ホーチミン市の中心にあるホーチミン歌劇場(オペラハウス)でAOショーを見てきました。
ベトナムの文化や歴史が表現されていて、とても美しい世界観を持つAOショー。アクロバットの大技に、はらはらドキドキ。ホーチミンに行ったら、是非みなさんにも見てほしい!
この記事では、ホーチミン歌劇場でAOショーの予約方法や、チケット買い方・受け取り方、おすすめの座席についてご紹介します。そして、ショーの前後の時間を有効に使って、観劇をさらに楽しめるポイントもお伝えします!

AOショーってどんなショー?
AOショーの「AO」ってどういう意味なのか、調べてみました。ベトナム語でAOというのは”Lang Pho”といって村と都市を意味する言葉だそう。近年、どんどん都会化するホーチミンですが、ベトナム文化に焦点を当て、農村に暮らす若者たちの生活をストーリーにしたショーです。
AOショーって何?

「AO Show」(アオショー)はベトナムの伝統的な音楽やダンス、さらにアクロバットな演技もあり、ダイナミックなパフォーマンスが楽しめます。ベトナムの「シルクドソレイユ」とも呼ばれているほど、目を見張るアクロバットなショーです。
最初は歌だったり、美しい音楽だったり、ゆったりとした農村の若者たちのストーリーなのですが、後半は「えっ~」「OH~」といろんな言葉で会場から掛け声がかかるほど、ハラハラドキドキの大技が続き、大迫力のショーになっています。
しかも生演奏なので、ベトナムの独特な音楽も楽しめます。世界各地のショーでは、現地の音楽や楽器の音色に触れることができるので、ショーの鑑賞は私の旅の楽しみの一つです。
AOショーの内容は?
ショーはストーリー仕立てになっていて、まるでベトナムの自然や暮らしの中にすっと自分がいるよう。竹や大きな竹かごを使った演技は特に印象的でした。見たことがある人は「大きな竹を使った演技すごかったよね!」と言えば通じるほど、竹でのアクロバットはこのショーの見どころです。

ショーの中で役者さんが話すセリフはベトナム語なので、ベトナム語になじみがない人にとっては、セリフの内容が分かりづらいかもしれません。でもストーリー仕立てになっていて、ジェスチャーや表情が分かりやすいので、どんな場面なのかとても分かりやすいです。
恋人と月の下で踊る場面など、うっとりした気分になれます。劇中、アパートでの出来事の場面では、みんなも大笑い。言葉は通じなくても、笑うところは世界共通なんだなと実感できる瞬間がたくさんあります。終盤になると空中で行われるアクロバットなワザに「オーマイガ~」「ワォ~」と世界中の人が感嘆の声を上げて、観客も大盛り上がり。
後半は会場の観客を巻き込んだ演出になっていて、言葉の壁を越えて世界中の人が大盛り上がり。会場が半分から2つに分類され、掛け声の練習をしていきます。声が揃ってくると、さぁ本番!すごい技を見ながら、「Wow!」「Oh!」などみんなで盛り上がります。
最後は会場が割れんばかりの拍手が送られました。会場から出ていく人は本当にみんな笑顔。私も元気をいっぱいもらいました。大満足のショーです。
ホーチミン歌劇場に入れるのはAOショーを見に来た人だけ
AOショーを見るということがこのショーの目的ではありますが、オペラハウスに入って中を見ることができるのはこのAOショーのチケットを持っている人だけの特権。
パリのオペラ座は入場チケットを買えば、ショーのチケットがなくても一部、内観を見学することができますがホーチミン歌劇場は、「見学のみ」での入場はできません。そのため、オペラハウスの内観を見たい人は、AOショーのチケットを買う必要があります。
AOショーを予約してアクロバットなショーで素敵な一夜を楽しみつつ、じっくりとコロニアル建築の美しい内観を楽しんでください。

コロニアル建築の見どころ
このホーチミン オペラハウス(ホーチミン歌劇場)は、ベトナムの歴史的な建築物のひとつとして人気の観光スポットです。1900年に完成したこの劇場は、フランス植民地時代の影響を色濃く受けた優雅な建築様式が特徴です。

