GA4の月次レポートを自動化する方法|AIで作るアクセス解析レポート

GA4の月次レポートを自動化すると、毎月半日かかっていたアクセス解析の作業が、頼んで確かめるだけになります。画面から数字を写す、グラフを貼る、前月と比べる。この繰り返しが丸ごと無くなります。

この記事では、アルル制作所がお客様のレポート作成で実際に動かしている仕組みを紹介します。使っているのはAnthropic社の Claude Code(クロード・コード) です。

Claude Codeは、パソコンのフォルダを読み書きし、用意したプログラムを動かしながら、手順書のとおりに作業を進めるAIです。同じ考え方でSNSの投稿を自動化した話は、Claude CodeでSNS投稿を自動化する方法にまとめています。

最初から完成していたわけではありません。古い型で作ってしまう、表の列がずれる、リンクが開かない。起きたつまずきを1つずつ手順書に書き足して、いまの形になりました。その過程もあわせてお伝えします。


目次

GA4の月次レポート作成が毎月重くなる理由

作業時間の大半は数字を写す手間

みらい「うちもホームページのアクセスは毎月見てるよ。でも、GA4の画面って見るたびに迷うんだよね。レポートにまとめるのは、正直、後回しになりがち」 アルル「分かります。GA4は何でも見られるぶん、毎月同じ場所を探して、同じ数字を写すのが大変なんです」 みらい「そうそう。前月と比べるのも、自分で電卓をたたいてる」 アルル「その『探す・写す・比べる・グラフにする』を、まるごとAIとプログラムに任せるのが、今日のお話です。人に残るのは、できあがったレポートを読んで確かめることです」

月次レポートの作業を分けると、次の6つになります。

  1. データを集める
    GA4から当月・前月と、過去13か月分の数字を取る
  2. 計算する
    前月比、伸びたページと落ちたページ、流入の内訳を出す
  3. レポートにまとめる
    表とグラフに入れて、読みやすい形にする
  4. コメントを添える
    「今月はこうでした」という短い説明を書く
  5. 点検する
    数字の誤り、空欄、リンク切れがないかを見る
  6. 届ける
    見られる場所に置く

アルル制作所では1〜4をプログラムが担い、5もほとんどを自動チェックが受け持ちます。人の仕事は、最後にブラウザで開いて目で確かめることだけです。

手作業とGA4レポート自動化の違い

作業手作業のとき自動化したとき
データの取得GA4の画面を何枚も開いて写すGA4のデータを取り出す窓口から、決まった項目をまとめて取る
前月比・増減電卓やExcelで計算する取った数字からプログラムが計算する
レポートの形担当者ごと・月ごとにばらばら全社共通の1つの型に流し込む
コメント毎回ゼロから考える実際の数字から要点の文を自動で作る
数字のチェック目で見比べる取ったデータと本文の数字を機械で突き合わせる
過去の月ファイルを探し回るレポート左上で月を選ぶだけ
みらい「"全社共通の1つの型"っていうのが、地味に大事そう」 アルル「そうなんです。型が1つに決まっているから、AIに任せても毎月同じ品質になるんです。ここはあとで、つまずいた話と一緒にお話しします」

月1回の作業こそ自動化する価値がある

みらい「でも、レポートって月に1回でしょ。そこまで急がなくても」 アルル「月に1回でも、1年で12回です。お客様が何社もあれば、その数だけ増えます。それに、レポートが楽になると、数字を見る回数そのものが増えるんです」 みらい「作るのが大変だから、見るのも後回しになってたのかも」 アルル「はい。作る時間がなくなれば、そのぶん『なぜ減ったのか』『次に何をするか』を考える時間にあてられます」

