ラインワークス引き継ぎで迷わない進め方!退職や担当変更時の確認ポイント

ラインワークスの引き継ぎは、スマホを渡したり、前任者のIDとパスワードを共有したりすれば済むものではありません。トーク、グループ、Drive、アドレス帳、カレンダー、管理者権限など、引き継ぐ対象によって正しい対応が変わるためです。

特に退職や異動の場面では、前任者のアカウントをいつ削除するか、グループマスターを誰に変えるか、必要なデータをどこまで残すかを先に整理しておかないと、後任者が必要な情報にアクセスできないことがあります。この記事では、ラインワークスの引き継ぎで最初に確認すべき範囲と、失敗しにくい進め方を状況別に整理します。

目次

ラインワークス引き継ぎは対象ごとに分ける

ラインワークスの引き継ぎで最初に考えるべきことは、何を引き継ぎたいのかを一つにまとめないことです。前任者のアカウントそのものを後任者が使う、トーク履歴を後任者に見せる、グループの管理者を変更する、Driveの共有フォルダを管理できるようにする、最高管理者を交代する、という話はそれぞれ別の作業です。同じ引き継ぎという言葉でも、必要な権限や操作画面が変わります。

まず避けたいのは、前任者のIDを後任者にそのまま使わせる方法です。短期的には簡単に見えますが、誰が送信したメッセージなのか分からなくなり、監査や社内ルールの面で問題が起きやすくなります。LINE WORKSは会社や団体で使う業務ツールなので、個人LINEの機種変更のように、アカウントを丸ごと次の人へ移す発想ではなく、役割とデータを分けて引き継ぐ考え方が向いています。

引き継ぎたいもの主な対応注意点
日常のやりとり必要なトークルームへ後任者を追加し、前任者から要点を共有する1対1トークを後任者へそのまま移す感覚では考えない
グループ管理グループマスターを後任者へ変更する複数人トークとグループトークでは管理できる範囲が違う
共有ファイルDriveやフォルダのマスターや共有権限を確認する個人管理のままだと退職後に整理しづらい
管理者権限管理者画面で後任者に必要な権限を付与する最高管理者の交代は事前準備が必要になる
退職者のアカウント必要な引き継ぎ後に削除や休職設定を検討する有償プランでは削除しないと利用料金が続く場合がある

このように、ラインワークスの引き継ぎは、アカウントを受け渡す作業ではなく、業務上必要な権限と情報を後任者が使える状態にする作業です。特に営業担当、店舗責任者、採用担当、現場リーダーのように、外部ユーザーや取引先とのやりとりが多い人ほど、退職直前ではなく異動が決まった段階で整理を始めると安全です。

先に確認したい引き継ぎ範囲

ラインワークスの引き継ぎでは、前任者がどの機能を使っていたかを先に棚卸しする必要があります。トークだけを見ていると、掲示板、カレンダー、タスク、アドレス帳、Drive、アンケート、メールなどの引き継ぎが抜けることがあります。特に管理者やチームリーダーは、本人が意識していないところでグループマスターや共有ドライブのマスターになっている場合があるため、画面上で確認しながら進めることが大切です。

トークだけを見ない

多くの人が気にするのは、前任者のトーク内容を後任者が見られるかどうかです。ただし、実務上は過去のすべての会話を見ることより、現在進行中の案件、未完了のタスク、取引先との約束、共有ファイルの場所を把握できることのほうが重要です。1対1トークの内容をそのまま後任者に移すというより、必要な情報をグループトークやノート、タスク、ファイルに整理して渡すほうが、あとから見返しやすくなります。

たとえば営業担当の引き継ぎなら、取引先ごとに最終連絡日、次回アクション、見積書の場所、注意すべき担当者名をまとめます。採用担当なら、応募者の進捗、面接日程、内定連絡の有無、共有カレンダーの予定を確認します。店舗や現場のリーダーなら、シフト連絡、クレーム対応、業者とのやりとり、写真や報告書の保存場所を整理します。過去トークを丸ごと見るより、後任者が明日から動ける情報に変換することが大切です。

また、LINE WORKSには管理者向けの監査やデータ保管に関する機能がありますが、それは通常の業務引き継ぎのために自由に個人の会話を覗く機能というより、会社として管理や確認が必要な場合に扱う領域です。プランやオプション、社内規程によって確認できる範囲は変わるため、一般メンバーの判断だけで進めず、管理者や情報管理の担当者に確認するのが安全です。