この劇場は、1897年にフランス植民地時代の建築家によって設計され、1900年に完成しました。フランスの影響を強く受けたコロニアル様式の建物で、その外観はまるでヨーロッパの宮殿のよう。ホーチミン市の中心部に位置し、劇場の周辺は観光スポットが集まるエリアなので、日中は外観を撮影する人や観光バスや観光用のバイクでいっぱいです。
劇場に一歩足を踏み入れると、豪華な内装とシャンデリアに目を奪われ、特別な夜が始まる期待感でいっぱいになります。

AOショーの予約方法
どうやって予約したらいいの?
AOショーのチケットは、オペラハウスの公式ウェブサイトや、現地ツアーの予約サイトで購入することができます。私は、いつも海外で使っているオプションツアーの予約システム「Klook」で予約しました。日本語で情報を見ることができ、予約もキャンセルも決済も、バウチャー表示もすべてアプリ内で完結するのでとても便利です。
→Klookでの予約はこちら https://www.klook.com/ja/activity/7980-a-o-show-ticket-at-saigon-opera-house-ho-chi-minh-city/

Klookでは空いている席の種類や開催日程をカレンダー形式で確認できるので、自分の予定に合わせて選んで早めに予約を入れていてくださいね。支払いはクレジットカードでできるので、とても便利です。
どれくらい前に予約したらいい?
しかも、AOショーは月の2/3くらいしか開催されていません。今回の私のホーチミン滞在は8日間でしたが、旅行中の前半3日かしか開催されていなかったので、ベトナムの他の現地ツアーを予約する前に、まずAOショーチケットを取りました。
ちなみに、この記事を書いている時期(2024年10月)だと、AOショーの開催はこのようなスケジュールになっているようです。10/4に現地に着くとすると、5日間は見れません。

私は、ホーチミンに到着日の夜に、ショーを見れるよう予約しました。羽田からのべトジェットは、ベトナムに朝早くにつくので、1~2か所観光した後にホテルにチェックインして、夜にAOショーを見るという素敵なスケジュール。飛行機が遅れることもあるので、初日は無理せず夜のみのアクティビティにしておくと気持ちが楽ですよね。
AOショーは空きがあれば前日くらいまで予約はできるようですが、私が予約サイトで2週間前に検討していた時点で、既に残席が少なくなっている日もあり、前の方のいい席は特に早い時期に埋まりやすいです。予定が決まったら早めにチケットを取っておきましょう。
チケットはどうやって受け取るの?
Klookは、アプリ内でバウチャー(予約情報)のQRコードが表示されるので、当日はホーチミン歌劇場の入り口(メイン入場口の横のブース)で、そのQRコードを見せてチケットに引き換えます。
当日は早めにオペラハウスに着いたので、とても空いていて、チケットの受け取りも入場もとてもスムーズでした。
開演15分くらい前になると、入り口付近にもチケットの受け取りや入場待ちの列が長くできて、だいぶ混雑していたので、受付をゆったり優雅に済ませたい方は早めに到着するようにしてくださいね。

どの座席がおすすめ?
AOショーは世界中の人が見にくる人気のショーなので、早めにチケットを購入しておくことをおすすめします。500席ほどのコンパクトな劇場なので、どの席もステージとの距離が近く、迫力あるパフォーマンスを間近で楽しめるのも魅力です。
アクロバットなショーなので、近くで見ると迫力がありそうだなと思ったので、中間の価格帯である「OHHゾーン」の席を予約することにしました。
【AOショーのチケットの価格】
・AAHゾーンチケット 約4,621円(外周の席)
・OHHゾーンチケット 約7,220円(1階中央の列の席)
・WOWゾーンチケット 約10,108円(中2階から全体を見渡せる席)
※2024年8月時点
私が予約した時点では(2024年8月)、1人7,843円(2人分で15,686円)でした。
当日、オペラハウスの入り口前で紙のチケットと引き換えるまでは、何列のどこの席か、座席番号が分からないシステムになっています。全部で500席だから、半分くらいのグレードの席だと、だいたい1階の後列くらいで見れたらラッキーだなと思っていました。
早く着いた人から席が決まるのか、前日、劇場側が予約を締め切った時点で配席されるのかは分かりませんが、当日発券されたチケットを見ると、何と前から2列目のB列。より近くにその臨場感を味わえる前方席がいいなと思っていたのでラッキーでした。
Klookにはゾーンごとの座席の振り分けが書いてあるので、参考にしてくださいね。一番高い席は、中二階のようになっている席のようです。
【要望別!おすすめの席】
・近くで見て臨場感を味わいたいという方→ 「ohh!ゾーンチケット」…1階席中央列
・ショー全体を見渡したい方は→「wow!ゾーンチケット」
・どの席でもいいから内観も見てショーも楽しみたい →「aah!ゾーンチケット」
オペラハウスの座席は、ふかふかでとても気持ちいいです。席も思ったより狭くなく、とても快適でした。この日のショーはほぼ満席でした。

