LLMOとAIOの違いとは|AI検索対策をわかりやすく解説

LLMOとAIOの違いで調べている方がいちばん知りたいのは、「2つは何がちがうのか」「別々に対策しないとAIの答えに出てこないのか」の2つだと思います。LLMOはAIそのものを、AIOはAIの答えが出る画面を見た言葉で、直すところは重なります。
やっかいなのは、AIOに読み方が2つあることです。AI Optimizationとして「あらゆるAIに向けた取り組み全体」を指す解説と、AI Overview Optimizationとして「Google検索の上に出るAIによる概要に向けた取り組み」を指す解説があります。言葉だけでは、何をするのかが決まりません。
この記事では、LLMOとAIOの違いと、対策を分けずに1つで進める確かめ方をご紹介します。読み終えたときに手元に残るのは、自社がどちらの面で見えていないかを書いた1枚の表です。
LLMOとAIOの違いとは何か
言葉が見ている相手がちがう

LLMOは、Large Language Model Optimizationの頭文字です。ChatGPT・Gemini・Claudeなどの中で動いている大規模言語モデルに、自社のことを正しく読んでもらい、答えの中で引用されるようにすることを指します。
AIOは、2つの読み方があります。AI Optimization(AI最適化)として、検索エンジンから社内のチャットボットまで、あらゆるAIに向けた取り組み全体を指す使い方。もうひとつは、AI Overview Optimizationとして、Google検索の上に表示される「AIによる概要」に出るための取り組みを指す使い方です。
どちらの読み方でも、目的は同じです。自社の情報が、AIの答えの中に出てくるようにすること。見ている先が、AIの中身なのか、答えが表示される画面なのかが分かれ目になります。
📚 用語解説:大規模言語モデル(LLM)
ChatGPT・Gemini・Claudeなどの中で動いている、言葉を扱うAIの本体です。Large Language Modelの頭文字を取ってLLMと呼ばれます。
検索結果の画面とは別のもので、同じ質問をしても、モデルが違えば答えも出どころのリンクも変わります。
解説によって広さが逆になる理由
調べていて混乱するのは、ここです。AIOとLLMOのどちらが広い言葉かは、読む解説によって逆になります。
AIOを「AI全般のいちばん広い言葉」として、LLMOをその中の専門分野と説明する解説があります。反対に、AIOを「GoogleのAIによる概要だけ」の狭い言葉として、LLMOのほうが広いと説明する解説もあります。どちらも、はっきりした定義を示したうえで書かれています。
| 言葉 | もとの言い方 | 見ている相手 |
|---|---|---|
| SEO | Search Engine Optimization | 検索結果のリンクの一覧 |
| AIO | AI Optimization または AI Overview Optimization | AI全般、またはGoogleの「AIによる概要」 |
| GEO | Generative Engine Optimization | 生成AIが作る答え |
| LLMO | Large Language Model Optimization | 大規模言語モデルそのもの |
AIOの行だけ、もとの言い方が2つ並びます。ここが定まっていないので、見積りや提案書に「AIO対策」と書いてあっても、何をするのかは言葉からは決まりません。略語ではなく、中身の作業を一覧で見せてもらうのが早道です。
GEOやSEOとの関係はどうなるのか

4つの言葉のうち、出どころがはっきりしているのはGEOだけです。2023年に公開された研究論文「GEO: Generative Engine Optimization」で、生成AIの答えの中で自分の情報が見えるようにするための枠組みとして名づけられました。
LLMOとAIOは、仕事の現場で使われるようになった呼び名です。意味を決める立場の会社や団体がないため、言葉をそろえようとするより、作業の中身で見分けるほうが早く進みます。
Googleの「AIによる概要」で、いまどのページが引用されているかを調べる手順は、AI検索のLLMO対策でご紹介しています。呼び名の整理そのものは、GEO対策とは何かもあわせてご覧ください。
AI検索対策を分けなくてよい理由
Googleの公式は「追加の要件はない」と書いている
言葉が分かれていても、直すところは重なります。これはGoogleの公式の案内で確かめられます。
案内には、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、別途特別な最適化を行う必要もない、と書かれています。表示の条件は、ページがインデックスに登録されていて、Google検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしていることです。ただし、インデックス登録と配信は保証されているものではないとも書かれています。
新しいファイルやAIテキストファイル、特別なマークアップを作る必要はない、とも明記されています。すすめられている中身は、こうしたものです。
- 重要なコンテンツはテキストで示す
/送料の表を画像にしていると読まれません
- サイトの内部リンクから見つけられるようにする
/どこからもたどれないページは拾われません
- クロールが許可されていることを確かめる
/robots.txtに加えて、CDNやホスティングの側でも見ます
- 構造化データは表示されている文と合わせる
/入れるなら、ページに出ている内容と同じにします

