでの流れを見ます。店舗ビジネスなら、検索、Googleマップ、Instagram、口コミ、来店、再来店までを整理します。これにより、必要なコンテンツ、広告、LINE、メール、営業資料などがつながって考えられます。

最初から完璧なマップを作る必要はありません。むしろ、最初は仮説でよいので、顧客が感じる不安や疑問を言葉にして、現在の接点と照らし合わせることが大切です。作ったあとにアクセス解析、問い合わせ内容、営業現場の声、アンケートで直していく前提にすると、きれいな資料ではなく改善に使える資料になります。

目的が違うと見る場所も変わる

カスタマージャーニーマップは、すべての顧客行動を細かく書くほど良いわけではありません。問い合わせ数を増やしたい場合は、検索キーワード、広告、ランディングページ、導入事例、フォーム入力前の不安が重要になります。一方で、既存顧客の継続率を上げたい場合は、購入直後の説明、初回利用、サポート、メール配信、更新前の不安を見る必要があります。

よくある失敗は、購買前の流れだけを作って満足してしまうことです。実際には、顧客は購入後にも「使いこなせるか」「相談してよいのか」「他社に変えたほうがよいのか」と考えます。特にWebサービス、コンサルティング、スクール、住宅、士業、医療、美容などは、問い合わせ前後の不安が大きいため、購入後や契約後の体験も見たほうが改善点が見つかります。

目的ごとに見る範囲を決めると、マップが広がりすぎません。たとえば「初回問い合わせを増やす」なら、認知から問い合わせ完了までに絞ります。「商談後の成約率を上げる」なら、問い合わせ後、初回面談、見積もり、比較検討、社内決裁までを見ます。目的を一つに絞ることで、必要な情報も、関係者も、改善案も具体的になります。

まずは一人の顧客像で作る

最初から複数の顧客タイプをまとめて作ると、内容がぼやけやすくなります。たとえば同じWeb制作でも、個人事業主、地域の中小企業、採用サイトを作りたい会社、ECを強化したい会社では悩みが違います。全員を一枚にまとめると、「情報収集する」「比較する」「問い合わせる」という一般的な流れになり、何を改善すべきか分からなくなります。

最初は、もっとも重要な顧客像を一人に絞ります。実在の顧客を思い浮かべると、具体性が出やすくなります。たとえば「熊本でホームページをリニューアルしたいが、費用対効果が不安な中小企業の経営者」「採用サイトを改善したいが、何を載せれば応募が増えるか分からない人事担当者」のように、状況まで入れて考えます。

一人に絞ると、検索する言葉、見るページ、相談相手、不安、決め手が具体的になります。マップ作成の目的は、顧客を平均化することではなく、顧客の判断の流れを理解することです。複数パターンが必要な場合も、最初の一枚を作ってから、別の顧客像として二枚目、三枚目を作るほうが実用的です。

目的見るべき範囲確認したい接点見つけたい改善点
問い合わせを増やす認知からフォーム送信まで検索結果、広告、LP、事例、フォーム不安を解消する情報や導線
成約率を上げる問い合わせ後から契約まで返信メール、商談、提案書、見積もり比較時の判断材料や信頼感
リピートを増やす購入後から再購入までサポート、メルマガ、LINE、利用案内継続したくなる体験や案内
離脱を減らす検討中に止まる場面価格ページ、FAQ、入力フォーム、口コミ迷いの原因や説明不足

作る前に整理すること

カスタマージャーニーマップを作る前には、材料集めが必要です。とはいえ、最初から大規模な調査をする必要はありません。まずは、社内にすでにある情報を集めるだけでも、かなり使える仮説が作れます。問い合わせメール、営業メモ、FAQ、口コミ、Googleアナリティクス、Search Console、広告の検索語句、SNSのコメントなどは、顧客の疑問や不安が出やすい情報です。

特に大切なのは、「顧客が何を言ったか」だけでなく、「なぜその質問をしたのか」を考えることです。たとえば「料金はいくらですか」という質問は、単に価格を知りたいだけではなく、予算内に収まるか、追加費用があるか、安い会社と何が違うかを知りたい場合があります。この背景まで見ないと、マップ上の感情や課題が浅くなります。