月1回でも年12回、担当するサイトが増えればその数だけ手間が積み上がります。作る負担が消えると、数字を見て「次に何をするか」を考える時間に回せます。

⚠️ 作り方が担当者の頭の中にしかない状態は危うい

手作業のレポートは、作り方を知っているのが担当者だけです。休めば止まり、交代すれば形が変わります。

仕組みにすれば、作り方は手順書とプログラムに残ります。後回しにしているあいだも、毎月の「写す時間」はかかり続けます。


GA4レポート自動化の流れをアルル制作所の実例で見る

みらい「実際に、どうやって作ってるのか見てみたいな」 アルル「では、アルル制作所でお客様の月次レポートを作るときの流れをお見せしますね。お客様の名前や数字は伏せてお話しします」

依頼は「先月分を作って」のひとことだけ

アルル「頼み方はシンプルです。Claude Codeにこう伝えます」

【Claude Codeへの指示】

先月分のアクセスレポートを作ってください。

みらい「え、それだけ?どの会社のレポートか分からないんじゃない?」 アルル「そのとおりです。だから、対象のサイトが決まっていないときは、AIのほうから『どのサイトですか』と一覧を出して聞き返すように、指示書に書いてあります」

短い依頼で済むのは、AIへの指示書(CLAUDE.md)に社内の約束ごとを書いてあるからです。レポートについては、次の順番で進めるよう決めています。

  1. 対象のサイトを確かめる
    登録済みのサイト一覧を出し、番号で選んでもらう
  2. 必読の手順書を最初に読む
    作業前に必ず「GA4月次レポート作成 手順・チェックリスト」を読む
  3. お客様ごとの指示を読む
    専用の指示書があれば、それも読んでから作る
  4. 対象の月を決める
    基本は前月分を翌月に作る(6月なら5月分)
アルル「手順書を『毎回、最初に読む』と決めておくのがポイントです。AIは読んだとおりに動くので、手順書を直せば、次のレポートから作り方が変わります」

取得と組み立てを2つのプログラムに分ける

サイトと月が決まると、Claude Codeは2つのプログラムを順に動かします。

python ga4_fetch.py <お客様のフォルダ名> <対象の年月>   … ① GA4から実データを取る
python ga4_build.py <お客様のフォルダ名> <対象の年月>   … ② レポートのHTMLを作る
みらい「うわ、急にプログラムっぽくなった」 アルル「見た目はそうですが、中身は『取る』と『組み立てる』の2つだけです。しかも、このプログラム自体もClaude Codeと一緒に作りました。みらいさんが書く必要はありません」

1つ目の ga4_fetch.py は、GA4のデータを取ってお客様のフォルダに「_data_年月.json」として保存します。取る項目はあらかじめ決めてあります。

  • 全体の概要:当月と前月のセッション・ユーザー・エンゲージメント率
  • 月ごとの推移:過去13か月の訪問者数と、成果に近い行動の数
  • 流入の内訳:検索・SNS・広告など、どこから来たか
  • よく見られたページ:当月と前月のページ別の訪問
  • ユーザー:デバイス、新規とリピーター、地域、年齢・性別
  • キーイベント:問い合わせなど成果に近い行動の数
  • サイトのドメイン:レポート内のリンクを本物のURLにするため

2つ目の ga4_build.py は、保存したデータを全社共通の型に流し込みます。できあがるのは、左にメニューが並ぶ1枚のHTMLレポートです。

  • 全体:今月の訪問と前月比、流入の内訳の帯グラフ
  • トップ10ページ:よく見られたページと前月との増減、ページへのリンク
  • 自然流入:広告を使わずに来た人の数と、その反応
  • ユーザー:スマホかパソコンか、新規かリピーターか、どの地域か
  • 広告:Google広告、Instagram・Facebook広告からの流入(あるときだけ表示)
  • トレンド:13か月の流れと、訪問者数がいちばん多かった月
アルル「各メニューの頭には、アルルさんの吹き出しで短いコメントが入ります。これも実際の数字から自動で文章を作っています。『今月いちばん見られたのは〇〇で、上位10ページのうち〇ページが前月より伸びています』という具合です」 みらい「コメントまで作ってくれるなら、ほぼ完成だね」 アルル「数字の説明までは任せられます。ただ、『だから次に何をするか』という改善策は、人が考える欄として残しています」

