Google広告の点検をAIに任せる方法|稼働と成果と設定を3人で分担する

Google広告の点検をAIに任せると、3日ごとに「いまどうなっているか」の報告が届きます。担当者が毎日管理画面を開く必要はありません。

アルル制作所では、点検を「稼働」「成果」「設定」の3つに分け、3人のAIエージェントがそれぞれ担当しています。自社の広告もお客様の広告も、同じ手順で見ています。

大事なのは、AIは見て報告するだけで、設定は変えないことです。変えるかどうかは、報告を読んだ人が決めます。


目次

Google広告の点検を1人のAIに丸ごと頼まない理由

点検は見る順番で結論が変わる

みらい「うちもGoogle広告を出してるんだけど、正直ほとんど見てないんだよね。たまに管理画面を開いて、クリックが出てるなら大丈夫かなって」 アルル「そういう会社は多いです。ただ、クリックが出ていても、その先の問い合わせが正しく数えられているかは、管理画面を開いただけでは分かりません」 みらい「じゃあ、AIに『広告を見て、良いか悪いか教えて』って頼めばいいんじゃない?」 アルル「それでも答えは返ってきます。でも、アルル制作所で試して分かったのは、1人のAIに全部を見させると、見る順番がまちがうことがあるんです」
  1. 先に確かめること
    配信は動いているか。数字は信用できるか
  2. そのあとで見ること
    成果は良いか悪いか

もし問い合わせの記録が止まっていたら、「問い合わせゼロ」は本当のゼロではありません。そこで「この検索語句はムダ」と判断すると、実は成果を生んでいる入り口を自分で閉じてしまうおそれがあります。

3人の担当と持ち場

担当見るところ確かめる問い担当外
稼働チェック(reviewer)配信の停止・計測の故障・誰かによる設定変更この数字は信用できるか成果の良し悪し
成果チェック(checker)実際の問い合わせ1件あたりの費用・ムダな検索語句・除外やキーワード追加の候補広告費は成果につながっているか配信や計測の異常そのもの
設定チェック(campaign-auditor)地域と言語・配信面・入札・自動で作られた広告素材・リンク先最初から正しく組まれているか配信の実績
みらい「わざわざ3人に分けるのは、なんで? 1人で順番に見ればいいのに」 アルル「担当を分けると、それぞれが自分の問いだけに集中できるからです。稼働チェックの結果のほうが優先、と決めてあります。計測が壊れていたら、成果の議論は成り立たないので」

稼働チェックの手順書には「壊れた状態で成果を語っても意味がないので、あなたの結果が優先」と明記しています。担当外のことも決めてあるため、同じ指摘が2人から重複して届くこともありません。報告を読む側の手間も減ります。

⚠️ 「見ていない広告」のリスク

問い合わせの記録が止まっても、広告の配信と課金は止まりません。

「成果が出ていない」のか「数えられていない」のかを区別しないまま予算を増やしたり広告を止めたりすると、まちがった前提で判断をすることになります。予算を動かす前の点検は欠かせません。


Google広告の点検が実際にどう動くか

みらい「話は分かったけど、実際にどう動いてるのか見てみたいな」 アルル「では、アルル制作所の自社の広告で動かしている、定期点検の流れをお見せしますね。自社の広告もお客様の広告も、同じ手順で見ています」

3日ごとの定期点検の流れ

定期点検は3日に1回、次の順で自動的に進みます。担当者は、届いた報告を読むだけです。

  1. 7時 データの取り出し
    GitHub Actions(決めた時刻にプログラムを動かすしくみ)が、Google広告から点検用のデータを取り出し、会社ごとにファイルへ保存する
  2. 8時 AIによる判定
    Claude Codeの定期実行が保存済みのファイルを読み、稼働チェックと成果チェックの担当に会社ごとの判定をさせる
  3. 記録
    会社別・日付別に点検記録を残し、「結論」「気になる点」「自動で直したこと」を短いサマリにまとめる
  4. レポート作成
    点検記録と取り出したデータから、HTMLのレポートを1枚作る
  5. 共有
    サマリとレポートをChatworkに投稿する
みらい「取りにいくのが7時で、判定が8時。1時間ずらしてるんだ」 アルル「はい。この順番が崩れると、判定が古いデータを見てしまうので、日付の間隔も2つで揃えています。さらに、データが2日以上古ければ判定をやめる、という決まりも入れてあります」

