SNS投稿を自動化する方法|AIに計画と下書きを任せて人は確認だけにする

SNS投稿を自動化すると、社内に残る仕事は「読んで、出してよいか決める」ことだけになります。ネタ出し、文章、画像、ハッシュタグ、投稿時刻。この準備をAIに任せるからです。

この記事では、アルル制作所がInstagram・note・LINEの3つで実際に動かしている仕組みを紹介します。2026年9月から始めた運用です。

アルル制作所のダッシュボードにある「SNS運用ハブ」の画面。1週間の流れがInstagram・LINE・noteの曜日ごとに並んでいる
アルル制作所の「SNS運用ハブ」。1週間の流れが一目で分かる

動かしているのは CodexClaude Code(クロード・コード) です。どちらも、パソコンの中のフォルダを読み書きしながら、決めた手順どおりに作業を進めるAIです。AIに仕事を任せる考え方そのものは、Codexで「AI秘書」を雇う方法でも紹介しています。

もちろん、最初から順調だったわけではありません。画像の縦横比の崩れ、予定時刻に出ない投稿、noteの画面で止まる自動操作。こうした失敗を一つずつ手順書に反映して、いまの形になりました。


目次

SNS運用が止まる原因は投稿前の準備にある

社内の手間の大半は投稿前の準備

みらい「うちもInstagramはやってるんだけど、正直、月に2回投稿できればいいほう。忙しくなると真っ先に止まるんだよね」 アルル「よく分かります。SNSが止まる理由は、投稿そのものより、その前の準備が大変だからなんです」 みらい「準備って、ネタ出しとか画像づくりとか?」 アルル「はい。何をいつ出すかの計画、文章、画像、ハッシュタグ、投稿の時刻。この準備をAIに任せると、人に残るのは『読んで、出してよいか決める』ことだけになります」

SNSの業務を工程に分けると、次の6つになります。

  1. 計画
    どの媒体に・いつ・何を出すかを決める
  2. 下書き
    投稿文・キャプション・ハッシュタグを用意する
  3. 画像
    横にめくる複数枚の投稿(カルーセル)の画像を作る
  4. 確認
    内容に問題がないか、出してよいかを判断する
  5. 公開
    決めた日時に投稿する
  6. 振り返り
    閲覧数や反応を記録する

アルル制作所で人が受け持っているのは、4の「確認」だけです。それ以外の工程は、AIと決まった時刻に動く仕組みが担当しています。

手作業のSNS運用と自動化した運用の違い

工程これまで自動化した現在
計画その都度考える曜日と時刻の設定から数週間先まで自動で並ぶ
下書き毎回ゼロから書く台本やネタの在庫から自動で用意される
画像デザインアプリで1枚ずつ作る下書きの「画像の文字」から6枚まとめて書き出す
確認投稿直前に急いで読むハブの画面で読み「確認済」を押す
公開時間になったらスマホを開く決めた時刻に自動で出る(小技と解説記事は「確認済」のものだけ)
振り返り気づいたときに見るnoteの数値は毎朝自動で記録される
みらい「"確認済"を押すだけで、あとは時間になったら勝手に出るってこと?」 アルル「そうです。『確認済』は『時間になったら出してよい』という合図として決めています。AIの小技の投稿やこの記事のような解説記事は、『下書き』のまま置いておけば、何も起きません」

例外は、絵本シリーズ「アルルの森」です。あらかじめ書いた台本に沿った連載なので、公開日になれば自動で出ます。その分、週のはじめに下書きと画像を仕上げ、目で確かめてから公開日を迎えるようにしています。

媒体ごとの役割を先に決める

媒体出すもの役割
InstagramAIの小技のオリジナル投稿(メイン)・「アルルの森」のカルーセル・LINE配信の告知。すべてカルーセル会社を知ってもらう入口
note「アルルの森」の絵本(全文)と解説記事じっくり読んでもらう
LINEそのまま使えるプロンプト付きの実践アイデアつながりを保ち返信で相談を受ける
アルル「媒体ごとの役割を先に決めておくと、AIに頼むときも『Instagramは入口だから短く』『noteは全文で』と、書き分けの指示がはっきりします」