提出前に数字を機械で突き合わせる

完成したレポートを、そのままお客様へ出すことはしません。手順書の「提出前チェックリスト」を上から順に通します。

  1. 入れ忘れがないか
    型の中の「ここに数字を入れる」目印が1つも残っていないか
  2. 空のグラフがないか
    データの入っていないグラフが混ざっていないか
  3. リンクが本物か
    ページのリンクが実際のURLを別タブで開く形になっているか
  4. 主要な部分が埋まっているか
    流入の内訳の帯や、ページごとの推移のカードが出ているか
  5. 実データと合っているか
    検証用プログラムで、本文の数字と保存データを突き合わせる

5つ目の検証プログラム(validate_report.py)が機械で確かめる内容は、次のとおりです。

  • レポートと同じフォルダに、GA4から取ったデータの保存ファイルがあるか
  • 本文の数字が保存データと一致するか(一致の割合が半分を切れば不合格)
  • ほかのお客様の名前が混ざっていないか
  • 見本用の仮の数字が混ざっていないか
みらい「ほかのお客様の名前が混ざってないか、まで見るんだ」 アルル「はい。別のお客様のレポートを下敷きにすると、名前や数字が残ってしまう事故が起きやすいんです。それを機械で止めています」

💡 AIがレポートに手を入れると検証が自動で走る

Claude Codeには「フック」という仕組みがあり、アルル制作所ではこれを設定しています。AIがお客様フォルダのレポートを書いたり直したりした時点で、検証プログラムが自動で動きます。

不合格なら結果がそのままAIに返り、AIは実データから数字を引き直すところからやり直します。

「チェックして」と言い忘れても、AIが触ったレポートは必ず検証を通ります。

完成したレポートはお客様フォルダに「最新版」として置かれ、過去の月は履歴フォルダにたまります。レポート左上で月を選べば過去分に切り替わります。


GA4の月次レポート自動化に必要な4つの準備

台帳と鍵と型と手順書をそろえる

みらい「話は分かったけど、うちで同じことをするには、何を用意すればいいの?」 アルル「アルル制作所の仕組みを分解すると、4つです」
用意するもの中身役割
台帳お客様のフォルダ名と、GA4のプロパティID(サイトの番号)の一覧どのサイトのデータを取るかを決める
GA4のデータを読むための専用の鍵ファイルプログラムがGA4に入れるようにする
全社共通のレポートのHTML(1種類だけ)毎月同じ形・同じ品質にする
手順書作り方と提出前チェックリストAIが毎回同じ順番で作り、確かめる
アルル「新しいお客様を増やすときは、台帳にGA4のプロパティIDを1行足すだけで、同じ仕組みでレポートが作れるようになっています」 みらい「1行足すだけ、はいいね。お客様ごとにプログラムを作り直さなくていいんだ」 アルル「そこが大事なところです。以前は、お客様ごとに専用の型やスクリプトを作っていた時期もありました。いまはどのお客様も、同じ1つの仕組みで作ると決めています」

管理するサイトが増えても、追加の手間は台帳の1行だけです。サイトごとに作り直さないことが、続けられるかどうかの分かれ目になります。

📚 用語解説:GA4のプロパティIDとAPI

プロパティIDは、GA4の中でサイトごとに振られた番号で、GA4の管理画面で確かめられます。

APIは、プログラムがサービスのデータを受け取るための「窓口」です。GA4にはレポートの数字を取り出す窓口(GA4 Data API)があり、人が画面を見る代わりにプログラムがここから数字を受け取ります。