データを取り出す係と判定する係を分けているのは、安全のためでもあります。Google広告の認証情報が必要なのは取り出す係だけです。判定するAIは、保存されたファイルを読むことしかしません。

事例1 「この数字は信用できない」と判断を止めた

アルル「次は、稼働チェックが実際に働いた例です。自社の広告の話なので、そのままお話しします」

アルル制作所の自社広告は、立ち上げからしばらく問い合わせがほとんどありませんでした。成果だけを見れば「費用に見合っていない」で片づけられる状況です。

一方で稼働チェックは、次の点を報告しました。

  1. 問い合わせページの記録が止まっている疑い
    クリックは増えているのに、問い合わせページへの到達の記録が、ある日から1件も増えていない
  2. 止まった時期の特定
    過去の点検で保存したファイルを日付順に比べ、記録が最後に増えた時期を割り出した
  3. LINE経由の問い合わせが確認できない
    LINE経由の問い合わせは、別のプログラムがGoogle広告へ送ってはじめて数えられる。そのプログラムが動いているかは、点検データからは分からない
みらい「つまり、『問い合わせゼロ』が本当のゼロか、数えられていないだけか、分からないってこと?」 アルル「そうです。そのとき、点検の報告には『成果の数字が信用できない状態のため、安全のため何も変更していません』と書かれていました。数字が壊れているかもしれないときは、何も触らないと決めてあるんです」

報告では「問い合わせの記録のしくみを実地で確かめる」が最優先の課題になりました。広告を止めるか予算を変えるかを決める前に、まず数えるしくみを確認する。この順番をAIの側が守るので、担当者があわてて判断を誤ることを防げます。

事例2 配信前に設定の抜けを見つけた

アルル「3人目の設定チェックは、実は最初はありませんでした。あとから足したんです」

設定チェックを足したきっかけは、P-MAX(Googleが配信先を自動で選ぶ種類の広告)を新しく作ったときの出来事です。地域と言語が未設定のままで、全世界・全言語が配信対象になっていました。

みらい「それ、怖いね。稼働チェックと成果チェックでは見つからなかったの?」 アルル「見つかりませんでした。稼働チェックから見れば『壊れてはいない』。成果チェックから見れば『まだ配信実績が無いので判定できない』。どちらの持ち場でもなかったんです。配信が始まる前に気づけたのは、たまたまでした」

「壊れた」のではなく「はじめからそう組まれている」問題は、既存の2人の持ち場から漏れていました。そこで専用の担当を置き、たとえば次の点を確かめています。

  1. 地域と言語が空欄になっていないか
    空欄なら全世界・全言語が対象になるため、最優先で報告する
  2. 1日の予算で買えるクリック数
    1日の予算を1クリックの上限額で割り、3クリックに届かなければ配信が成り立たない
  3. 自動生成された広告素材
    Googleはリンク先のページから会社名やロゴを自動で作ることがある。他社の名前が出ていないかを見る
  4. リンク先が自社サイトか
    外部サイトに着地すると、そこでの問い合わせは数えられない
  5. 古い終了日が残っていないか
    過去の広告を作り直して使うと、前の終了日が残って突然止まることがある

設定は頻繁には変わらないため、設定チェックは3日ごとの点検には含めていません。新しい広告を作った直後(配信前)、ほかの人から運用を引き継いだとき、そして月1回程度に動かします。毎回同じ指摘が並ぶと、本当に見るべき変化が埋もれるからです。


点検の仕組みを自社に入れるときの構成

データを取る係と判定する係を分ける

みらい「3人のAIは、Google広告に直接つないで見てるの?」 アルル「いいえ。判定する3人は、Google広告には一切つながっていません。保存されたファイルを読むことしかできないんです」
部品役割持たせている権限
データを取るプログラムGoogle広告から点検用のデータを取り出してファイルに保存する読み取りだけ
判定する3人のエージェント保存されたファイルを読み、担当ごとに判定するファイルを読むことだけ
取りまとめ役3人の結果を記録し、サマリとレポートを作って届ける記録とレポートの作成