作る前の整理が足りないと、マップは担当者の想像だけで埋まります。もちろん最初は仮説で構いませんが、根拠のない想像だけになると、実際の顧客行動とずれてしまいます。社内で「よく聞かれる質問」「商談で止まりやすい理由」「失注理由」「購入後の問い合わせ」を出し合うだけでも、顧客の行動と気持ちを現実に近づけられます。

顧客像は細かすぎなくてよい

ペルソナを作るとき、年齢、性別、家族構成、趣味まで細かく決めることがあります。商品によっては有効ですが、カスタマージャーニーマップでは、行動や判断に関係する情報を優先したほうが使いやすくなります。たとえばBtoBなら、年齢よりも役職、決裁権、社内で相談する相手、予算の決まり方、比較するサービスのほうが重要です。

具体的には、顧客像には「置かれている状況」「解決したい課題」「不安」「比較対象」「決める条件」を入れます。たとえば、採用に困っている会社なら、応募数、採用単価、現在の求人媒体、採用ページの有無、社内での決裁者が判断材料になります。これらは、顧客がどの情報を見て、どこで迷い、何を求めるかに直結します。

細かいプロフィールを作り込むより、顧客の判断に影響する要素を押さえることが大切です。「この人は何に困っていて、何が分かれば次に進めるのか」を考えると、マップの各段階に入れるべきコンテンツや接点が自然に見えてきます。見た目のリアルさより、施策に使える具体性を優先しましょう。

現在の接点を洗い出す

顧客は一つのページだけを見て問い合わせるわけではありません。検索結果で会社名を見て、サービスページを読み、料金を探し、事例を見て、InstagramやGoogleマップの口コミを確認し、最後にフォームを開くこともあります。カスタマージャーニーマップでは、このような接点を「顧客が実際に触れる場所」として整理します。

接点には、Webサイト、ブログ記事、LP、広告、SNS、Googleビジネスプロフィール、メール、LINE、電話、資料、営業担当者、店舗、口コミサイトなどがあります。BtoBの場合は、上司への説明資料や稟議書も重要な接点です。顧客本人だけでなく、社内の決裁者が見る情報まで考えると、見落としていた改善点が見つかります。

洗い出すときは、理想の流れではなく現在の流れを書きます。たとえば「料金ページがない」「事例が古い」「フォームが長い」「返信メールに次の流れが書かれていない」など、現状の不足もそのまま入れます。見栄えのよいマップを作るより、現実の接点を正直に並べたほうが、改善につながるマップになります。

基本の作成手順

カスタマージャーニーマップは、段階、顧客行動、接点、感情、課題、施策の順に埋めると作りやすくなります。最初に「認知」「興味」「比較」「問い合わせ」「購入」「継続」のように大まかな段階を置きます。そのうえで、それぞれの段階で顧客が何をしているか、どの情報に触れているか、何に不安を感じているかを整理します。

大切なのは、顧客の行動を会社側の都合で書かないことです。「サービスページを見て問い合わせる」ではなく、「検索で複数社を見つける」「料金の目安を探す」「実績を見て自社に合うか考える」「問い合わせ後にしつこく営業されないか不安になる」のように、顧客の目線で書きます。顧客の頭の中にある疑問まで入れると、改善すべきコンテンツが見えやすくなります。

最後に、各段階の課題に対して施策を考えます。たとえば、比較段階で料金への不安が強いなら、料金表、費用の考え方、見積もり例、よくある追加費用を用意します。問い合わせ前に信頼感が不足しているなら、事例、担当者紹介、お客様の声、制作の流れを整えます。行動、感情、課題、施策がつながっていることが重要です。

段階を先に決める

段階は、顧客の検討プロセスを区切るための枠です。一般的には、認知、興味、情報収集、比較検討、問い合わせ、購入、利用、継続のように分けます。ただし、すべてのビジネスで同じ段階にする必要はありません。短期間で買う商品ならシンプルに、検討期間が長いサービスなら細かく分けたほうが考えやすくなります。