使い方や利用の条件は、Googleの公式の案内で確認してください。

サイトごとの事情は設定ファイルに書く

仕組みは1つでも、見たい数字はサイトによって少しずつ違います。アルル制作所では、その違いをお客様フォルダの設定ファイルに書き分けています。ある企業のレポートでの設定例です。

  1. 申し込みの数え方を決める
    電話やLINEのボタンを押しただけでは申し込みとは限らないため、完了ページに着いたときなど本当の申し込みだけを数える
  2. 国内のアクセスに絞る
    ある月、海外からの迷惑なフォーム送信が申し込みに数えられていたため、以後は国内のアクセスだけで作る
  3. 商圏に絞った版を並べる
    通える範囲の地域からの申し込み件数を、全国の数字と並べて見られるようにする
  4. 入口のページを種類で分ける
    ブログ記事から来た人とサービス紹介ページから来た人を分け、どちらが申し込みにつながるかを見る
みらい「"海外からの迷惑な送信"は、言われないと気づかないかも」 アルル「気づいたときに、設定ファイルに1行と、その理由を書き残しておくのがコツです。次の月からは、AIもプログラムも、その設定を読んでから動きます」

データが無い項目は表示しない

みらい「広告を出していない会社だと、広告のページは空っぽになっちゃうの?」 アルル「いいえ。データが無いメニューは、自動で隠します。広告のメニューは、広告からの流入があった月だけ表示されます。お店の口コミや検索順位のように、このプログラムでは取らないものも、レポートには出しません」

空欄やゼロを並べて、全部そろっているように見せることはしません。見た目のにぎやかさより、載っている数字がすべて本物であることを優先しています。


AIに任せてよい範囲と人が持つ範囲

AIに数字を作らせない決まり

みらい「正直、AIにレポートを任せるのって怖いんだよね。数字をそれっぽく作られたら、見抜けない気がする」 アルル「その不安は正しいです。だから、手順書のいちばん上に『数値はすべて当月の実データ。見本の数字・推測の数字・ほかのお客様の数字の流用は禁止』と書いてあります」 みらい「書いてあるだけで守ってくれるの?」 アルル「書くだけでは足りないので、さっきの検証プログラムで機械的にも止めています。GA4から取ったデータの保存ファイルが無ければ、その時点で不合格です」

レポートの数字をもとに、次の打ち手を決める方は多いはずです。だからこそ、手順書には「大原則(絶対に守る)」として次の4つを書いています。

  1. 型は1種類だけ
    古い型や、お客様ごとの特別な型は使わない
  2. 決まった仕組みで作る
    その場しのぎの手書きHTMLや、使い捨てのプログラムは作らない
  3. 実データだけを載せる
    無い部分は隠し、ダッシュやゼロで埋めて「出した風」にしない
  4. 口コミ・検索順位はさかのぼって作らない
    理由は次の項目で説明します

後から作れる数字と作れない数字

みらい「"さかのぼって作らない"ってどういうこと?」 アルル「GA4の数字は、あとから過去の月を指定して取り直せます。でも、Googleマップの評価や口コミの数、検索順位は、『取ったその時』の数字しか手に入らないんです」 みらい「じゃあ、先月の分を今日作ったら……」 アルル「今日の数字を先月の数字として載せることになります。それは数字を作ってしまうのと同じです。なので手順書には、取り損ねた月は『再現できません』とお伝えすると書いてあります」
数字後から過去の月を作れるか決めごと
GA4のアクセス作れる(期間を指定して取り直せる)遅れた月も実データで作り直してよい
Googleマップの評価・口コミの数作れない(取った時点の数字だけ)毎月その月のうちに記録し、取り損ねた月は作らない
検索順位作れない(取った時点の順位だけ)口コミと同じ