判定する担当が使える道具は、ファイルを「読む」「探す」ものに限っています。設定を変える手段を最初から持たせていません。

アルル「『設定を変えないでね』とお願いするのではなく、変える手段を渡さない。こうしておくと、人が見ていない定期実行でも、広告の設定が勝手に変わる事故は起きません」

分けることには、品質の面でも利点があります。1社分のデータは大きく、複数社をまとめて1人のAIに読ませると途中で読み切れなくなります。会社ごとに担当を立ち上げれば、何社目でも同じ丁寧さで点検できます。

会社ごとの点検の決まりを1枚にまとめる

みらい「でも、会社によって『成果』の意味って違うよね。うちなら電話、ネットショップなら購入、みたいに」 アルル「そこがいちばん大事なところです。アルル制作所では、お客様ごとに『点検の決まり』を1枚ずつ書いています。AIは点検のたびに、まずこれを読みます」

「成果」の意味は会社によって違います。そこで会社ごとに、次のような内容を1枚に書いています。

  1. 広告アカウントの構成
    どの広告が動いていて、いつ始めたか
  2. 本物の成果とは何か
    どの記録が本当の問い合わせで、どれが途中の行動か
  3. 判定の物差し
    「開始から3週間たっても問い合わせゼロなら要対応」のような、その会社の基準
  4. その会社特有の事情
    「この日に地域の設定を変えたので、表示回数が減っても異常ではない」など

手順書(スキル)やエージェントには、お客様の名前を一切書きません。会社ごとの事情はこの1枚に集めています。点検先を増やすときは、データを取るプログラムに会社を足し、この1枚を書くだけで、同じ3人がそのまま動きます。

📚 用語解説:実CVとマイクロCV

CV(コンバージョン)は、広告から生まれた「成果」の記録です。成果には2つの種類があります。

フォームの送信や電話のように事業の成果そのものを「実CV」、問い合わせページへの到達やLINEボタンのクリックのような途中の行動を「マイクロCV」と呼んでいます。

2つを合わせた数字だけを見ると、成果が実際の何倍にも見えることがあります。アルル制作所の点検では、必ず分けて数えています。

その場で頼める点検の手順書

定期点検とは別に、担当者がその場で頼む点検もあります。こちらは「Google広告チェック」という手順書(スキル)で動きます。

アルル「『この会社の広告をチェックして』『P-MAXの設定を見て』と頼むと、この手順書が呼ばれます。中身は4段階に分かれています」
  1. アカウント一覧
    点検できるアカウントを並べる
  2. 実績チェック
    直近30日の広告ごとの実績を見る。すべて止まっていれば、過去12か月まで広げて配信の履歴を確かめる
  3. 初期設定の点検
    地域・言語・成果の設定・広告文が、広告の目的どおりに組まれているか
  4. 改善
    担当者が「直して」と指示したときだけ進む

報告の書き方も手順書で決めています。結論を1行で先に示す。指摘は重い順に並べる。「なぜ問題か」まで書く。道具の都合で取れなかった項目は隠さず「管理画面で確認が必要」と書く。短時間で読んで判断できる形です。

自社の広告で同じしくみを作るなら、最初に決めるべきは「本物の成果とは何か」と「誰が最終判断をするか」です。アルル制作所のAI家庭教師では、1回2時間で御社の広告に当てはめながら、この点検の決まりを一緒に作れます。


AIに任せる範囲と人が決める範囲

点検はAIで変更の判断は人

みらい「正直、AIに広告をいじられるのは怖いな。勝手に予算を上げられたりしない?」 アルル「しません。点検の手順書には、点検のあいだは設定を変えないと書いてあります。見つけたことを報告して、最後に『修正を進めますか?』と聞くところで止まります」
工程AIの役割人の役割
点検データを読み、判定し、報告を書くなし
除外キーワード・キーワードの追加候補を挙げ、そのまま使える指示の文を用意する追加するかどうかを決める
広告グループの組み直し見直しの余地があると伝える分け方の設計と実行
予算の増額・停止中の広告の再開必要な理由を書く実行するかを決める(課金が動くため個別に確認)
みらい「候補を挙げるところまで、なんだね」 アルル「はい。以前は、除外キーワードの追加などを自動で実行する定期点検もありました。いまは提案どまりを基本にしています。必要なら、人が報告を読んでから実行します」

