ブログ収入にかかる税金の基本と確定申告のポイントを徹底解説

目次

ブログ収入に税金がかかる基準と確定申告の必要性

ブログ 税金

ブログで収入を得ると、一定の金額を超えた場合に税金が発生し、確定申告が必要となることがあります。収入額や働き方によって要件が異なるため、注意が必要です。

年間所得額ごとに異なる税金発生のルール

ブログで得た収入に対する税金は、年間の所得額によって発生するかどうかが決まります。所得とは、ブログからの収入から必要経費を差し引いた金額のことです。たとえば、会社員として働きながら副業でブログを運営している場合、年間20万円を超える所得があると確定申告が必要です。

専業の方や、会社から給与をもらっていない場合は、年間所得が48万円を超えると確定申告の対象になります。これらの金額には経費を差し引いた後の金額が適用されるため、収入だけで判断せず、経費をしっかり把握しておくことが大切です。

副業ブロガーと本業ブロガーで変わる税務上の区分

副業でブログを書いている場合と、本業としてブログから生計を立てている場合では、税務上の取り扱いが異なります。副業ブロガーの場合、会社から給与を受け取っているため、給与以外の所得が年間20万円を超えた場合に限り確定申告が必要になるのが特徴です。

一方、本業ブロガーやフリーランスの場合は、年間所得が48万円を超えた時点で申告義務が発生します。また、住民税の申告基準も異なる場合があるため、自分がどちらの立場なのかを整理しておくと安心です。

学生や主婦がブログ収入を得た場合の注意点

学生や主婦がブログで収入を得た場合にも、所得金額によっては確定申告が必要になることがあります。学生の場合は、アルバイト収入や親の扶養控除との兼ね合いに注意が必要です。たとえば、アルバイトとブログ収入を合算した年間所得が一定額を超えると、扶養を外れる可能性があります。

主婦の場合も、扶養控除や配偶者控除の条件に影響する可能性があります。年間収入や所得が一定金額を超えた場合、家族の税負担が増える場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。自分の立場や家族の状況を考慮しながら、税金や申告の基準を理解しておきましょう。

ブログ収入の所得区分と課税方法の違い

ブログ 税金

ブログの収入は、所得区分によって課税の仕組みや扱いが異なります。自分の状況に合った区分や、課税方法を知っておくことで、申告の際に困らずに済みます。

雑所得と事業所得の区別が及ぼす影響

ブログ収入は、主に「雑所得」か「事業所得」のどちらかに区分されます。雑所得は副業やお小遣い稼ぎ程度の収入に多く使われ、事業所得は継続的かつ組織的に行っている場合に該当します。たとえば、月数万円程度の副収入であれば雑所得として扱われやすく、ブログ運営を主な仕事にしている場合は事業所得が適用される傾向があります。

この区分によって、経費の考え方や必要書類、税金計算の方法なども変わるため、自分のブログ運営の実態に合わせて正しく選ぶことが重要です。税務署に相談することで、より確実な判断ができます。

所得区分による控除や経費計上の違い

雑所得と事業所得では、控除や経費計上に違いがあります。事業所得に該当する場合は、青色申告特別控除や家族への給与支払いなど、より多くの控除や経費が認められる可能性があります。一方、雑所得は認められる控除が限られており、経費も収入に直接関連するものだけが対象となります。

たとえば、事業所得では事務所の家賃や通信費なども幅広く経費に含まれますが、雑所得の場合はブログ運営に直接使った費用のみが対象となることが多いです。どちらに該当するかで、手元に残る金額が大きく変わるため注意が必要です。

所得区分によって変わる確定申告のポイント

所得区分ごとに、確定申告時の書類や作業も異なります。事業所得の場合は「青色申告」といって、複式簿記による帳簿付けが必要となりますが、その分控除を多く受けられる可能性があります。一方、雑所得は比較的簡単な申告で済みますが、認められる控除額が少ないという特徴があります。

また、事業所得では事業専用の口座や帳簿を用意することで、経費の管理がしやすくなります。自分に合った方法で申告準備を進めておくと、確定申告の時期に慌てずに済みます。