⚠️ 「手が空いたら投稿する」は続かない

SNSは更新が止まると、見てくれていた人が離れていきます。忙しい時期ほど止まりやすいのに、本来はその時期こそ知ってもらう好機です。

準備を仕組みに任せておけば、繁忙期でも確認さえ済ませれば投稿は途切れません。


SNS投稿を自動化した1週間の流れ

みらい「実際にどう動いているのか見てみたいな」 アルル「では、アルル制作所の1週間をお見せしますね。いまの予定はこうです」

曜日と時刻を決めて予定を並べる

曜日と時刻媒体内容
月 20:00Instagram今週のLINE配信の告知
火 20:00InstagramAIの小技(オリジナル投稿)
水 17:30LINE実践アイデア(手動で配信)
木 20:00InstagramAIの小技(オリジナル投稿)
金 17:00noteアルルの森の絵本(全文)
土 20:00Instagramアルルの森のカルーセル(前日のnoteへ案内)

曜日と時刻は、1つの設定ファイルにまとめてあります。予定を変えたいときは、そのファイルを直して計画を作り直すだけで済みます。

週の初めの指示はひとことだけ

アルル「毎週月曜に、Claude Codeにこう話しかけます」

今週のSNSを進めて

みらい「それだけ?貼り付ける資料とかはいらないの?」 アルル「いりません。やり方は『今週のSNSを進める』という手順書(スキル)に書いてあるので、ひとことで手順書が呼ばれて、その通りに動きます」

この一言を受けて、AIは手順書どおりに次の作業を進めます。

  1. 計画と下書きを更新する
    設定ファイルから数週間先までの予定を並べ、足りない下書きを作る。既存の下書きは上書きしない
  2. 今週と来週の対象を洗い出す
    状態の記録を読み、まだ「公開済」でないものを対象にする
  3. 下書きを推敲する
    直すのは誤字と読みにくい箇所だけ。話の筋や事実は変えない
  4. Instagramの画像を書き出す
    1080×1350の画像を作り、文字の切れやはみ出しを目で確かめる
  5. LINEの配信文を仕上げる
    配信相手とタグの案も出す。予約も送信もしない
  6. 数値を記録する
    先週の数字が未記録なら取り込む
  7. 報告する
    作ったもの・人が手で行うこと(日時つき)・足りない素材を分けて伝える
みらい「最後に"私がやること"の一覧が返ってくるのはありがたいな。何を見ればいいか迷わない」 アルル「はい。AIの報告は『終わったこと』と『人がやること』を分けて書かせるのがコツです」

画像は型に文字を流し込んで作る

Instagramのオリジナル投稿は、6枚の構成を固定しています。表紙・「こんなとき、ありませんか?」・「やり方は3つ」・「たとえば」・「コピーして使える一言」・「やってみよう!」の順です。

下書きに書くのは、画像に載せる文字だけです。実際の下書きの一部を載せます。

## 画像の文字(1080×1350・6枚)
1枚目(表紙)
AIに頼む前に「誰に・何のために」を1行
AIの答えがいまいちなのは、頼み方が1行足りないだけかも

2枚目|こんなとき、ありませんか?
AIに文章を頼んだのに、ありきたりな答えしか返ってこない

3枚目|やり方は3つ
1. 頼みたいことの前に「誰に」を書く
2. 「何のために(読んだ人にどうしてほしいか)」を書く
3. 最後に文字数を決める

この文字から、決まったデザインの画像が6枚書き出されます。画像生成AIに毎回描かせるのではなく 型に文字を入れる方式 なので、会社の投稿として見た目が毎回そろいます。

Instagramのオリジナル投稿の表紙。「AIに頼む前に『誰に・何のために』を1行」という見出しとアルルさんのイラスト
実際に9月11日に投稿した1本目の表紙
みらい「毎回デザインアプリを開かなくていいのは大きいね。でも、文字がはみ出したりしないの?」 アルル「します。だから、書き出したあとに6枚を1枚の一覧にして、AIに目で見させています。はみ出し・重なり・1語だけの行が残っていないかを確かめてから、次へ進みます」

「アルルの森」のカルーセルは作り方が少し異なります。水彩画は利用者がChatGPTで描き、そのためのプロンプト(AIへの頼み文)は下書きの末尾に話ごとに自動で入ります。絵がそろえば、1枚目は水彩画とタイトル、6枚目は「続きはアルルのnoteで。」の案内として書き出されます。