実行はひとことで済み安全装置もつける

提案だけで止めると、実行の手間が増えそうに見えます。そこで、サマリにはそのまま貼り返せば実行できる指示の文を入れています。

【Chatworkのサマリに入る指示の文】

除外: ○○の除外に「語句1」「語句2」をフレーズ一致で追加して
追加: ○○の広告グループ(番号)に「語句3」をフレーズ一致で追加して

担当者はこれをコピーしてClaude Codeに送るだけです。受け取った側は専用のプログラムで実行し、そのプログラムには次の安全装置を組み込んでいます。

  1. 初期設定はためし運転
    「本当に書き込む」と指定しない限り、何も変わらない
  2. 自社名の除外を拒否
    会社名やブランド名を含む語句を除外しようとすると止まる
  3. 重複は追加しない
    登録済みの語句は飛ばす
  4. 矛盾を警告
    除外済みの語句をキーワードに足そうとすると警告が出る
  5. 書き込み後に確認
    書き込んだあとに再度取り出し、反映されたかを確かめる
アルル「2つ目の『自社名の除外を拒む』は、実際の事故から入れました。ある広告の除外キーワードに、その会社自身の名前が入っていたんです。会社名で探してくれた人に、広告が出ない状態でした」 みらい「自分の名前で検索した人を、自分で締め出してたってこと?」 アルル「そうです。しかも、点検の報告では何回か『データに無いので確認できない』とされていました。いまは除外キーワードも点検のデータに入れて、自社名が入っていたら最も重い指摘にしています」

数字が怪しいときは手を出さない

もう1つの大事な決まりが「止め金」です。定期点検では、次のどれかに当てはまると改善の実行を一切行いません。

  1. 稼働チェックの結論が「異常」
  2. 稼働チェックが「成果の数字は信用できない」と判断した
  3. 稼働チェックが計測について重大な指摘を挙げた
アルル「デモ2でお話しした自社の広告は、この3つすべてに当てはまりました。数字が壊れているかもしれないときに『成果ゼロだから除外』と判断すると、実際には成果の出ている語句を止めてしまうからです」

運用して分かったこと

除外の提案を取り消した出来事

みらい「AIの点検でも、まちがえることはあるの?」 アルル「あります。いちばん印象に残っているのは、自社の広告での出来事です」

立ち上げ期に、成果チェックは「AIの導入方法」のような検索を、情報収集だけの検索と見て除外候補に挙げていました。

ところが次の点検で、自社広告で唯一の問い合わせが「aiの導入方法」という検索から来ていたことが判明します。サマリにはこう書かれていました。

前回「除外したほうがよい」とご提案した「導入 方法」は撤回します。
今回の唯一の申し込みは、まさに「ai の 導入 方法」という検索から出ていました。
実行していれば唯一の成果経路を止めるところでした。

みらい「うわ、危なかったね。自動で除外してたら、唯一の入り口をふさいでたんだ」 アルル「はい。これ以降、この語句は『絶対に除外しない』として、毎回の報告にわざわざ書いています。提案どまりにしている理由が、よく分かる出来事でした」

AIの提案をそのまま自動実行していたら、唯一の成果の入り口を失っていました。最終判断を人に残す意味が、はっきり表れた例です。

まちがいは手順書に書き足して減らす

運用しながら直した点は、担当の手順書に「実例」として追記しています。主なものは次の4つです。

  1. アカウント全体の設定だけで判断して読みまちがえた
    成果の記録がアカウント全体では「入札に使う」でも、広告ごとの設定では使われていないことがある。いまは広告ごとの設定で判定する
  2. 古い除外リストに惑わされた
    過去の広告の除外リストが大量に残っていたが、いま動いている広告には1つも効いていなかった。いまは動いている広告に効く除外だけを取り出し、効いていないリストは名前と件数だけ残す
  3. 一覧の打ち切りで見落とした
    止めたはずのキーワードが長い一覧の切れた先に残り、費用を使い続けていた。いまは確かめたい状態そのものを条件に数える。検索語句も上位100件までなので「ムダな語句は無い」ではなく「上位100件の範囲では見当たらない」と書く
  4. データに無いことを推測で重大扱いした
    判定に要る項目が無いのに「疑い」として重い指摘を出した。いまは確かめられないことを「判定できなかった項目」にまとめ、何があれば判定できるかを書く
アルル「どれも、AIを責めても直りません。手順書に一行足すと、次から同じまちがいをしなくなります。4つ目は特に大事で、推測で重い指摘を立てると、人がありもしない問題を追いかけることになります」