オペラハウスにドレスコードはある?
ドレスコードはある?
ホーチミン歌劇場のドレスコードは特にありません。でも、外観も内観もとても素敵なコロニアル建築であり、ショーも素晴らしいので、是非おしゃれをして自分の気分を上げていきましょう。
お子様連れの方や、ツアーらしき団体の方々も多く、短パンやTシャツなどラフな格好での観光客の方も多いです。一方、ワンピースやドレス、スーツなどドレスアップして来ている方もいました。
ショーの時間はどれくらい?
ショーの時間は1時間程度です。ショーの構成が素晴らしいので、あっという間です。途中休憩はないので、お手洗い等は済ませておきましょう。
開演のどれくらいに行くべき?
内部をじっくり見てみたい方や、おもてなしのドリンクを飲みながら観劇まで優雅に過ごしたい方は、1時間~30分前には到着するのがおすすめです。
今回の旅では、ホーチミン歌劇場から徒歩4分のホテル(Prostyle Ho Chi Minh)に滞在していたので、開演50分前にホテルを出て徒歩で移動しました。
ホテルからGoogleマップを頼りに歩いていくと、この建物の裏口に辿りつきました。そこから入ってオペラハウスの表に抜けれるかなと思って入ってみました。しかし、裏口はレストランになっていて、入り口は反対側だそう。店員さんが、オペラハウスのチケットセンターまでの道を英語でやさしく教えてくれました。
運が悪いことに、歩いている間にスコール…。傘も役立たないくらいの大雨。そこ数分でもびしょぬれです。
大雨の中、建物をぐるっと半周周って、オペラハウスの入り口が見えてきたと思ったら、スタッフの方が大きな傘を持って走ってきてくれて、「大丈夫?すごい雨ですね。」と英語で話しかけてくれました。ペーパータオルなどを出してくれたり、濡れた洋服や傘を入れるジッパー付きの袋を渡してくれたり、多くのスタッフのみなさんがとても優しくて感動しました。
早くついてオペラハウス内にはまだ数人しかいなかったので、混雑を避けてオペラハウスの内部をじっくり見学することができました。
歌劇場に入って、劇場ホールまでの入り口にはウェイティングスペースがあります。そこには、なんと、ウェルカムドリンクのおもてなし。


おしゃれなサーバーに入ったレモングラスティーをいただきました。外が暑くて雨の中小走りできたので、美味しいアイスティーでほっと一息。 ホットティーは、スタッフの方にお願いすると茶葉からお茶をいれてくれます。あたたかいおもてなしにほっこりしました。
ウェイティングスペースには、座る場所も椅子がたくさん用意されています。スペースの奥の方では、アルコール入りのウェルカムドリンクもありました。私は残念ながらお酒が飲めないので、ティーをいただきました。