たとえば、地域の整体院なら「症状を感じる」「近くの院を探す」「口コミを見る」「予約する」「来院する」「再来する」のように分けられます。BtoBのWeb制作なら「課題を感じる」「情報収集する」「制作会社を比較する」「問い合わせる」「提案を受ける」「社内で決裁する」「公開後に運用する」のように分けると現実に近づきます。

段階を細かくしすぎると、記入が大変になり、議論も散らかります。最初は5〜6段階ほどにして、必要に応じて後から分けるのがおすすめです。大事なのは、顧客の気持ちや行動が変わるところで区切ることです。ページ単位や部署単位ではなく、顧客の判断が進む節目を基準にすると使いやすくなります。

行動と感情を分けて書く

マップを作るときは、顧客行動と感情を分けて書くことが大切です。行動は「検索する」「比較する」「問い合わせる」「資料を見る」のように外から見える動きです。感情は「信頼できるか不安」「価格が高そう」「自社でも対応してもらえるか心配」「早く相談したい」のように、行動の裏にある気持ちです。

この二つを分けると、同じ行動でも必要な施策が変わることが分かります。たとえば、顧客が料金ページを見ている場合、単に価格を見たいだけでなく、追加費用を避けたい、他社と比べたい、社内説明に使いたいという理由が考えられます。感情を書かずに「料金ページを見る」だけで終わると、表面的な改善しか出てきません。

感情を書くときは、ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちの両方を入れます。「良さそう」「分かりやすい」「相談しやすそう」という期待もあれば、「本当に成果が出るのか」「押し売りされないか」「費用が合うか」という不安もあります。この温度差を見えるようにすると、顧客が次に進みやすい情報を用意できます。

課題から施策へつなげる

カスタマージャーニーマップは、課題を書いて終わりではありません。各段階の課題に対して、どの接点をどう改善するかまでつなげることで、実務に使える資料になります。たとえば、認知段階で「自社に合うサービスか分からない」という課題があるなら、サービスページの冒頭に対象者や対応範囲を明記します。

比較段階では、顧客は他社との違いを知りたがります。このときに「強みがあります」と書くだけでは不十分です。料金の考え方、対応範囲、納期、サポート、実績、担当者の専門性など、比較に使える具体的な情報が必要です。問い合わせ段階では、フォーム項目の多さ、返信までの時間、相談の流れが不安になるため、入力前に安心できる説明を置くと効果的です。

施策は、すぐできるものと時間がかかるものに分けます。FAQを追加する、フォームの項目を減らす、事例への導線を増やす、返信メールを改善するなどは比較的始めやすい施策です。一方で、サービス設計、料金体系、営業資料、サポート体制の見直しは時間がかかります。優先順位を決めるためにも、マップ上で課題と施策を対応させることが大切です。

項目書く内容具体例注意点
段階顧客の検討の区切り認知、比較、問い合わせ、購入会社都合ではなく顧客の判断で分ける
行動顧客が実際にすること検索する、事例を見る、料金を確認する願望ではなく現実の行動を書く
接点顧客が触れる場所Webサイト、SNS、広告、メール、営業資料オンライン以外の接点も入れる
感情期待や不安信頼できるか不安、費用が気になるきれいな言葉にしすぎない
課題次に進めない理由料金が不明、事例が少ない、流れが分からない施策につながる粒度で書く
施策改善する内容FAQ追加、料金例作成、フォーム改善担当者と優先順位も決める

実務で使える情報の集め方

精度の高いカスタマージャーニーマップを作るには、顧客の声とデータの両方を使います。顧客の声は、問い合わせ、商談、アンケート、レビュー、SNSのコメントなどに表れます。データは、アクセス解析、検索キーワード、広告レポート、フォーム完了率、メール開封率などに表れます。どちらか一方だけでは、見える範囲が偏りやすくなります。

たとえば、アクセス解析で料金ページの閲覧が多いと分かったとしても、それだけでは顧客が満足したのか、不安になって離脱したのかは分かりません。そこで、営業現場の声や問い合わせ内容を見ると、「料金の内訳が分からない」「自社の場合の目安が知りたい」という課題が見えてきます。数字と声を組み合わせることで、マップの精度が上がります。