⚠️ AIに広告を点検させるときの注意3つ

1. 問い合わせの合計だけで判断しない
途中の行動の記録が混ざると、成果が何倍にも見えます。本物の成果と途中の記録は分けて数えます。

2. 数字を確かめる前に広告を動かさない
記録のしくみが止まっていれば「成果ゼロ」は誤ったゼロです。先に数えるしくみを確かめます。

3. 点検するAIに設定変更の手段を渡さない
お願いするより、手段を渡さないほうが確実です。点検と実行を分け、実行は人が決めます。


Google広告の点検を自社で始める3ステップ

みらい「よし、うちでもやってみたい。何から始めればいい?」 アルル「3つのステップで考えると分かりやすいです」

ステップ1 まず1回AIと点検してみる

最初から3人のしくみを作る必要はありません。まずはAIに自社の広告を1回見てもらいましょう。

【Claude Codeへの指示】

弊社のGoogle広告を点検してください。
設定は変えずに、見つけたことを報告するだけにしてください。
結論を1行で先に書き、重い順に並べて、なぜ問題かも書いてください。
取れなかった項目は、取れなかったと書いてください。

アルル「最後の2行が大事です。『変えないで』『取れなかったものは取れなかったと書いて』と先に伝えておくと、安心して報告を読めます」

AIがGoogle広告のデータを読むには、接続の設定が必要です。アルル制作所ではGoogle広告のAPI(プログラムからデータを取り出す窓口)を使っています。接続方法はGoogleの公式の案内でご確認ください。

ステップ2 本物の成果を1枚に書き出す

1回点検すると、たいてい「どれが本物の問い合わせか」で迷います。そこで点検の決まりを1枚にまとめます。

  1. 本物の成果
    フォーム送信・電話・購入など
  2. 途中の行動
    ページへの到達・ボタンのクリックなど
  3. 様子見の期間
    「開始から3週間は成果ゼロでも様子見」のような基準
  4. 自社名とブランド名
    除外してはいけない語句
アルル「この1枚があるだけで、AIの判定がぐっと安定します。アルル制作所でも、本物の成果の区別が書いていないと判定が崩れるので、新しく点検に加えるときは必ず書いています」

ステップ3 担当を分けて定期的に動かす

やり方が固まったら、担当を分けて決まった日に動かします。

  1. データを取る係を決まった時刻に動かす
  1. 稼働チェックと成果チェックに保存したデータを読ませる
  1. 結果を記録し、サマリとレポートを届ける
  1. 設定チェックは新しい広告を作ったときと月1回に動かす

導入の目安スケジュール

時期取り組み到達点
1週目AIと1回点検し、報告の形を決める頼めば点検してもらえる
2週目点検の決まりを1枚書く(本物の成果・基準・自社名)判定がぶれなくなる
3〜4週目データを取る係と判定する係を分け、決まった日に動かす何もしなくても点検結果が届く
2か月目以降まちがいを手順書に書き足し、設定チェックを加える自社の事情に合った点検になる

点検を任せた会社と任せていない会社の違い

場面AIに点検を任せた会社たまに管理画面を見るだけの会社
計測が止まったとき「数字が信用できない」と報告が届く「成果が出ない」と思い込む
ムダな検索語句候補と理由が指示の文つきで届く気づかないまま費用が出ていく
新しい広告の設定の抜け配信前に見つかる配信が始まってから気づく
自社名の除外のようなミス最も重い指摘として上がる見つかりにくい
誰が設定を触ったか変更の記録から自社以外の操作を拾える分からない