アルルの森 第1話「マーケティングとは何か」のカルーセル表紙。水彩画のアルルさんとリスの店主
アルルの森 第1話のカルーセル表紙

決めた時刻に自動で公開する

計画・下書き・画像がそろえば、あとは決めた時刻に順に公開されます。AIの小技の投稿と解説記事は、人が「確認済」にしたものだけが対象です。動かしているのは、Windowsのタスクスケジューラに登録した定期投稿の仕組みです。

時刻動くこと
08:05noteのダッシュボードから閲覧数・スキなどを取り込む(投稿はしない)
12:05「確認済」の解説記事を1日1本だけnoteに公開する
17:05公開日を迎えた「アルルの森」の絵本をnoteに公開する
20:05公開日時を過ぎたInstagramの投稿を出す(アルルの森のカルーセルと、確認済のAIの小技・LINE告知)

動いた結果は記録(ログ)に残ります。9月18日の金曜日に第2話の絵本が公開されたときの記録を、短くして載せます。

17:05 [note] 公開日を迎えた話: 1件
17:05 - 第2話 売ることとマーケティングの違い
17:05   noteに下書きを作ります
17:08   下書きを作りました
17:09   ハッシュタグ 6件を設定
17:09   マガジン「アルルの森で学ぶマーケティング」: 追加済
17:09   公開しました
17:09 === 終了: 出した 1件 / 出せなかった 0件 ===
みらい「金曜の夕方、誰もパソコンをさわってないのに、noteが出てるんだ」 アルル「はい。そして翌日の土曜20時に、同じ話のカルーセルがInstagramに出ます。Instagramで興味を持った人が、前日に出たnoteの絵本を読みに行ける順番にしています」 みらい「急いで出したいときは?」 アルル「ハブの『投稿作成』の画面のいちばん上に、大きな『投稿する』ボタンがあります。押すと、その1本だけを今すぐ出せます。予定より早く出したいときや、出し直したいときに使っています」

自社でやるなら、まずは「何曜日の何時に・どの媒体に・何を出すか」を1枚の表にするところからです。AI家庭教師では、1回2時間で御社の媒体に合わせた予定表と手順書を一緒に作れます。


SNS自動化の仕組みを支える6つの部品

計画から投稿まで役割を分けてある

みらい「すごく便利そうだけど、裏で何が動いてるのか、ざっくり知りたいな」 アルル「大きく分けると、4つの部品です。計画を作る部品、画像を作る部品、投稿する部品、それを決めた時刻に動かす部品。それぞれが1つのプログラムになっています」
部品やること
計画と下書きの作成設定ファイルの曜日・時刻とネタの在庫から、予定と下書きを作る。既存の下書きは上書きしない
画像の作成下書きの「画像の文字」からInstagram用の画像を書き出す
Instagramへの投稿画像をJPEGにして自社サーバーに置き、InstagramのAPIでカルーセルを投稿する
noteへの入力ブラウザを自動で操作し、下書き作成・マガジン追加・公開まで行う
時刻どおりの実行公開日を迎えたものを順に出し、出せなかったものは次の回に再挑戦する
SNS運用ハブ計画・下書き・状態・数値を1画面で確認する。人はここで読んで「確認済」を押す

📚 用語解説:API(エーピーアイ)

サービスの外から、決まった形式の依頼を送って操作するための「窓口」です。InstagramにはAPIがあるため、プログラムから画像を登録して投稿できます。

担当者がアプリで投稿ボタンを押す作業を、窓口経由で代わりに行うイメージです。

Instagramは画像を取りに来る方式

みらい「APIで投稿するなら、画像をそのまま送ればいいんじゃないの?」 アルル「それが、Instagramは画像を受け取らないんです。公開されているURLから、画像を取りに来る仕組みになっています」

このため、投稿は次の順番で行っています。

  1. 画像をJPEGに変換する
    InstagramのAPIが受け付けるのはJPEGだけ
  2. 自社サーバーに置く
    自社ホームページのサーバーへ暗号化した通信(FTPS)で上げる
  3. 公開URLで見えるかを確かめる
    Instagramが取りに来られる状態かを先に確認する
  4. 1枚ずつ登録してカルーセルにまとめる
    最後にキャプションを付けて1本の投稿にする
  5. 公開して状態を「公開済」にする
    投稿のURLをハブの記録に残す

