集客力のあるホームページの条件とアクセスを問い合わせに変える手順

自社のホームページは、問い合わせにつながっていますか。
💬「アクセスは増えたのに、問い合わせの数は変わらない」
💬「集客力のあるホームページにするには、作り直すしかないのかな」
こうしたお悩みをお持ちの会社様は少なくありません。集客力のあるホームページは、ページの数が多いサイトではなく、開いた方に「ここは自分向けだ」とすぐ伝わり、次にすることが分かるサイトです。
全面リニューアルが必要なときもあります。ただ、全部を作り直さなくても、入口になっている1ページを書き直すだけで変わることがあります。ブログ記事を増やすと入口は増えますが、問い合わせまでの道すじがなければ、売上にはつながりません。
この記事では、集客力のあるホームページの3つの条件と、アクセスを問い合わせに変える手順をお届けします。
集客力のあるホームページの3つの条件
アクセスと問い合わせは別の話

使いやすさの研究で知られる Nielsen Norman Group は、多くの方が10〜20秒でページを離れると報告しています。最初の10秒が、とどまるか離れるかの分かれ目です。約30秒とどまってはじめて、離れる確率のカーブがゆるやかになります。
数分読んでもらうには、10秒のあいだに「ここで何が得られるか」が伝わっている必要がある、ということです。
ページを開いてスクロールしないで見える範囲のことを、ファーストビューと呼びます。スマートフォンでは画面1枚ぶんとほぼ同じです。大きな写真と社名だけが置かれていることの多い場所ですが、読む方が自分向けかどうかを決めているのも、ここです。
見つかる・伝わる・連絡できるのどれが足りないか
集客力のあるホームページの条件は、3つに分けて考えると整理しやすくなります。
| 条件 | 見るところ | 足りないときに起きること |
|---|---|---|
| 見つかる | 検索やSNSからページにたどり着けるか | そもそも開かれない |
| 伝わる | 開いて10秒で誰向けの何かが分かるか | 開かれても読まれずに閉じられる |
| 連絡できる | 次にすることが決まっていて手が届くか | 読まれても問い合わせが来ない |

アクセスが増えているなら「見つかる」は動いています。次に見るのは「伝わる」です。3つのうちここだけは、文章を入れ替えるだけで試せます。写真の撮り直しやサイトの作り直しを決める前に、いまのページで確かめられます。
検索結果に出るタイトルと説明文のほうが気になる方は、AI検索のLLMO対策もあわせてご覧ください。
書き直すまでの4つの作業
全体の流れは4つです。
- いちばん入口になっているページを1つ選ぶ
- 誰のための何かを材料として書き出す
- 最初に見える3行をAIに3案出してもらう
- 1案を選んでページに入れて自分で確かめる
目指すのは、開いて10秒で自分向けだと分かって、次にすることが見えているページです。
例は、食品のネットショップを6人で運営しているお店にします。ギフトのセットをまとめて注文されることが多いお店、という設定です。
最初に直す入口ページの選び方
どのページを選べばよいのか
直すのはトップページとはかぎりません。検索から来る方が最初に開くのは、商品のページやブログ記事のことがよくあります。
GA4を入れていれば、[レポート]→[エンゲージメント]→[ランディング ページ]で、最初にアクセスされたページの一覧が見られます。Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートでは、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位が見られます。既定で出るのは過去3か月ぶんです。
選ぶときの目は3つです。
- 最初に開かれた数が多い
ランディング ページの上から3つを候補にします - 検索からのクリックが多い
Search Consoleのページ別のクリック数で確かめます - 問い合わせにつながってほしい
会社案内より、商品やサービスのページを選びます

いちばん多く開かれているページから直すと、変化もいちばん早く見えます。1ページに絞ると、何が効いたのかも分かります。
材料を4つ書き出す
AIに頼む前に、自分の手で材料を書き出します。ここを飛ばすと、どの会社にも当てはまる文が返ってきます。
| 材料 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 誰のため | 来る方の立場と場面 | お取引先へのお歳暮を5〜30個まとめて送りたい方 |
| 何ができる | そのページで手に入ること | 予算と個数を決めると、のし紙と送り状までそろう |
| 言われたこと | 実際にお客様から聞いた言葉 | 「個包装で配りやすい」「注文のあとに個数を増やせた」 |
| 次にすること | 押してほしいボタン | 無料のカタログを取り寄せる |
3つ目は、想像で書かずに実際に言われた言葉を使います。問い合わせのメールや電話のメモから拾うのがいちばん早い方法です。

自分たちで考えた強みより、言われた言葉のほうが届きます。きれいにまとめず、言われたままの言い方で書き出しておきます。
ホームページの最初の3行をChatGPTで作る手順
そのまま使える指示文
新しいチャットを開いて、次の文を貼ります。かっこの中を自分の会社に書き換えます。
自社サイトの[ギフト一覧]のページで、開いて最初に見える部分の文案を作ってください。
■材料(ここに無いことは書かない)
・誰のため:[お取引先へのお歳暮を5〜30個まとめて送りたい方]
・何ができる:[予算と個数を決めると、のし紙と送り状までそろう]
・言われたこと:[個包装で配りやすい][注文のあとに個数を増やせた]
・次にすること:[無料のカタログを取り寄せる]■形
・1案につき、見出し1行・説明1行・ボタンの文言1行
・見出しは25字まで。説明は60字まで
・言い切れないことは書かない。材料に無い数は【要確認】と書く
・言い方の方向を変えて3案出す■入れないこと
・「業界No.1」「最安」のような言い切り
・「安心」「高品質」だけで中身の無い言葉