人とAIの役割分担

工程担当中身
対象のサイトと月を決める人(AIが聞き返す)一覧から選ぶ
データの取得・計算・組み立てプログラム(AIが動かす)決まった項目を決まった型に入れる
数字の説明文プログラム実際の数字から自動で書く
提出前チェックプログラム+AIチェックリストと検証プログラムを通す
表示の確認ブラウザで開き、崩れ・空欄・リンクを見る
次の打ち手数字を読んで改善策を考える
アルル「おすすめは、お客様に出すかどうかの判断と、次の打ち手を考えることは人が持つことです。作る・計算する・突き合わせるは、機械のほうが正確です」

失敗から育てたGA4レポートのチェックリスト

手順書の「よくあるミス」は実際の事故の記録

みらい「最初からこんなにきっちりしてたの?」 アルル「いいえ。手順書の冒頭には、はっきり『過去にこういう事故が起きた。これはその再発防止のための手順』と書いてあります。実際に起きたことを並べると、こうなります」
起きたこと原因決めた対策
中身が薄く空のメニューだらけ古い簡易版の型で作っていた型を1種類に固定し、古い型は廃止
流入の内訳が空っぽ型の「目印」の名前が変わったのに、古い名前で入れていた目印の名前と形を、見本を作るプログラムで確かめてから入れる
よく見られたページの表の列がずれた4列で作っていたが、型は6列(前月・増減つき)だった前月の数字も取り、6列で作る
ページのリンクが開かないリンク先が仮の「#」のままだったGA4からドメインを取り、本物のURLを別タブで開く
推移のグラフやカードが空月ごとの数字を取っていなかった13か月分を取ってグラフとカードを作る
コメントが「担当者が追記」だらけ決まり文句のまま残っていた実際の数字からコメントを自動で作る
口コミの数を過去の月で作ろうとした取った時点の数字しか無いものをさかのぼろうとしたさかのぼって作らない
みらい「全部、"AIが悪い"というより、"作り方が決まってなかった"って感じだね」 アルル「まさにそうです。AIを叱るのではなく、手順書と仕組みを直す。それを重ねた結果が、いまのチェックリストです」

2026年6月、それまでの改善をまとめて、取得と組み立ての仕組みを1つの型に統一しました。このとき手順書を「必読」として新たに作り、レポートに関わるすべての指示書から参照させています。

仕組みを直したらまず1社で試す

  1. 1社で作り直す
    取得・組み立てのプログラムや型を直したら、既存のお客様1社のレポートを作り直す
  2. チェックリストを通す
    提出前チェックリストを全部通し、前と同じように作れるか確かめる
  3. 全社に広げる
    問題がなければ、ほかのお客様にも使う
  4. 見本もいっしょに直す
    型の目印を足したり名前を変えたりしたら、見本を作るプログラムも合わせて直す
アルル「1か所を直したつもりで、別のところが壊れることはよくあります。全社に広げる前に、1社で試す。これだけで事故はぐっと減ります」

⚠️ レポート自動化で避けたい3つのこと

1. 前のお客様のレポートを下敷きにする
名前や数字が残りやすくなります。毎回、同じ型とその月の実データから作ります。

2. データが無いところをゼロやダッシュで埋める
本当にゼロなのか、取れていないのかが区別できなくなります。無いところは隠します。

3. 「できました」の報告をそのまま信じる
数字の突き合わせは機械のチェックに任せ、最後はブラウザで開いて目でも見ます。

任せる範囲が広いほど、確かめる仕組みが大切になります。

正しい数字でも読み方には注意する

みらい「数字が本物でも、読み方をまちがえることってあるよね」 アルル「あります。アルル制作所のレポートでは、まちがえやすい読み方には、レポートの中で注意書きを出すようにしています」
  • 年齢と性別:GA4が判定できた人の分だけで出し、判定できた割合を添える
  • 申し込みの入口が「完了ページ」になっている:計測が途中で切れているしるしなので、赤字で注意を出す
  • アクセスの多いページと申し込みが出るページは別:申し込みの入口を種類ごとに集計し、並べて見られるようにする