最初から完璧な調査をしなくても構いません。まずは社内の情報を集め、足りない部分を小さなアンケートやヒアリングで補う方法が現実的です。特に、成約した顧客と失注した顧客の違いを見ると、決め手や不安が見えやすくなります。マップは一度で完成させるものではなく、情報が増えるたびに更新するものとして考えましょう。

顧客の言葉をそのまま使う

顧客理解で大切なのは、会社側の専門用語に置き換えすぎないことです。顧客が「ホームページを見ても何を頼めるか分からなかった」と言っているのに、社内で「サービス訴求が弱い」とだけまとめると、実際の迷いが薄まります。マップには、できるだけ顧客が使った言葉を残すと、改善する文章や見出しに活かしやすくなります。

たとえば、Web制作会社なら「SEO対策込みですか」「公開後も相談できますか」「写真は用意してもらえますか」「何から始めればいいですか」といった質問が出ることがあります。これらは、そのままFAQ、サービスページ、営業資料、問い合わせフォーム周辺の説明に使えます。顧客の言葉は、コンテンツ改善の材料そのものです。

顧客の言葉を集める方法は難しくありません。問い合わせメールを読み返す、商談後に担当者がメモする、LINEやDMの質問を分類する、電話でよく聞かれる内容を記録するだけでも十分です。マップ作成の場では、きれいな表現よりも、顧客が実際に使う生の言葉を重視しましょう。それにより、マップが現場の施策につながりやすくなります。

データで離脱場所を見る

顧客の気持ちは声から分かりますが、行動の偏りはデータで確認できます。Webサイトなら、よく見られているページ、離脱が多いページ、フォーム到達率、問い合わせ完了率、検索キーワード、流入元などを見ます。広告を使っている場合は、クリック率、検索語句、コンバージョン率、ランディングページごとの成果も参考になります。

たとえば、サービスページには多く流入しているのに問い合わせが少ない場合、ページ内で不安が解消されていない可能性があります。料金ページの閲覧後に離脱が多い場合は、価格の見せ方、プランの違い、追加費用、相談のしやすさに課題があるかもしれません。フォームで離脱しているなら、入力項目の多さや必須項目の内容を見直す余地があります。

ただし、データだけで原因を決めつけないことも大切です。離脱が多いページは悪いページとは限らず、必要な情報を読んで電話をしている可能性もあります。逆に滞在時間が長いページは、分かりやすいのではなく迷っているだけかもしれません。数字は判断のきっかけとして使い、顧客の声や現場の感覚と合わせて考えると、現実に近いマップになります。

失敗しやすいポイント

カスタマージャーニーマップでよくある失敗は、見た目を整えることが目的になってしまうことです。色分けされたきれいな表や、感情曲線のある資料は分かりやすく見えますが、改善するページや担当者、優先順位が決まらなければ実務では使われません。重要なのは、マップを見たあとに「次に何を直すか」が決まることです。

もう一つの失敗は、顧客の行動を理想の流れで書いてしまうことです。会社側は「広告を見てLPを読み、フォームから問い合わせる」と考えがちですが、実際の顧客は、検索し直したり、口コミを見たり、他社と比較したり、数日後に再訪問したりします。この寄り道を入れないと、顧客が本当に迷う場面が抜け落ちます。

また、部署ごとに都合のよい見方をしてしまうこともあります。マーケティング担当はWeb流入を重視し、営業担当は商談の質を重視し、サポート担当は購入後の問い合わせを重視します。それぞれの視点は大切ですが、顧客にとっては一つの体験です。部署をまたいで接点をつなげることが、カスタマージャーニーマップの価値です。

想像だけで埋めない

最初のマップは仮説で構いませんが、最後まで想像だけで進めると危険です。社内では「顧客は価格で迷っている」と考えていても、実際には「対応してくれる範囲が分からない」「担当者が信頼できるか不安」「自社の業界に詳しいか気になる」という理由で止まっていることがあります。想像と現実がずれると、作るコンテンツや改善施策もずれてしまいます。