効くのは「ここに無いことは書かない」の1行です。これが無いと、創業年数や取引実績までそれらしく埋められます。分からない数は【要確認】で返してもらい、自分で確かめて入れます。
3案から選ぶときに見るところ
返ってくるのは、たとえばこんな3案です。
| 案 | 見出し | ボタンの文言 |
|---|---|---|
| A | お歳暮のギフトを5個から30個までまとめて | カタログを無料で取り寄せる |
| B | 個包装で配りやすいお歳暮を予算に合わせて | 予算から選ぶ |
| C | のし紙と送り状までそろうお歳暮のセット | 無料カタログを見る |
選ぶときは、次の3つを見ます。
- 読む方の言葉になっているか
/「法人様向け詰合せ」のような社内の言い方が残っていないか
- 見出しを声に出して読めるか
/息が続かない見出しは長すぎます
- 次にすることが1つだけか
/ボタンが2つ以上あると迷いが生まれます

3案のいいところを混ぜて1案にしてかまいません。選ぶところは自分で決めます。AIに3案出させるのは、選択肢を並べてもらうためです。
入れたあとにスマホで確かめる
選んだ3行を、入口のページの先頭に入れます。入れたら、自分のスマートフォンで開いて確かめます。
- スクロールしないで3行が全部見えるか
大きな写真に隠れていたら、写真のほうを小さくします - 10秒で誰向けの何かが分かるか
事情を知らない方に開いてもらうと分かります - ボタンが指で押せる位置にあるか
いちばん下にしか無いと押されません
Googleの検索セントラルにも、自己評価の質問として「見出しやタイトルは内容を有用に要約しているか」「誇張や不快感を与える見出しになっていないか」が挙げられています。入れたあとに、この2つで読み直します。
サイトを作り直す前に、いまのページで入れ替えて1か月見てから決められます。先に作り直すと、どの変更が効いたのかが分からなくなります。
効果はどこで確かめるのか
1か月後に、同じところをもう一度見ます。
- エンゲージメント率
/10秒以上の滞在・キーイベント・2ページ以上の閲覧のどれかがあったセッションの割合です
- ランディング ページの数
/そのページから入った方の数が変わったかを見ます
- Search ConsoleのCTR
/クリック数を表示回数で割った数です

数字が動くまでには時間がかかります。先に自分の目でページを読み直すほうが、次に直すところは早く見つかります。
集客力のあるホームページはページ数では決まらない
入口を増やす前に伝わるようにする
少人数の会社では、サイトに手をかけられる時間がかぎられます。記事を増やすのは入口を増やす作業で、入口が増えても、その先で伝わらなければ問い合わせまでは届きません。
アルル制作所では、集客力のあるホームページを、ページ数の多いサイトだとは考えていません。いちばん多く開かれている1ページで、誰向けの何かが10秒で伝わること。そこから先に進むのは、そのあとで間に合います。
決めた3行はほかの場所でも使える
入口のページで決めた3行は、そのままほかの場所にも使えます。
- 検索結果に出るページのタイトルと説明文
- SNSのプロフィールと投稿の1行目
- 名刺の裏とチラシの見出し
言い方がそろっていると、どこで出会った方にも同じことが伝わります。AIが答える検索でも、同じ事実が自社のページに書いてあることが手がかりになります。AI検索での見え方の点検は、GEO対策とはでご紹介しています。

はじめは3行だけにして、写真の差し替えは次の週に回します。1つずつ変えるほうが、効いたところも分かります。
自社でやるなら、1回2時間のAI家庭教師で、御社のページを開きながら入口の選び方から3行の文案づくりまで一緒に進められます。
まとめ
集客力のあるホームページの条件と、入口の1ページを書き直す流れをご紹介しました。
✔️ 見てもらうことと問い合わせは別。開いてからの10秒で決まります
✔️ 条件は見つかる・伝わる・連絡できるの3つ。今日直せるのは「伝わる」
✔️ 直すのはいちばん多く開かれたページ。トップページとはかぎりません
✔️ 材料は実際に言われた言葉から。想像で書いた強みは届きません
✔️ 3案から自分で1案を決める。選ぶところはAIに渡しません
よくある質問
Q. 集客力のあるホームページにするには作り直しが必要ですか
A. まずはいまのページで試せます。入口になっているページの最初の3行を入れ替えて、1か月見てから決められます。
作り直すときも、何を伝えるかが先に決まっているほうが早く進みます。
Q. アクセスはあるのに問い合わせが来ないのはなぜですか
A. 開いた直後に「誰向けの何か」が伝わっていないことが多いです。
Nielsen Norman Group は、多くの方が10〜20秒でページを離れ、最初の10秒が分かれ目になると報告しています。
Q. どのページから直せばよいですか
A. GA4の[レポート]→[エンゲージメント]→[ランディング ページ]で、最初にアクセスされた数が多いページを見ます。
そのうち、問い合わせにつながってほしいページを1つ選びます。
Q. ホームページの改善にいくらかかりますか
A. この記事の範囲は、ふだん使っているAIのチャットとGA4・Search Consoleでできますので、新しい契約は要りません。
ページに入れる作業を外に頼むかどうかで費用は変わります。まずは3行を決めてから、どこまで頼むかを決めるのがおすすめです。
Q. 直した効果はどこで分かりますか
A. GA4のエンゲージメント率と、Search ConsoleのCTRで見ます。
エンゲージメント率は、10秒以上の滞在・キーイベント・2ページ以上の閲覧のどれかがあったセッションの割合です。
Q. 社員の皆さまに広げるにはどうすればよいですか
A. 材料の4項目と指示文を1枚の表として残します。
商品やサービスが増えたときに、同じ形で材料を書き出すだけで3行を作れるようになります。
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