ChatGPTでセミナー資料を作る方法|PPTXと発表メモを仕上げる

「新商品の発表が決まった。話す内容はあるけれど、見栄えのよいスライドを作る時間がない」。そんなときは、白紙のページを一枚ずつ整える作業をChatGPTに手伝ってもらえます。
今回作るのは、お菓子の新商品を紹介するプレゼンテーション資料です。ChatGPTに話の順番と見た目を考えてもらい、編集できるPPTXファイルを受け取ります。
さらに、発表中に自分だけが見られるプレゼンテーション用のセリフも用意します。最後はGoogleスライドかCanvaに取り込み、実際にページを送りながら話せる状態まで仕上げましょう。
商品について分かっていることをAIに渡し、出来上がった資料を見て「ここを大きく」「この説明を短く」と伝えれば、AIが自動でプレゼンテーションを作ってくれます。
ぜひ、AIでプレゼンテーションを作る技術を学んで習得してくださいね。

ChatGPTでPPTXを作る
完成までの流れをつかむ
作業は、①商品の情報を渡す、②ChatGPTに構成とデザインを考えてもらう、③PPTXを作ってもらう、④GoogleスライドかCanvaで発表メモを確認する、の四段階です。最初に目指すのは、装飾が多い資料ではなく、商品が魅力的に見えて、発表者が迷わず話せる資料です。
例は「ひとくちレモンサブレ」という架空の商品にします。想定する発表先は社内の商品会議。発売日は未定、価格は未確定という設定です。実際の数字がまだ決まっていなくても、空欄を残した状態で資料を作れます。
発表の筋は「どんな商品か→誰に届けたいか→おいしさの特徴→売り場での見せ方→会議で決めたいこと」。聞く人が途中から見ても話を追えるよう、各スライドには短い結論を置きます。
みらい「セミナー資料って、まず表紙を作って、次に何を入れるか考えていたよ」
アルル「最初に見た目を決めると、話の順番を直すたびにスライドを作り直すことになります。先に見出しだけ並べると、足りない話に早く気づけます」
商品の魅力をどの順番で見せるかが決まれば、デザインの判断も楽になります。次の指示文では、構成から一緒に組み立てます。
▶【ステップ1】商品の特徴を箇条書きで渡す
ChatGPTを開いたら、まず商品について分かっていることを箇条書きで入力します。企画書があれば添付しても構いません。まだない項目を埋めるために長く悩む必要はありません。
例えば、次のようなメモです。
商品名:ひとくちレモンサブレ
特徴:レモンの香りが立つ小さなサブレ。個包装で配りやすい。甘さは控えめ。
想定する購入場面:職場への手土産、自分用のおやつ
写真:試作品の写真が2枚ある
発表先:社内の商品会議。発表時間は約5分。
未決定:価格、発売日、販売目標
会議で決めたいこと:商品名とパッケージの方向性
ここで大切なのは、「すでに決まったこと」と「これから決めること」を区別することです。価格や発売日が未定なのに、完成した資料へそれらしい数字が入っていたら困ります。ChatGPTには未決定の欄を「未定」のまま示してもらいます。
写真を使う場合は、商品が明るく写ったものを選びます。写真がなくても、まずは写真を置く余白を作れます。架空のパッケージ写真が必要なら別途作れますが、実物の紹介では実物写真へ差し替えた方が伝わります。
▶【ステップ2】構成と見た目をまとめて指示する
商品メモに続けて、下の指示文をChatGPTに送ります。「おしゃれにして」だけでは仕上がりがばらつきやすいため、画面の使い方まで伝えます。
【ChatGPTへの指示文】
この商品メモをもとに、社内の商品会議で使う5分程度のプレゼン資料を作ってください。最終成果物は編集可能なPPTXファイルです。まず5〜6枚の構成案を、各ページの見出し・画面に載せる短い文・図や写真の置き方・発表者が話す内容に分けて示してください。構成案を確認したあと、PPTXを作成してください。
横長16:9。レモンを連想する淡い黄色をアクセントにし、背景は白、文字は濃いグレー。余白を広く取り、文字を大きくしてください。表紙には商品名を大きく置き、写真を置く余白を作ってください。各ページの見出しは「特徴」などの項目名ではなく、「個包装だから職場でも配りやすい」のように伝わる文にしてください。
1枚に言いたいことは一つ。長い文章や細かな表は入れず、商品の写真・短い言葉・簡単な図で見せてください。価格、発売日、販売目標は未決定です。推測で数字を入れず「未定」と表示してください。
各スライドに対応する発表メモも作ってください。発表メモには話し出しの一文、補足する要点、次のスライドへつなぐ一文を入れてください。読み上げ原稿のような長文にはしないでください。
構成案が出たら、見出しを上から通して読みます。「商品を初めて見る人が、何を知って、最後に何を判断するか」がつながっていれば先へ進めます。例えば価格が未定なのに「お得な価格」と書かれていたら、その場で直します。
▶【ステップ3】PPTXファイルを作ってもらう
構成がよければ「この構成でPPTXを作成してください。各ページは編集可能な文字と図形を使い、発表メモはスライドごとに対応が分かる形で付けてください」と送ります。ChatGPTがファイル作成に対応している環境なら、完成したPPTXをダウンロードできます。
発表メモがPPTX内のノートとして入ったかどうかは、ファイルを開いて確かめてください。入っていない場合も、ChatGPTに「1枚目から順に、各スライドのメモを貼り付けやすい形で一覧にしてください」と頼めば、取り込み先のメモ欄へ移せます。スライドの画面にセリフを載せる必要はありません。