新しい分野のように見えても、中身はこれまでのSEOで言われてきたことと重なります。言葉が増えたぶんだけ作業を足す必要はありません。
分けるのは言葉ではなく確かめる面
とはいえ、まったく同じでもありません。ちがうのは確かめ方です。
検索順位を見ているだけでは、AIの答えの中でどう紹介されているかが分かりません。しかも、Google検索の「AIによる概要」と、ChatGPTやGeminiのチャットでは、答えも出どころのリンクも別々に決まります。
ここで、LLMOとAIOという言葉の区別がはじめて役に立ちます。対策を2つに分けるのではなく、確かめる面を2つに分けるという使い方です。
自社の見え方を確かめる作業は、大まかにいうと次の4段階です。
①お客様が打ち込む質問を1つ決める
②Googleの「AIによる概要」で確かめる
③チャットのAIで同じ質問を聞く
④比べ表に書いて直す先を1つ決める
目指すのは、言葉の意味を決めることではなく、自社がどちらの面で見えていないかを1枚にすることです。
例として、食品のネットショップを6人で運営しているお店で見ていきます。ギフトのセットをまとめて注文されることが多く、送料と届くまでの日数の問い合わせが毎週入るお店です。
自社の見え方を2つの面で確かめる手順
ステップ1 お客様が打ち込む質問を1つ決める
最初に決めるのは、自分が言いたいことではなく、お客様が実際に打ち込む言い方です。1つに絞ります。
- 手続きの質問から選ぶ
「ひいらぎ食品店の送料と届くまでの日数を教えてください」 - 会社名を入れる
名前を出した質問で、紹介のされ方を先に見ます - 数字が答えに入る質問にする
送料や日数のように、合っているか間違っているかがはっきりするものを選びます
3つ目が効きます。「どんなお店ですか」のような質問では、答えのずれを見分けられません。
ステップ2 Googleの「AIによる概要」で確かめる
決めた質問を、Google検索にそのまま打ち込みます。見るのは2点です。
検索結果の上に「AIによる概要」が出ているか。出ていたら、そこに並ぶ出どころのリンクに自社のページが入っているか。この2つを、画面を見たまま書き留めます。
⚠️ 「AIによる概要」は毎回出るわけではありません
同じ質問でも、出ることと出ないことがあります。Googleの案内にも、インデックス登録と配信は保証されているものではないと書かれています。
出ていないときは「まだ分からない」として、次のステップに進んでください。1回の結果で決めないほうが安全です。
ステップ3 チャットのAIで同じ質問を聞く
次に、ふだん使っているチャットのAIに同じ質問をします。ChatGPT・Gemini・Claudeのうち、使っているものだけで十分です。
質問に1行足すところが、ここのこつです。
【AIへの指示】
ひいらぎ食品店の送料と、注文から届くまでの日数を教えてください。
答えのあとに、どのページを見て答えたのか、出どころのリンクも並べてください。
分からないところは、推測せずに「分からない」と書いてください。
聞くときに気をつけることが2つあります。
- 1つの画面で続けて聞かない
/前の答えに引っぱられるので、質問ごとに新しいチャットを開きます
- 答えの文ではなく、出どころを先に見る
/どのページから拾われたかで、直す場所が決まります

出どころのリンクが無い答えは、どこかのページから引いたものではありません。自社のページにその事実が書かれていない、というしるしとして読みます。
ステップ4 比べ表に書いて直す先を決める
2つの面で見た結果を、1枚の表に書き写します。面ごとに1行です。
| 聞いた面 | 自社が出たか | 出どころ | 事実のずれ |
|---|---|---|---|
| Googleの「AIによる概要」 | 出ない | — | — |
| ChatGPTのチャット | 出た | 無し | 送料が前の料金のまま |
| Geminiのチャット | 出た | 他社のまとめサイト | 日数が違う |
この1枚があると、「LLMOとAIO、どちらをやるか」という問いが、「どの面で見えていないか」という問いに置き換わります。
この例なら、Googleの面では見えておらず、チャットの面では見えてはいるものの、答えの中身が古いという状態です。やることは、言葉を選ぶことではなく、この2つを直すことに決まります。
出ていなかった面に合わせて直す
どこから直すのか
表を見て、当てはまるものを1つだけ選びます。全部まとめて直そうとすると、どれが効いたのか分からなくなります。
- どちらの面にも出てこない
その事実が、自社のページに言葉で書かれていない状態です。いまあるページに書き足します - Googleの面だけ出ない
インデックスに登録されているか、スニペットが出せる状態かを見ます。nosnippetやmax-snippetの指定が残っていると、その部分はAIの答えにも使われません - チャットの面だけ出ない
ChatGPTの検索に出したいときは、robots.txtでOAI-SearchBotを許可します。直してから反映までは約24時間かかることがあります - 出どころが他社のまとめサイト
自社のページに同じ事実が書かれていないので、よそから拾われています。自社のページに書き足します