ほかにも、カルーセルは10枚まで、縦横比は1枚目にそろう、といった決まりがあります。利用に必要な鍵(アクセストークン)は60日で期限が切れるため、残り14日を切ったら延長する手順も手順書に入れています。

noteは公開APIがないため画面を自動操作する

みらい「noteも同じようにAPIで?」 アルル「noteには、公開されたAPIがありません。そこで、ブラウザを自動で動かして、人と同じ手順で打ち込んでいます」

📚 用語解説:ブラウザの自動操作(Playwright)

Playwright(プレイライト)は、ブラウザをプログラムで操作する道具です。ボタンを押す・文字を打つ・画像を選ぶといった操作を、人の代わりに順番に行います。

APIのないサービスでも、画面でできる作業なら自動化できます。ただし画面の作りが変わると、ボタンが見つからずに止まることがあります。

noteへの入力では、見出し・箇条書き・引用・画像を、編集画面の「挿入」メニューから作っています。運用してみて分かった癖も、手順書に反映しました。

  • Markdownの入力ルールには頼らない:「## 」と打っても見出しにならないことが多いため、挿入メニューを使う
  • 日本語入力のあとのEnterは1回目が効かないことがある:段落が増えたかを数え、増えるまで押す
  • 画像の代替テキスト(ALT)は画像を選択してから付ける:先に画像をクリックする
  • noteが自動で足すハッシュタグを外す:「投稿する」を押す直前にもう一度確認する
アルル「ログインのときに画像認証が出ることがあるので、画面を出さずに動かす設定にはしていません。パソコンにログオンしているあいだに動く前提です」

手順書に運用のノウハウをためる

AIは「スキル」と呼ぶ手順書を読んでから作業します。SNS関連では、業務ごとに手順書を分けています。

手順書書いてあること
今週のSNSを進める計画の更新・推敲・画像・LINE配信文・数値の記録・報告
Instagramのカルーセル6枚の型・見た目のルール・APIでの投稿手順・過去のつまずき
定期投稿の点検いつ何が動くか・止まったときの直し方・止め方
noteへの下書き作成と公開編集画面の癖・画像の入れ方・公開の設定
アルルの森の1話の制作水彩画の取り込みからnote・カルーセルの確認まで
みらい「手順書がこんなに分かれてるんだ」 アルル「仕事ごとに分けておくと、つまずいたときにどの手順書に書き足せばいいかがすぐ分かるんです。インスタの画像で困ったら、カルーセルの手順書、という具合です」

AIに任せる範囲と人が判断する範囲

公開の判断は必ず人が行う

みらい「正直、AIが勝手に投稿するのは怖いな。変なことを書かれたら、会社の看板に傷がつくし」 アルル「その不安はもっともです。だから、AIの小技の投稿やこの記事のような解説記事は、『確認済』になったものしか出ないようにしています」 みらい「AIが自分で"確認済"にしちゃうことは?」 アルル「週次の作業で、仕上がった投稿を『確認済』にする手順はあります。ただ、この記事のような解説記事は、ハブで人が読んで『確認済』にするまで出ません。確認していない記事は、公開日が来ても出ないように決めてあります」

台本に沿った連載の「アルルの森」だけは、公開日に自動で出ます。だからこそ、週のはじめに下書きと画像を仕上げて目で確かめています。

工程AIの担当人の担当
計画・下書き作成と推敲(誤字と読みにくい所だけ)内容を読む
画像書き出しと目視での手直し仕上がりを見る
AIの小技・解説記事の公開「確認済」で公開日時を過ぎたものだけ出す読んで「確認済」を押す
アルルの森の公開公開日を迎えた話を出す(noteが先・カルーセルは翌日)台本と絵をそろえ週のはじめに仕上がりを見る
LINEの配信配信文と宛先の案を作る。予約も送信もしない宛先と届く人数を確かめて配信ボタンを押す
数値読み取って記録する振り返って次に活かす

顧客に直接届くLINEは手動で配信する

みらい「LINEは自動じゃないんだね」 アルル「はい。LINEは、友だちのスマホに直接届くので、いちばん慎重にしています。予約配信も使いません」

LINEの配信は、次のルールで運用しています。

  1. 配信文はAIが仕上げる
    そのまま使えるプロンプト付きの実践アイデア
  2. 宛先は人が選ぶ
    友だち全員か、タグで絞った相手か
  3. 届く人数をその場で確認する
    画面に表示される人数を見てから押す
  4. 先に自分あてにテスト送信する
    見え方を確かめてから本番
  5. 配信文にURLを書かない
    リンクは配信の仕組みの側で扱う