GA4レポート自動化の始め方3ステップ

みらい「よし、うちでもやってみたい。何から始めればいい?」 アルル「3つのステップで始められます」

ステップ1 毎月見る数字を紙1枚に決める

  1. 今のレポートを1つ用意する
    手作業の月次レポートや、毎月見ているGA4の画面を1つ選ぶ
  2. 使っている数字に印をつける
    訪問者数、前月比、よく見られたページ、問い合わせ数など、実際に判断に使う数字だけを選ぶ
  3. 無いときの扱いを決める
    広告を出していない月は広告の欄を隠す、など
アルル「最初から全部を載せようとしなくて大丈夫です。毎月、本当に見ている数字だけから始めます」

ステップ2 取得と組み立てをAIに作ってもらう

紙1枚にまとめた内容をAIに渡し、取得と組み立ての仕組みを作ってもらいます。

【Claude Codeへの指示】

毎月、GA4からホームページのアクセスをまとめた月次レポートを作りたいです。
載せたい数字は、この紙のとおりです。

GA4からデータを取るプログラムと、それを1つの型のHTMLに入れるプログラムを、分けて作ってください。
取ったデータは、レポートと同じフォルダにファイルで残してください。
数字は必ず実際に取ったデータから入れ、無いところは空欄で埋めずに隠してください。

作る前に、わからないことがあれば私に質問してください。

アルル「GA4のデータをプログラムから読むには、Googleの側で専用の鍵を用意する準備がいります。ここはAIに『何を準備すればいいか、順番に教えて』と聞きながら進めると安心です」

ステップ3 チェックリストを書いて育てる

1回目のレポートができたら、確かめた内容をそのままチェックリストにしてもらいます。

いま確かめたことを、「提出前チェックリスト」として手順書にまとめてください。
次からは、レポートを作るたびに、必ずこのチェックリストを通してください。

アルル「そして、何かまちがいが見つかったら、その場で直すだけでなく『起きたこと・原因・決めたルール』を手順書に足します。アルル制作所の手順書の表は、こうして育ちました」

導入スケジュールの目安

時期やること到達点
1週目毎月見る数字を紙1枚に決め、GA4を読む鍵を準備する何を作るかが決まる
2週目取得と組み立てのプログラムをAIに作ってもらい、1か月分で試すレポートが1本できる
3週目提出前チェックリストを書き、数字を突き合わせる検証を足す数字を確かめられる
2か月目2つ目のサイトを台帳に足し、同じ仕組みで作る1つの型で複数サイトを回せる
3か月目以降つまずきを手順書に足し、サイトごとの事情は設定ファイルに書く毎月同じ品質で作れる

自動化した場合としない場合の1年後の差

項目自動化した場合手作業のままの場合
作る時間頼んでから確かめるまで毎月、画面を開いて写す時間がかかる
レポートの形毎月・どのサイトも同じ形担当者や月によって変わる
数字の正しさ取ったデータと機械で突き合わせる見比べる人の注意力頼み
過去の月月を選ぶだけで開けるファイルを探す
担当者の交代手順書と仕組みがそのまま残る作り方から教え直す
考える時間「なぜ」「次に何を」に使える作るだけで手いっぱい

自社でやるなら、最初の「紙1枚の数字決め」と「GA4を読む鍵の準備」がいちばんの山場です。AI家庭教師なら、1回2時間で御社のサイトに当てはめながら一緒に進められます。