設定の見直しから入りたくなりますが、順番は自社のページが先です。載っている数字が古いままだと、どの面で拾われても古い答えが返ります。
なお、ChatGPTの側では、検索に出すことと、学習に使われることを分けて決められます。OpenAIの案内では、検索結果に表示するのはOAI-SearchBot、学習向けに集めるのはGPTBotと分かれています。検索のほうを断ると、ChatGPTの答えには出なくなります。
直したあとはどれくらいで分かるのか
直したら、同じ質問を1か月後にもう一度聞いて、比べ表の横に書き足します。答えが変わっていれば、直したところが読まれたということです。
数で見たいときは、Search Consoleに「生成AIのパフォーマンス」というレポートがあります。
- 対象は「AIによる概要」と「AIモード」
- 出るのは表示回数で、ページ・国・日付・デバイスごとに見られます
- レポートが出ないときは、まだ表示が少ないという意味です

数字は、増えたか減ったかを見るのに向いています。何を直せばよいかを知りたいときは、答えの文そのものを読むほうが手がかりになります。
言葉が増えても仕事は増やさない
新しい呼び名ごとに対策を足さない
AI検索の呼び名は、この2年でいくつも増えました。呼び名が増えるたびに対策の項目を足していくと、少人数の会社ではすぐ手が回らなくなります。
アルル制作所では、LLMOとAIOを別の商品として売るつもりはありません。やることはこれまでと同じで、お客様が知りたい事実を、自社のページに言葉で書いておくことだと考えています。新しい言葉が出てきたときに見るのは、その言葉が何を指すかより、中身の作業が前と変わっているかどうかです。
聞かれる事実の置き場を1つにする
少人数の会社では、送料や納期の問い合わせに毎回だれかの手が取られます。AIの答えでも同じことが起きていて、ページのどこにも書いていない事実は、AIもよその場所から拾ってきます。
置き場を1つに決めておくと、電話で聞かれたときも、AIに聞かれたときも、同じ答えが返ります。手を入れる場所が1つなので、直したあとの確かめも早く終わります。

自社でやるなら、まず質問を1つ決めて、2つの面で見るところまでを一度通してみてください。アルル制作所のAI家庭教師では、1回2時間で、自社のページを開きながら比べ表づくりまで一緒に進めています。
まとめ
LLMOとAIOの違いと、対策を分けずに1つで進める確かめ方をご紹介しました。
✔️ LLMOはAIそのもの、AIOはAIの答えが出る画面を見た言葉です
✔️ AIOには読み方が2つある。広い言葉として使う解説と、GoogleのAIによる概要だけを指す解説があります
✔️ 公式の案内には出てこない言葉。Googleが使うのは「AIによる概要」「AIモード」という機能の名前です
✔️ 追加の要件はない。条件はインデックスに登録されてスニペットが出せること
✔️ 分けるのは言葉ではなく面。Googleで見て、チャットで聞いて、出ていない面を1つ直します
よくある質問
Q. LLMOとAIOは別々に対策が必要ですか?
A. 直す中身は重なるので、分けて進める必要はありません。Googleの公式の案内では、AIによる概要やAIモードに表示されるための追加の要件はないとされています。
分けるとしたら、言葉ではなく確かめる面です。Googleの画面とチャットのAIで、それぞれ自社が出てくるかを見ます。
Q. AIOはAI Optimizationの略ですか、AI Overviewの略ですか?
A. 解説によって分かれています。AI Optimizationとして、あらゆるAIに向けた取り組み全体を指す使い方と、AI Overview Optimizationとして、GoogleのAIによる概要に向けた取り組みを指す使い方があります。
意味を決める立場の会社や団体がないため、見積りや提案書では、略語ではなく中身の作業を確かめてください。
Q. LLMO対策のために専用のファイルを置く必要はありますか?
A. Googleの公式の案内では、AI機能で表示されるために、新しいファイルやAIテキストファイル、特別なマークアップを作る必要はないと書かれています。
ほかのAIでの扱いは、それぞれの公式の案内を確認してください。
Q. AI検索対策の費用はどれくらいかかりますか?
A. 最初の確かめは費用をかけずにできます。質問を1つ決めて、Google検索とふだん使っているチャットのAIで聞くだけなので、かかるのは時間だけです。
費用が出てくるのは、直すページが多いときや、サイトの設定に手を入れるときです。比べ表を作ってからのほうが、見積りの中身も読みやすくなります。
Q. AIの答えに出ているかは、どこで確かめられますか?
A. Search Consoleの「生成AIのパフォーマンス」で、AIによる概要とAIモードの表示回数が見られます。ページ・国・日付・デバイスごとに見られます。
レポートが出ないときは、まだ表示が少ないという意味です。チャットのAIのほうは、同じ質問を聞いて答えを読むのがいちばん早い確かめ方です。
Q. 自社のどこを直すか一緒に見てもらえますか?
A. アルル制作所のAI家庭教師では、お客様が打ち込む質問を決めるところから、Googleとチャットの2つの面で見て比べ表を作り、直す1ページを書き足すところまで、ご自分の会社のページで一緒に進めています。
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