「案内停止」のタグが付いた人とブロック中の人は、どの宛先を選んでも必ず除かれるようにしています。

すぐ止められるスイッチを用意する

アルル「もう一つ大事なのが、止めたいときにすぐ止められることです」

定期投稿は、設定ファイルに “autopost”: false と1行書けば止まり、消せば再開します。何をいつ出したか、出せなかったかは、月ごとのログに残ります。

みらい「急に出したくない事情ができたときも安心だ」 アルル「はい。ほかにも、点検のときは『予行』で動かすと決めています。予行では何も投稿せず、『いま出るもの』と『止まっているもの』を表示するだけです」

投稿内容のルールも先に決める

Instagramのオリジナル投稿には、内容面のルールも定めています。AIが作る下書きは、このルールに沿って書かれます。

  • 効果を数字で言い切らない:「半分になる」「5分で」のような表現は使わない
  • 個人情報や社外秘をAIに貼る例は作らない:例にお客様の名前や社内の数字を使わない
  • どのAIでも使える書き方にする:特定サービスのボタン名に頼らない
  • 画像の中にURLを入れない:noteへは「プロフィールのリンクから」と案内する
アルル「ルールは、会社の看板を守るための『やらないこと』リストです。AIは書いてあることは守るので、最初に書いておくのがいちばん効きます」

自社でやるなら、この「やらないこと」リストを先に決めておくと安心です。AI家庭教師では、御社の業種や社内規程に合わせたルールづくりも一緒に進められます。


実際に起きた失敗と再発防止のルール

みらい「ここまで聞くと完璧に見えるけど、うまくいかなかったこともあるんでしょ?」 アルル「たくさんあります。むしろ、つまずきを手順書に書き足していったことが、いまの仕組みの中身です。実際にあったことをお話ししますね」

画像が縦に引き伸ばされた

InstagramにLINE配信の告知を出したとき、正方形のカードをそのまま使ったところ、縦に引き伸ばされて表示されました。その投稿は削除し、正方形のカードを縦横比を保ったまま1080×1350の外枠に入れて出し直しています。

決めたこと:Instagramの画像はすべて1080×1350(横4:縦5)にそろえ、正方形の素材は外枠に入れる。

予定時刻に投稿されなかった

当初は「確認済」と「予約済」の2つの状態を使い分けていました。9月15日20時に出る予定の投稿が「予約済」になっていなかったため定期投稿に拾われず、翌朝に手で出すことになりました。

決めたこと:状態を「下書き→確認済→公開済」の3つに絞り、「確認済」を「時間になったら出してよい」の合図に一本化した(9月16日に「予約済」を廃止)。

みらい「状態が2つあると、どっちを押せばいいか人が迷うもんね」 アルル「そうなんです。人が迷う仕組みは、AIも迷います。合図は1つにしたほうが確実でした」

水彩画のないカルーセルを出してしまった

「アルルの森」第1話では、水彩画が入っていない画像のままInstagramに出た投稿が2件ありました。どちらも削除し、水彩画入りの絵本版6枚で出し直しています。

決めたこと:水彩画がそろっていれば必ず絵本版の6枚で書き出す。出す順番も決め、同じ話のnoteが「公開済」になるまでカルーセルは出さない。6枚目の案内先がまだ前の話しかない状態を防ぐためで、手で「投稿する」を押しても出ないようにした。

Instagramに画像の登録を断られた

投稿の途中で、Instagramから「写真か動画しか受け付けない」という応答が返り、登録に失敗することがありました。記録を確かめると、同じ画像でも送り直せば通る場合があります。

決めたこと:登録に失敗した1枚だけを再送する。それでも失敗したら「出せなかった」と記録し、次の回に再挑戦する。

noteの画面でボタンが見つからず止まった

9月19日、解説記事の第1本目をnoteに入力している途中で「挿入メニューの『引用』が見つかりませんでした」と止まりました。ブラウザの自動操作は、画面の状態に左右されます。

備えていること:止まった瞬間の画面が残るようにしてある。画面の作りが変わったら、ボタンの目印を1つの設定ファイルで直す。直し方は手順書に記載済み。この日の記事も、下書きは止まったものの公開は同じ日のうちに済ませています。