ファイルを開いたら、全ページを小さく並べて見ます。表紙だけが凝っていて本文が細かい、ページごとに色が違う、最後に何を決めたいか分からない、といった点はこの段階で気づけます。
スライドを見やすく整える
完成したPPTXは、次の三点を見ると短時間で整えられます。気になるページをChatGPTへ伝えて作り直しても、取り込み先で直接編集しても構いません。
商品写真を主役にする
お菓子の発表なら、商品の姿がいちばん強い情報です。2枚目に写真を大きく置き、横に「レモンの香りが広がる、ひとくちサイズ」と短く添えます。試作品の写真があるなら差し替え、パッケージが未完成なら完成品に見せかける画像は使いません。
写真の上に文字をたくさん重ねると、商品も文字も見づらくなります。写真を置く面と文字を置く面を分けると、落ち着いた印象になります。
一枚の結論を大きく見せる
「商品特徴」という見出しの下に長い箇条書きを置くより、「個包装だから職場で配りやすい」と大きく示し、その下に小さな個包装の写真を添えます。味の話と売り場の話が同じページにあるなら、ページを分けた方が聞く人も追いやすくなります。
文字を小さくして押し込む前に、話す内容を発表メモへ移します。画面は見せるため、メモは話すため、と役割を分けると、すっきりしたスライドになります。
色と余白をそろえる
全ページで淡い黄色を強調色に使い、本文の文字色をそろえます。黄色を背景全面に使うと文字が読みにくい場合があるので、見出しの線や小さな図形に使う程度でも十分です。
ページごとの要素の位置をそろえると、一枚ずつ凝った装飾を足さなくても資料に統一感が出ます。全画面表示にして少し離れて見て、文字が読めるかも確認しましょう。
Googleスライドで発表する
PPTXを取り込んで発表メモを入れる
GoogleドライブへPPTXをアップロードし、Googleスライドで開きます。編集したいときはGoogleスライド形式へ変換します。取り込み後は、フォントや図形の位置がずれていないか全ページを確認してください。
各ページの下にある「スピーカーノート」欄へ、対応する発表メモを入れます。PPTXのノートが引き継がれていれば内容を確認し、空ならChatGPTが出した一覧から貼り付けます。例えば2枚目には「最初に商品の写真を見せる→レモンの香りと食べやすい大きさを話す→次に誰が買うかへ」と書きます。全文を読むより、話す順番が見えるメモの方が使いやすいでしょう。
キーやスマホでページを送る
発表時はスライドショーを開始し、発表者用の画面でメモを見ます。パソコンの矢印キーで次のページへ進めます。会場の画面にメモが映っていないか、接続した状態で事前に確認してください。スマホで見せる場合は、Googleスライドのアプリでもスライドを左右に送れます。使う端末と投影方法は本番と同じ組み合わせで試しておくと安心です。
Canvaで発表する
PPTXを取り込んでスライドを確かめる
Canvaを使う場合はPPTXをアップロードしてプレゼンテーションとして開きます。取り込みでフォント、写真の切り抜き、図形の位置が変わることがあるので、一枚ずつ見直します。必要ならCanva上で文字や写真を調整できます。
発表者ビューとスマホ操作を試す
各ページの「メモ」に発表メモを入れたら、「プレゼンテーション」から発表者ビューを選びます。観客に見せる画面とは別に、自分用の画面でメモ、次のページ、タイマーを確認できます。パソコンのキーでページを送るほか、Canvaのリモートコントロールを設定すれば、スマホから前後のページへ移動できます。スマホでメモを見るときは、同じCanvaアカウントでログインし、閲覧権限があることも確認してください。
みらい「これなら、最初から20枚作らなくても話の流れを確認できるね」
アルル「はい。構成案を一度声に出して読んで、聞く方が迷わず次の行動に進めるか確かめてください」
発表画面を開いて、表紙から最後まで一度声に出してみます。5分の予定なのに7分かかるなら、文章を早口で読むより、話す要点を減らします。最後のページで「商品名とパッケージの方向性を決めたい」と自然に言えるところまでつながれば、発表の準備が整います。
発表前の確認とまとめ
商品情報と画面表示を確かめる
商品名、原材料、写真、価格、発売予定など、社外に伝える可能性のある情報は元資料と照らし合わせます。AIが整えた文章が魅力的でも、未決定の内容を確定情報のように見せないことが大切です。
資料はPPTXの元ファイルも保存します。GoogleスライドやCanvaで編集したあとに戻れるよう、ファイル名に日付や版を入れると分かりやすくなります。本番前には、投影画面、発表者用画面、ページ送りを一通り操作してみてください。メモが観客に映らず、自分から読める状態なら安心です。
見せながら話せる状態にする
ChatGPTに商品情報と発表の条件を渡し、構成案を確かめてからPPTXを作ります。スライドには商品の写真と短い結論を置き、詳しい説明は発表メモへ。GoogleスライドかCanvaに取り込んだら、見た目を確認し、メモを入れ、実際にページを送りながら練習します。
「ひとくちレモンサブレ」の例なら、最後は商品名とパッケージの方向性を会議で決めてもらう発表になります。きれいな資料を作るところで終わらず、見せながら話せるところまで仕上げましょう。
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