AIに作業ごと任せる考え方は、Codexで「AI秘書」を雇う方法でも解説しています。


まとめ

GA4の月次レポートを自動化する方法を、アルル制作所の実例で紹介しました。要点を整理します。

✔️ レポート作業の大半は「写す」手間
取得・計算・組み立ては、プログラムとAIに任せられる

✔️ 型を1つに決める
だからAIに任せても、毎月同じ品質を保てる

✔️ 「取る」と「組み立てる」を分ける
取ったデータはファイルで残し、あとから突き合わせられる

✔️ 載せるのは実データだけ
無い項目は隠し、ゼロやダッシュで埋めない

✔️ 提出前チェックは機械で必ず走らせる
本文と保存データを突き合わせ、他社の名前の混入も防ぐ

✔️ さかのぼって作れない数字がある
口コミの数や検索順位は、その月のうちに記録する

✔️ 失敗は手順書に足していく
AIを叱るのではなく、作り方を直す

みらい「"作る"のをやめて、"確かめる"に回るってことだね。まずは毎月見てる数字を紙1枚に書き出してみるよ」 アルル「それがいちばんの近道です。紙1枚の数字が決まれば、あとはAIと一緒に形にできます。浮いた時間で、ぜひ『次に何をするか』を考えてください」

よくある質問

Q. GA4の月次レポートは自動化できますか

A. できます。GA4にはデータを取り出す窓口(API)があるので、決まった項目を取って、決まった型のレポートに入れるところまでをプログラムとAIに任せられます。
アルル制作所では、この記事の仕組みでお客様のレポートを毎月作っています。

Q. プログラミングができる社員がいなくても導入できますか

A. できます。アルル制作所のプログラムも、Claude Codeと一緒に作ったものです。
社内で決めるのは、「毎月どの数字を見たいか」と「数字が無いときどうするか」の2つです。

Q. AIが数字を間違えたり作ったりしませんか

A. 手順書で「実データだけ」と決め、検証プログラムで機械的に突き合わせています。保存データが無い、本文の数字とデータが合わないといった場合は不合格になります。
最後は人がブラウザで開いて確かめます。

Q. GA4の画面を見るのと何が違うのですか

A. GA4の画面は何でも見られる反面、毎月同じ場所を探す手間がかかります。月次レポートは、見る数字と順番を決めて1枚にまとめたものです。
前月比や13か月の推移が最初から並ぶので、今月の状況をすぐにつかめます。

Q. 広告を出していない会社やアクセスの少ないサイトでも使えますか

A. 使えます。広告からの流入が無い月は、広告のメニューが自動で隠れます。
空欄やゼロで埋めないので、データが少なくても読みやすいレポートになります。

Q. 自社のGA4データをAIに渡しても情報管理は大丈夫ですか

A. アルル制作所では、GA4を読むための鍵ファイルを、レポートの置き場とは別の場所で保管しています。
導入する際は、使うAIサービスのデータの扱いと、GA4のデータを取り出す窓口の利用条件を、それぞれ公式の案内で確認してください。

Q. 自社で進められるか不安です。手伝ってもらえますか

A. アルル制作所では、実際にお客様の月次レポートを作っている仕組みをお見せしながら、御社のサイトに合ったレポートづくりをお手伝いしています。「毎月どの数字を見ればいいか分からない」という段階からご相談ください。

自社の仕事に当てはめて、一緒に作りませんか

記事の中身を、御社の業務に合わせて実際に動く形にするところまでお手伝いしています。「うちの場合はどうすれば」に、その場で答える個別レッスンです。

アルル制作所のAI活用セミナーとAI家庭教師の様子

アルルのAI家庭教師……社員の皆さんと一緒に、1回2時間で御社の業務をAIに任せる形を作ります。
社長向けAI家庭教師……予定・連絡・経理・SNSなど、社長の仕事をAIに任せる環境を社長だけのために作ります。

ポストしてくれるとうれしいです

この記事を書いた人

岩永奈々のアバター 岩永奈々 取締役・クリエイター

世界を旅するきゅうり大好きクリエイター🛫デザイン歴25年。
みんながハッピーになる企業のマーケティングを研究中。Canva+AI導入+SNS運用+商品企画+商品キット制作+映え壁作りならお任せください!映画・テレビドラマ美術協力&衣装協力35本突破! 工作、手芸、ピアノ、カラオケ大好きな元バンドマン。講師依頼もお待ちしています。

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