ウェイティングスペースからテラスに出ることもできます。芝生のお庭や周辺のコロニアル建築が見れて、とても優雅な気分が味わえます。

ウェルカムドリンクやテラスからの眺めを楽しんだら劇場ホールの中へ入りましょう。

オペラハウスの内観
オペラハウスの内観はどうなっているの?
フランス人によって設計された19世紀のヨーロッパ建築であるオペラハウス。ホール内でも美しい装飾をたっぷり見ることができます。後方にはライトがずらり。ショーの中ではこのライトが美しく舞台を照らしてくれます。
劇場の両サイドには、何やらたくさんのカーテンが。個室なのかな、VIP席なのかな、ちょっと疑問に思っていましたが、ショーが始まったらすぐにわかりました!それは..、ここでは秘密にしておきましょう。ショーを見た人だけのお楽しみ。

舞台は黒い背景に、竹の舟。開演まで、いろいろと想像して楽しみましょう。ヨーロッパの建築の装飾の中にベトナム感があって、まさに西洋と東洋の融合ですね。

天井も美しく、開演前のドキドキが止まりません。

AOショーは撮影禁止
AOショーが始まったら、写真を撮ったりビデオを撮ったりするのは禁止されています。ショーの最初に説明があります。静まり返る場面も多いので、音やバイブが鳴らないよう、サイレントにしておくか電源を切っておきましょう。
ショーが終わった後、入り口近くの階段で役者さんが、ド迫力の音楽とともにお見送り。ここは撮影OKです。ただ、とっても人が多いので写真を撮りたい方は少し時間に余裕をもって列に並びましょう。横を通ったときは30人くらい撮影待ちをしていました。

ホーチミン歌劇場のライトアップを楽しもう
オペラハウスは昼間のクラシカルな外観も素敵ですが、ショーが終わるころには、美しくライトアップされていて、またそれがとても美しいのです。

ライトアップされると建物の細部、彫刻やアーチが光の効果で立体的に浮かび上がり、とても迫力があります。

ただ、AOショーが終わった後は人が多いです。目の前はすぐ大きな道路なので、Grabを待ちの人も多いです。ライトアップされた外観を撮影したい方は、周辺を歩いて人が少なくなるのを待つか、別の日の夜でショーが行われている時間に撮影する方がよさそうです。

ホーチミン市の夜を彩るオペラハウスのライトアップは、昼間の観光とはまた違った美しさがあります。AOショーを観劇しない方でも、ぜひ夜の散策の際には、この美しいオペラハウスを見にいってくださいね。
オペラハウスの周りには何があるの?
劇場の前に広がるグエンフエ通りは歩行者天国になっており、通り全体がライトアップされた劇場を背景に、ホーチミンでの夜をたっぷり楽しめます。
また、オペラハウスはホーチミン市の中心部に位置しているため、劇場の周辺にはカフェやレストランが並んでいてゆっくりと食事やお茶を楽しむこともできます。近くには、メインストリートと言われるドンコイ通りがあり、おしゃれなショップがたくさんあります。観劇後に美味しいベトナム料理を食べたり、お土産を探したりするのも楽しいですよ。
隣は大きなショッピングセンター(ビンコムセンターVincom Center)もあり、私たちも観劇の後は、そのセンターの地下にあるスーパーで食材や飲み物を買って帰りました。有名ブランドも多く入っている広いショッピングモールです。飲食店もたくさんあり、夜まで多くの人でにぎわっています。
ホーチミン歌劇場のまとめ
ホーチミン市の市民劇場で開催されるAOショーは、ヨーロッパの美しい建築とベトナムの伝統が融合した感動的なショーです。ホーチミンでの特別な夜を過ごすのにぴったりの場所です。ホーチミンの中心部にあり立地もよいので、ホーチミン歌劇場でのAOショーをぜひ観てみてくださいね。
素敵なショーはもちろん、美しいコロニアル建築の内観や周辺の観光スポットも含めて、ホーチミン市での忘れられない体験になることと思います。
ホーチミン歌劇場(Tan Dinh Church)の基本情報
英語表記:Saigon Opera House
日本語表記:ホーチミン歌劇場(サイゴンオペラハウス、ホーチミン市民劇場)
ベトナム語表記:Nhà hát Thành phố Hồ Chí Minh
住所: 7 Cong Truong Lam Son, Quan 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
アクセス: ベンタイン市場(ホーチミンの中心部)からGrab(車)で5分
開館時間: 18:00~ ※入場するにはAOショーのチケットが必要
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