権限と所有者を確認する

ラインワークスで見落としやすいのが、誰が管理者なのか、誰がグループマスターなのか、誰が共有データの所有者に近い立場なのかという点です。前任者が抜けても、グループトーク自体は残る場合がありますが、メンバー追加や削除、グループ設定の変更を誰ができるかは別問題です。後任者がメンバーとして入っているだけでは、管理操作ができないことがあります。

確認したい項目は、グループマスター、管理者権限、共有ドライブのマスター、アドレス帳の連絡先マスター、カレンダーやタスクの担当者、外部グループの管理状況です。特に外部ユーザーとやりとりしているグループは、取引先や協力会社が関係するため、前任者の削除後に誰も管理できない状態にならないよう注意が必要です。

最高管理者を交代する場合は、通常のグループ管理よりも慎重に進めます。後任者の個人メールアドレスや携帯番号など、委任に必要な情報が登録されていないと操作できないことがあるためです。会社で複数人がLINE WORKSを管理している場合でも、最高管理者だけができる操作が残っていないかを確認し、退職日当日に慌てて変更しないようにしましょう。

状況別の引き継ぎ手順

ラインワークスの引き継ぎは、退職、異動、担当変更、スマホ変更、管理者交代で進め方が変わります。すべて同じ手順にすると、必要以上にアカウントを削除してしまったり、逆に不要なアカウントを残したりする原因になります。まずは、前任者が今後も社内に残るのか、完全に利用しなくなるのか、後任者が同じ役割を引き継ぐのかを分けて考えると判断しやすくなります。

退職時の進め方

退職時は、アカウント削除を最後の作業にするのが基本です。先に削除してしまうと、後任者が確認したいグループ、Drive、アドレス帳、タスク、カレンダーの整理がしづらくなることがあります。削除後に残るデータもありますが、すべてが業務に使いやすい形で引き継がれるわけではありません。まずは前任者がログインできる間に、関係するトークルーム、グループ、共有ファイル、進行中の案件を洗い出します。

次に、後任者を必要なグループやトークルームに追加し、前任者から要点を共有します。ここで大切なのは、引き継ぎ内容をトークの流れだけに残さないことです。案件一覧、未対応タスク、ファイル保存場所、外部連絡先、注意点をノートや共有ファイルに整理しておくと、後任者だけでなく管理者も確認しやすくなります。口頭説明だけで終えると、退職後に何を聞いたか分からなくなるため、最低限の引き継ぎメモを残しましょう。

最後に、管理者が退職者のアカウント削除や完全削除のタイミングを確認します。有償プランでは、不要なメンバーを残したままだと1ユーザー分の料金が継続する場合があります。一方で、削除から一定期間は取り消しや完全削除に関する扱いがあるため、IDの再利用や監査ログ、データ保管の考え方も含めて管理者側で判断します。後任者が使うために前任者のIDをそのまま共有するのではなく、後任者用のアカウントと権限を整えることが重要です。

異動や担当変更の進め方

異動や担当変更では、前任者が社内に残るため、退職時ほど急いでアカウントを削除する必要はありません。その代わり、前任者がいつまでもグループマスターや共有ドライブの管理者のまま残り、後任者が実務を進めにくくなることがあります。実務担当が変わった時点で、メンバー追加だけでなく、管理できる人も変更するかを確認しましょう。

たとえば採用チームの担当者が変わる場合、応募者との外部トーク、面接官とのグループ、採用カレンダー、履歴書や評価シートの保存場所を確認します。営業チームなら、取引先グループ、見積書フォルダ、請求や納品に関するタスクを確認します。単に後任者を招待するだけでは、ファイルの編集やメンバー管理ができない場合があるため、権限までセットで見直すことが大切です。

前任者がしばらくサポートに入る場合は、前任者をすぐ外さず、後任者が主担当として動ける期間を作ると安全です。ただし、誰が窓口なのか曖昧になると取引先や社内メンバーが混乱します。グループ内で担当変更を一言共有し、今後の連絡先、返信担当、確認フローを明確にしておくと、やりとりの重複や抜け漏れを減らせます。

端末変更と混同しない

ラインワークスの引き継ぎを、スマホの機種変更やアプリの再ログインと混同するケースもあります。端末変更は、同じ本人が新しいスマホやパソコンでLINE WORKSを使い続けるための作業です。一方、退職や異動による引き継ぎは、別の人が業務を続けるための作業です。ここを混ぜると、前任者のアカウントで後任者がログインするという危険な対応になりやすくなります。