⚠️ SNSの自動化で避けたい3つのこと

1. 確認なしで公開される仕組みにする
準備はAIに任せても、公開の合図は人が出します。「確認済」だけが出る形にしておけば、誰も読んでいない投稿が世に出ることはありません。

2. 失敗を成功扱いにして先へ進む
投稿に失敗したのに「公開済」にすると、出ていないことに誰も気づけません。実際の結果を見て、失敗は失敗として記録させます。

3. トラブルをその場の手直しで終わらせる
手で直すだけでは、翌週また同じことが起きます。直したら必ず手順書か設定に反映する。

これが仕組みを育てる一番の近道です。


SNS投稿の自動化を始める3ステップ

みらい「うちでもやってみたくなった。でも、いきなり全部は無理だよね」 アルル「はい、全部を一度に作る必要はありません。1つの媒体の、1つの型から始めて、つまずくたびに手順書を直していけば大丈夫です」

ステップ1 媒体と投稿の型を1つに絞る

まず、いちばん続けたい媒体を1つ選び、投稿の型を1つ決めます。アルル制作所の場合は「Instagramのオリジナル投稿・画像6枚」がそれにあたります。

アルル「型が決まると、AIに頼むことが『この型で、このテーマの下書きを作って』の一言になります。毎回ゼロから考えなくてよくなります」

ステップ2 下書きと画像づくりをAIに任せる

次に、下書きと画像の作成をAIに任せます。この段階ではまだ自動投稿にせず、できた下書きを人が読んで手で投稿します。

【Codexへの指示】

Instagramのカルーセル投稿の下書きを作りたいです。
画像は1080×1350で6枚。1枚目は表紙、6枚目は「やってみよう」にしてください。
数字で効果を言い切らないこと、お客様の名前を例に使わないことを守ってください。
作る前に、わからないことがあれば私に質問してください。

アルル「うまくいったら『いまのやり方を手順書にして』と頼みます。2回目からは、ひとことで同じ下書きができるようになります」

ステップ3 確認済のものだけを自動で公開する

下書きと画像が安定したら、最後に公開を自動化します。先に用意しておくべきなのは、「確認済」の合図と止めるスイッチです。

アルル「InstagramのAPIの接続には、Metaの開発者向けの設定が必要です。アルル制作所でも、テスターの招待をスマホではなくパソコンのブラウザで承認するところでつまずきました。設定の画面や条件は変わることがあるので、公式の案内を確認しながら進めてください」

導入スケジュールの目安

時期やること状態
1週目媒体と型を1つ決め、AIの下書きを人が直して手で投稿する下書きの負担が軽くなる
2週目うまくいった作り方を手順書にし、画像も型から書き出す準備がひとことで終わる
3〜4週目曜日と時刻を決め、数週間先までの計画と下書きを自動で並べる予定が見える
2か月目「確認済」の合図と止めるスイッチを作り、決めた時刻に自動で出す人は確認と合図だけ
それ以降数値の取り込みや別媒体への展開を足し、つまずきは手順書へ自社専用の仕組みに育つ

仕組みで回す会社と担当者任せの会社の差

場面仕組みで回す会社担当者任せの会社
繁忙期下書きがあるので読んで押すだけ真っ先に止まる
投稿の見た目型から作るので毎回そろう作る人やその日の状況で変わる
担当者の交代手順書と設定をそのまま引き継げるやり方が前任者の頭の中にしかない
失敗したとき記録に残り手順書に反映される同じ失敗をくり返す
振り返り数値が毎朝たまっている確認する時間がない
みらい「"担当者の交代"は、うちには切実だな。SNS担当が辞めたら、全部止まったことがあるから」 アルル「手順書は、AIのためだけでなく、次の担当者のためのマニュアルにもなります。どちらにも同じものが使えるのが、この方法のよいところです」

最初の型と手順書づくりは、つまずきやすいところです。自社でやるなら、AI家庭教師で1回2時間、御社の媒体と投稿に当てはめながら最初の1本を一緒に作ることもできます。