想像を減らすには、根拠の種類を分けておくと便利です。顧客から直接聞いたこと、問い合わせに書かれていたこと、データから推測したこと、社内の仮説として考えたことを分けます。すべてを同じ重みで扱うと、強い声を持つ人の意見が正解のように見えてしまいます。根拠を分けるだけで、後から検証しやすくなります。

たとえば、マップ上に「料金が不安」と書くなら、それが問い合わせで多いのか、営業担当の感覚なのか、料金ページ後の離脱データなのかを確認します。根拠が弱い場合は、アンケートやヒアリングで確かめる対象にします。このように仮説と事実を分けて扱うと、カスタマージャーニーマップは更新しやすくなります。

施策を出しすぎない

マップを作ると、多くの改善案が出ます。FAQを増やす、料金ページを作る、事例を更新する、広告を変える、メールを見直す、LINE導線を作る、フォームを短くするなど、やることが一気に増えます。しかし、施策を出しすぎると、結局どれから始めるか決まらず、マップが放置されやすくなります。

優先順位は、影響度と実行しやすさで決めると考えやすくなります。問い合わせ直前のフォーム改善や、比較段階でよく見られる料金ページの改善は、成果に近い施策です。反対に、認知段階の大きなブランド施策は重要でも、すぐに成果が見えにくいことがあります。短期で改善したいのか、中長期で育てたいのかを分けて判断しましょう。

最初の実行案は、3つ程度に絞るのがおすすめです。たとえば「料金の目安を追加する」「問い合わせ前の不安をFAQにする」「事例ページからフォームへの導線を増やす」のように、具体的な作業に落とします。担当者、期限、確認する指標まで決めると、マップが実行計画に変わります。

次にやることを決める

カスタマージャーニーマップを作ったら、まず一番止まりやすい段階を一つ選びます。問い合わせ前で止まっているのか、比較で負けているのか、商談後に進まないのか、購入後に続かないのかを見ます。すべてを同時に改善しようとせず、成果に近く、顧客の不安が大きい場所から手を付けると進めやすくなります。

次に、その段階にある接点を一つ確認します。たとえば問い合わせ前なら、サービスページ、料金ページ、事例、FAQ、フォームを見ます。比較段階なら、他社との違い、実績、対応範囲、費用、サポート内容を見ます。顧客が「これなら相談してもよさそう」と思える情報があるかを基準にすると、改善点が見つかります。

最後に、小さく直して反応を見ます。FAQを追加する、フォームの説明文を変える、料金の考え方を入れる、事例の見せ方を整える、問い合わせ後の自動返信に流れを書くなど、できることから始めます。作ったマップは一度で完成ではありません。問い合わせ内容、アクセス解析、営業現場の声を見ながら更新し続けることで、顧客理解と施策の精度が少しずつ上がります。

最初に取り組むなら、次の順番が現実的です。

  • 目的を一つ決める
  • 重要な顧客像を一人に絞る
  • 現在の接点を洗い出す
  • 段階ごとの行動と不安を書く
  • 課題に対して施策を3つに絞る
  • 実行後にデータと声で見直す

カスタマージャーニーマップは、マーケティング担当者だけの資料ではありません。Web担当、営業、サポート、経営者が同じ顧客像を見ながら話すための共通地図です。顧客が何を知り、何に迷い、何があれば前に進めるのかを整理できれば、Webサイト、広告、SNS、メール、営業資料の改善がつながります。まずは一枚の簡単なマップでよいので、今ある顧客の声と接点を並べるところから始めるのが失敗しにくい進め方です。

ポストしてくれるとうれしいです

この記事を書いた人

岩永奈々のアバター 岩永奈々 取締役・クリエイター

世界を旅するきゅうり大好きクリエイター🛫デザイン歴25年。
みんながハッピーになる企業のマーケティングを研究中。Canva+AI導入+SNS運用+商品企画+商品キット制作+映え壁作りならお任せください!映画・テレビドラマ美術協力&衣装協力35本突破! 工作、手芸、ピアノ、カラオケ大好きな元バンドマン。講師依頼もお待ちしています。

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