本人が端末を変えるだけなら、会社のルールに従って新端末でログインし、必要に応じて管理者が端末制限や遠隔データ削除、ログイン許可の設定を確認します。紛失や盗難が絡む場合は、トークの引き継ぎより先に不正アクセスを防ぐ対応が必要です。端末内に会社の情報が残っている場合は、管理者の遠隔制御や端末管理のルールに従うべき場面もあります。

後任者へ業務を渡す場合は、端末ではなくアカウント、権限、共有情報を整えます。前任者のスマホをそのまま渡して使うと、通知、個人設定、既読、送信者名、監査の面で問題が起きます。特に外部ユーザーとのトークでは、相手から見ると前任者本人が返信しているように見えるため、担当変更の透明性が失われます。

後任者が困らない整理方法

後任者が困らない引き継ぎにするには、ラインワークス内の情報を、探せる形に変えておくことが大切です。トークは流れが速く、過去の発言を検索できたとしても、何が最新情報なのか判断しにくいことがあります。重要な情報は、トーク本文だけでなく、ノート、タスク、予定、フォルダ、共有ファイルなどに分けて整理すると、後任者が自分で確認しやすくなります。

トークルームを整理する

まず、前任者が関わっているトークルームを一覧化します。1対1トーク、複数人トーク、グループトーク、外部ユーザーとのトークが混ざっていると、どこに何の情報があるか分かりづらくなります。後任者が参加すべきトークルーム、参考程度に見るだけでよいトークルーム、退職後に前任者を外すトークルームを分けると、整理が進めやすくなります。

グループトークの場合は、グループマスターを確認します。グループマスターは、グループ設定やメンバー管理に関わるため、前任者だけがマスターになっている場合は後任者や上長を追加または変更しておくと安心です。複数人トークでは管理できる範囲が限られるため、継続的に使う業務連絡の場ならグループ化して管理しやすくする選択もあります。

引き継ぎ時には、グループ内で担当変更の案内を残しておくと混乱を防げます。たとえば、今後の窓口は後任者であること、前任者はいつまで参加するのか、ファイルや依頼事項はどこに送るのかを明記します。外部の取引先がいる場合は、社内だけで決めず、相手が返信先を間違えないように簡潔な案内を入れると親切です。

ファイルとタスクを移す

Driveやフォルダにあるファイルは、トーク以上に引き継ぎ漏れが起きやすい場所です。見積書、契約書、提案資料、画像、議事録、マニュアルなどが前任者の管理下にある場合、後任者が閲覧できても編集や管理ができないことがあります。共有ドライブのマスターが前任者になっている場合は、管理者権限を持つ人が後任者へ変更できるか確認しましょう。

タスクやカレンダーも同じです。前任者が担当者になっている未完了タスク、繰り返し予定、外部会議、リマインダーが残っていると、退職後に通知や対応が止まることがあります。後任者へ担当者を変更し、期日、関係者、添付ファイル、進捗を確認しておくと、業務の抜け漏れを減らせます。

確認場所見るべき内容後任者への渡し方
トーク進行中の依頼、約束、外部ユーザーとの連絡要点をノートや引き継ぎメモに整理する
ノート固定情報、ルール、議事録、過去の判断古い内容を更新し、最新の見出しにする
タスク未完了の作業、期限、担当者担当者を後任者に変更し、優先度を添える
カレンダー商談、面接、定例会、締切参加者と通知設定を確認する
Drive提案書、契約書、画像、共有資料閲覧権限だけでなく管理権限も確認する

ファイル名も大切です。日付のない資料名や、最新版、最終、修正版のような名前が並ぶと、後任者はどれを使えばよいか迷います。引き継ぎ前に、取引先名、案件名、年月、用途が分かる名前へ整えるだけでも、後任者の負担はかなり減ります。すべてを完璧に整理する必要はありませんが、次に見るべきファイルだけは明確にしておきましょう。

失敗しやすい注意点

ラインワークスの引き継ぎで失敗しやすいのは、削除、権限、トーク履歴の扱いを急いで決めてしまうことです。退職日が近いと、とりあえずアカウントを削除する、とりあえず後任者をグループに入れる、とりあえず前任者のスマホを預かる、という対応になりがちです。しかし、これでは情報の所在や責任者が曖昧なまま残り、あとから管理者に問い合わせる手間が増えます。

アカウント共有は避ける

前任者のIDとパスワードを後任者に教える方法は、引き継ぎとしては避けたほうがよい対応です。誰が操作したのか分からなくなるだけでなく、前任者本人の名前でメッセージが送られるため、社内外の相手に誤解を与えます。会社の情報管理としても、アカウントは個人に紐づけて使うのが基本です。