ブログ収入で経費計上できるものとできないもの

ブログ 税金

ブログ運営にかかる費用は、適切に経費計上することで課税される所得を減らせます。ただし、何でも経費になるわけではないため、正しい知識が必要です。

ブログ運営にかかる主な経費項目

ブログ収入に関して計上できる主な経費は次のようなものがあります。

  • サーバー代やドメイン費用
  • 使用しているパソコンや周辺機器の購入費
  • ブログ運営に関する書籍やソフトウェア代
  • インターネット通信費の一部

これらは、実際にブログ運営に直接関係している場合に限り経費として認められます。また、パソコンやスマホのように仕事と私用を兼ねている場合は、使用割合を考慮して経費に計上する必要があります。

経費として認められない費用の具体例

ブログ運営で使っているつもりでも、経費として認められない支出もあります。たとえば、以下のような費用は経費に計上できません。

  • プライベートでのみ使う旅行費や飲食費
  • 家族や友人との個人的な会合の費用
  • 生活費や家賃の全額(業務利用部分のみが対象)

経費として認められるのは、あくまでブログ運営に直接関係するものだけです。線引きがあいまいな費用については、内容や目的を明確にしておくことが大切です。

経費計上時に押さえておきたい記録のコツ

経費を正しく計上するには、日々の記録が欠かせません。たとえば、レシートや領収書は必ず保管し、いつ・何に使ったかを簡単にメモしておくと後で整理が楽になります。

また、支払いをできるだけクレジットカードや銀行振込にまとめることで、明細がデータで残り、管理しやすくなります。定期的に帳簿をつけておくことで、確定申告の準備がスムーズになり、経費漏れも防げます。

ブログ収入の税金対策と会社にバレない工夫

ブログ 税金

副業でのブログ運営では、税金だけでなく勤務先に知られたくない場合もあります。正しい対策を取ることで、安心してブログ収入を得られます。

住民税の納付方法による副業バレ対策

副業のブログ収入が会社に知られる主な原因は、住民税の納付方法にあります。会社員の場合、副業分の住民税が給与と合算されて計算されるため、会社に金額の違いから気付かれることがあります。

これを避けるためには、確定申告時に「自分で納付」を選択しましょう。そうすることで、副業分の住民税の通知は自宅に届き、会社には反映されません。この手続きは「普通徴収」と呼ばれ、申告書の住民税欄にチェックを入れるだけで完了します。

ブログ収入の節税対策で知っておきたいポイント

節税のためには、計上できる経費をもれなく整理し、可能な控除を活用することが大切です。たとえば、青色申告に切り替えることで特別控除が受けられる場合や、小規模企業共済などの制度を利用して掛金を控除できる場合があります。

また、ふるさと納税や医療費控除など、他の控除との組み合わせも検討できます。ただし、無理に経費を増やすのではなく、正しく記録を残すことがポイントです。節税策を選ぶ際は、自身の所得や経費の種類をよく確認しましょう。

確定申告を簡単にするためのツールと活用法

確定申告を効率よく行うために、会計ソフトやアプリを活用すると便利です。たとえば、以下のようなツールがあります。

ツール名主な特徴料金体系
弥生会計初心者も分かりやすい無料~有料プラン
freeeクラウド型で簡単操作有料プラン
マネーフォワード銀行・カード連携可能無料~有料プラン

これらを使えば、日々の収支を入力するだけで帳簿作成や収支報告が自動化され、経費管理もスムーズです。また、領収書の写真を撮って記録できる機能もあるため、書類の整理にも役立ちます。

まとめ:ブログ収入の税金対策と確定申告の基本ポイントを押さえよう

ブログ収入に関する税金や確定申告は、年間所得額や働き方によって必要な手続きが異なります。基準や区分を理解し、正しく経費を計上することが重要です。

また、副業の場合は会社に知られないようにする方法や、節税のためにできる工夫を取り入れることで、安心してブログ運営を続けられます。日頃から記録を残し、便利なツールも活用しながら、計画的に準備を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

岩永 圭一のアバター 岩永 圭一 アルル制作所 代表取締役

2003年にECサイト「ウェディングアイテム」を立ち上げ、手作り結婚式を応援。年商3億円達成。2005年デザイン会社を設立。2社を譲渡後、2021年にアルル制作所を立ち上げ、オウンドメディア運営代行『記事スナイパー』を開始。これまで立ち上げた事業は、他にも中古ドメイン販売・キーワードツール・バー専門ホームページ制作・記事LP制作・レンタルスペース・撮影スタジオと多岐にわたる。

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