数字を出す前に機械で確かめる考え方は、楽天広告レポートを自動化する方法でも紹介しています。


まとめ

Google広告の点検をAIエージェント3人で分担するしくみの要点です。

✔️ 点検は順番が大切
「数字は信用できるか」を確かめてから「成果は良いか」を見る

✔️ 稼働・成果・設定を分担する
担当ごとの問いに集中でき、どの持ち場からも漏れる見落としがなくなる

✔️ 判定するAIには変更の手段を渡さない
お願いではなく、しくみで止める

✔️ AIは提案まで、実行は人が決める
実行はひとことで済み、ためし運転と自社名の保護もつく

✔️ 数字が怪しいときは触らない
誤ったゼロで判断すると、成果の入り口をふさぐ

✔️ 会社ごとの点検の決まりを1枚書く
本物の成果の定義が判定の土台になる

✔️ まちがいは手順書に書き足す
使うほど自社に合った点検になる

みらい「"クリックが出てるから大丈夫"って、全然大丈夫じゃなかったかも。まずは1回、変えずに点検だけしてもらうよ」 アルル「それがいちばんです。最初の一歩は、『本物の成果はどれか』を言葉にすることです。そこが決まれば、AIの点検はぐっと頼れるものになります」

「クリックは出ているから大丈夫」と思っている会社ほど、一度点検してみる価値があります。自社でどこから手をつけるか迷うときは、AI家庭教師で御社の広告を題材に、1回目の点検と点検の決まりづくりを一緒に進められます。


よくある質問

Q. Google広告の点検はAIに任せられますか

A. 任せられます。データの取り出しから判定、報告の作成まで自動で進められます。
ただし設定の変更は人が決める形にしておくのが安全です。アルル制作所でも、判定するAIには設定を変える手段を渡していません。

Q. AIが広告の設定を勝手に変えてしまうことはありませんか

A. アルル制作所の定期点検では、判定するAIにファイルを読む道具しか渡していないため、設定は変えられません。変更は人が報告を読んで指示したときだけです。
実行するプログラムも、初期設定はためし運転になっています。

Q. 担当を分けず1人のAIにまとめて頼むのではだめですか

A. 初回は1人にまとめて頼めば十分です。ただ、継続して点検するなら分けることをおすすめします。
アルル制作所では、計測の異常と成果の判定が混ざったり、設定の抜けがどの担当からも漏れたりしたため、分担に切り替えました。

Q. 点検はどのくらいの頻度で行えばよいですか

A. アルル制作所では、稼働と成果は3日ごと、設定は新しい広告を作ったときと月1回程度です。日別の表を18日分(点検6回分)載せているので、前回からの変化も同じ表で追えます。
予算の規模や広告の動きの多さに合わせて決めてください。

Q. AIの点検結果はそのまま信じてよいですか

A. そのまま実行せず、読んで判断してください。アルル制作所でも、除外候補に挙がった語句が実は唯一の成果の入り口だったことがあります。
だからこそ、実行は人が決めるしくみにしています。

Q. Google広告以外の広告にも使えますか

A. 「数字は信用できるか」「成果は良いか」「最初から正しく組まれているか」の3つに分けて見る考え方は、ほかの広告にも使えます。アルル制作所では、楽天の広告レポートでも、出す前に数字を機械で突き合わせるしくみを使っています。

Q. 社内に詳しい担当者がいなくても始められますか

A. 始められます。最初に必要なのは、自社にとっての「本物の成果」を言葉にすることです。アルル制作所では、自社とお客様の広告で実際に動かしている点検のしくみをもとに、その整理から一緒に進めています。「広告は出しているが、何を見ればいいか分からない」段階からご相談ください。

自社の仕事に当てはめて、一緒に作りませんか

記事の中身を、御社の業務に合わせて実際に動く形にするところまでお手伝いしています。「うちの場合はどうすれば」に、その場で答える個別レッスンです。

アルル制作所のAI活用セミナーとAI家庭教師の様子

アルルのAI家庭教師……社員の皆さんと一緒に、1回2時間で御社の業務をAIに任せる形を作ります。
社長向けAI家庭教師……予定・連絡・経理・SNSなど、社長の仕事をAIに任せる環境を社長だけのために作ります。

ポストしてくれるとうれしいです

この記事を書いた人

岩永奈々のアバター 岩永奈々 取締役・クリエイター

世界を旅するきゅうり大好きクリエイター🛫デザイン歴25年。
みんながハッピーになる企業のマーケティングを研究中。Canva+AI導入+SNS運用+商品企画+商品キット制作+映え壁作りならお任せください!映画・テレビドラマ美術協力&衣装協力35本突破! 工作、手芸、ピアノ、カラオケ大好きな元バンドマン。講師依頼もお待ちしています。

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