また、退職者と同じIDを後任者用に使いたい場合でも、削除状態や猶予期間によってすぐに使えないことがあります。IDを再利用できるかどうかだけで判断するのではなく、後任者が本人として正しく表示されること、必要なグループや権限が付与されていることを重視しましょう。外部ユーザーとの関係がある場合は、同じIDよりも担当変更の案内を明確にするほうが信頼を保ちやすいです。

アカウント共有をすると、後任者が便利に見える一方で、前任者の個別設定、通知、既読状況、送信履歴、端末ログイン状態が混ざります。後日トラブルが起きたときに、誰が対応したのか説明しづらくなるため、短期間でもおすすめできません。引き継ぎは共有アカウント化ではなく、後任者用アカウントに必要な情報を渡す作業として進めましょう。

削除前に確認する

退職者のアカウントを削除しても、掲示板、カレンダー、タスク、アドレス帳、メールなど、残るデータはあります。ただし、アンケートのように作成者の削除によって利用に影響が出るものもあるため、削除後にすべてが同じように使えると考えないほうが安全です。特に受付中のアンケートや進行中のタスクがある場合は、削除前に担当者や作成者に関わる影響を確認しましょう。

削除後の猶予期間や完全削除の扱いも確認が必要です。削除を急ぎすぎると、IDの再利用、削除取消、監査ログ、データ保管の扱いで想定外の手間が発生する場合があります。逆に、退職者アカウントを長く残しすぎると、有償プランでは料金が続いたり、不要なログイン権限が残ったりします。退職日、最終出社日、引き継ぎ完了日、アカウント削除日を分けて管理すると判断しやすくなります。

管理者が行うべき確認は、メンバー削除だけではありません。グループマスター、共有ドライブのマスター、連絡先マスター、管理者権限、外部グループ、端末ログイン、休職設定の要否なども関係します。人事上は退職処理が終わっていても、LINE WORKS上の権限整理が終わっていないことは珍しくありません。チェックリスト化して、担当者だけに任せきりにしないことが大切です。

次にどうすればよいか

ラインワークスの引き継ぎで最初にすることは、前任者のアカウントをどうするかではなく、後任者が明日から必要な業務を止めずに進められるかを確認することです。まず、前任者が関わるトークルーム、グループ、Drive、タスク、カレンダー、アドレス帳、外部ユーザーとの連絡を一覧にします。そのうえで、後任者を追加する場所、管理者やグループマスターを変更する場所、削除前に内容を整理する場所を分けましょう。

次に、前任者と後任者、管理者の役割を分けます。前任者は業務内容と注意点を整理し、後任者は必要なグループやファイルにアクセスできるか確認し、管理者は権限変更とアカウント削除のタイミングを管理します。この三つを同じ人だけで抱えると、トーク履歴だけを見て終わったり、アカウント削除だけが先に進んだりしやすくなります。

最後に、削除や完全削除の前に一度だけ確認日を作ると安心です。未完了タスクはないか、共有ドライブの管理者は変わっているか、外部グループの窓口は案内済みか、最高管理者や管理者権限の交代は終わっているかを見直します。ラインワークスの引き継ぎは、過去の会話を全部移す作業ではなく、必要な情報と権限を後任者が使える状態に整える作業です。この考え方で進めれば、退職や異動のあとも業務の流れを止めにくくなります。

ポストしてくれるとうれしいです

LINE公式アカウント構築スタートキャンペーン

【キャンペーン期間】
2025年4月10日まで
※お申込み6社に到達した時点で終了

【サービス内容】
以下の設定を、ヒアリングと御社サービスを調査後に制作します。

  • 公式アカウント開設
  • アカウント初期設定(プロフィールページ・応答設定)
  • あいさつメッセージ
  • リッチメニュー制作・設置
  • オンライン解説(30分)

※法人様向けサービスとなりますので、個人の方はご遠慮ください。

詳しく知りたい方は、お問い合わせにてご相談ください。

この記事を書いた人

岩永 圭一のアバター 岩永 圭一 アルル制作所 代表取締役

2003年にECサイト「ウェディングアイテム」を立ち上げ、手作り結婚式を応援。年商3億円達成。2005年デザイン会社を設立。2社を譲渡後、2021年にアルル制作所を立ち上げ、オウンドメディア運営代行『記事スナイパー』を開始。これまで立ち上げた事業は、他にも中古ドメイン販売・キーワードツール・バー専門ホームページ制作・記事LP制作・レンタルスペース・撮影スタジオと多岐にわたる。

目次