まとめ

SNS投稿を自動化する方法を、アルル制作所の実例で紹介しました。要点を整理します。

✔️ SNSが止まる原因は準備の負担
計画・下書き・画像・公開・振り返りは仕組みに任せられる

✔️ 社内に残す仕事は「確認」だけ
「確認済」を「時間になったら出してよい」の合図にする

✔️ 画像は型に文字を入れて作る
見た目がそろい、デザインアプリを開く手間がなくなる

✔️ APIのないサービスもブラウザの自動操作で動かせる
画面が変わると止まるので、直し方を手順書に残す

✔️ 顧客に直接届くLINEは、人が宛先と人数を確かめて配信する

✔️ 止めるスイッチと記録を先に用意する
出せなかったものは失敗として記録し、次の回に再挑戦する

✔️ つまずきは手順書に反映する
それが仕組みの中身になり、担当者の交代にも強くなる

みらい「全部を自動にするんじゃなくて、"押すところ"を決めて任せるんだね。まずはInstagramの型を1つ決めてみるよ」 アルル「それがいちばんです。型が1つ決まった日から、SNSは『気合い』ではなく『仕組み』で回りはじめます」

よくある質問

Q. SNSの投稿は自動化できますか

A. できます。計画・下書き・画像の準備はAIに任せ、決めた時刻に公開する部分はプログラムで動かせます。
アルル制作所では、Instagram・note・LINEの3つをこの形で運用しています。

Q. プログラミングができる社員がいなくても導入できますか

A. 下書きや画像の作成を頼むだけなら、専門知識は要りません。日本語で指示すれば、CodexやClaude Codeが手順書やプログラムを作ります。
ただし、InstagramのAPI接続やサーバー設定では、画面操作や設定の意味が分かる人がいると安心です。

Q. ツールの費用はどのくらいかかりますか

A. CodexはChatGPTの有料プランを契約していれば使えます。Claude Codeの料金や利用範囲はプランによって異なり、変更されることもあるため、公式の案内をご確認ください。
InstagramのAPIやnoteの利用条件も、それぞれの公式情報をご確認ください。

Q. AIが勝手に投稿してしまうことはありませんか

A. アルル制作所では、AIの小技の投稿と解説記事は「確認済」のものだけが、公開日時を過ぎたときに出ます。人が読んでいない解説記事は、公開日が来ても出ません。
台本に沿った絵本の連載は公開日に自動で出るため、週のはじめに仕上がりを確かめています。LINEは予約も自動配信もせず、人が宛先と人数を確かめてから配信しています。

Q. パソコンの電源を切っていても投稿されますか

A. タスクスケジューラで動かしているため、パソコンが起動している必要があります。スリープ中に時刻を過ぎた分は、復帰後に動くよう設定しています。
noteはブラウザを画面つきで操作するので、ログオンしているあいだに動きます。

Q. AIが書いた文章らしさが気になります

A. 下書きはAIが作りますが、推敲は誤字と読みにくい箇所に限り、話の筋や事実は変えません。そのうえで人が読んで「確認済」にします。
「数字で言い切らない」などのルールを先に決めておくと、会社の発信として安心して出せます。

Q. 担当者が1人しかいない会社でも続けられますか

A. 手順書と設定ファイルに運用が残るので、担当者が替わっても引き継ぎやすくなります。アルル制作所では、実際に社内で使っているSNS運用ハブをお見せしながら、御社の媒体と投稿の型に合わせた仕組みづくりをお手伝いしています。「どの媒体から始めるべきか分からない」という段階からご相談ください。

自社の仕事に当てはめて、一緒に作りませんか

記事の中身を、御社の業務に合わせて実際に動く形にするところまでお手伝いしています。「うちの場合はどうすれば」に、その場で答える個別レッスンです。

アルル制作所のAI活用セミナーとAI家庭教師の様子

アルルのAI家庭教師……社員の皆さんと一緒に、1回2時間で御社の業務をAIに任せる形を作ります。
社長向けAI家庭教師……予定・連絡・経理・SNSなど、社長の仕事をAIに任せる環境を社長だけのために作ります。

ポストしてくれるとうれしいです

この記事を書いた人

岩永奈々のアバター 岩永奈々 取締役・クリエイター

世界を旅するきゅうり大好きクリエイター🛫デザイン歴25年。
みんながハッピーになる企業のマーケティングを研究中。Canva+AI導入+SNS運用+商品企画+商品キット制作+映え壁作りならお任せください!映画・テレビドラマ美術協力&衣装協力35本突破! 工作、手芸、ピアノ、カラオケ大好きな元バンドマン。講師依頼もお待ちしています。

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